posted by 春海 さな
at 23:42:10 │
EDIT
最近,ボケボケの私。
夜、お茶を作っておこうと、鍋を火にかけ、お茶のパックを入れて・・・
沸騰したから火を消して寝た・・・・ハズだったのに
朝、起きたら 火がついたままだった!!
凄く弱火だったのと、鍋に蓋がしてあったので蒸発するのが遅かったおかげで 鍋もお茶のパックも真っ黒焦げだったけどギリギリ火事にはならなかった!!
・・・・なんとか家族にも気づかれなかった・・・・・。
朝から青ざめました。
こ・・・・怖い。
マジ怖い。
ヤバイ所だった・・・・・。
ちゃんと火を消したことを 寝る前に必ず確認してから寝ようと思った出来事でした★
さて、そんなボケオボケな私ですが なんとかラストを書きました。
どうもまとまらない話となっちゃいましたが・・・・。
肩すかしも甚だしいラストかもしれませんが、少しでも気に入っていただければ幸いです。

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Syncopation Love last
蛭魔の熱い息遣い、情欲を孕んだ瞳、優いけれど力強い手、様々な昨夜の記憶が鮮やかに蘇る。
昨夜のまもりは初めての体験にただただ翻弄されるだけだった。
昨夜の事を思い出した事で、まもりは一気に体温が上がるのを感じた。
わ、私ったら~~!恥ずかしい~…。
いやいや、今は思い出して照れてる場合じゃないわ。
まもりはキッと気持ちを引き締めた。
蛭魔が反論しない事を良いことに、非難の声は徐々に大勢のものになって来ている。
責められている蛭魔を助けるには、自分は蛭魔と付き合っていると先生に打ち明けるのが一番だ。
だが、今、恋人宣言をしたら……そんな事はないのだが、昨夜の二人の秘密も全てバレてしまいそうな気がしてなかなか言葉が出てこない。
しかし、このままにしておくわけにもいかない。
一瞬の葛藤の後、まもりは蛭魔と付き合っていると打ち明ける決意をした。
「あの…」
意を決して口を開いたのだが、いかんせん声が小さ過ぎて誰もまもりの発言に気付いてくれない。
戸惑ったまもりはチラリと蛭魔に視線を向けるた。
すると、まもりの思いを理解したのか、蛭魔はニヤリといつもの凶悪な笑顔を浮かべた。
その笑顔に職員室は一気に水を打ったように静まりかえる。
まもりも、なんとも嫌な予感を覚え、蛭魔を止めようとしたが、それよりも早く蛭魔が口を開いた。
「同意があれば、こりゃあセクハラでも暴行でもないわなぁ?」
「何ィ?」
蛭魔の言葉に皆が身構える。
ニヤリとつい見惚れてしまうような笑みを浮かべて蛭魔は言葉を放った。
「自分の彼女とキスするのも暴行にはならないわなァ」
蛭魔の言葉に職員室が凍りつく。
なんとか古屋が声をはっしたが、衝撃のあまり呂律が回っていない。
「ひ…蛭魔君……。君、まさか……」
「3年3組、出席番号2番、風紀委員でアメフト部マネージャーの姉崎まもりは蛭魔妖一と付き合ってるんデスヨ」
蛭魔の言葉に卒倒しかけた古屋を慌てて体育教師が支えた。職
員室はますますパニックに陥って行く。
こんな時なのだが、蛭魔がはっきりと自分と付き合っていると宣言してくれた事がまもりはたまらなく嬉しかった。
今まで『恥ずかしい』とか思っていた自分は確かに居たのに――――。
喧嘩の原因のキスも小森を牽制する為と、つい思わずしたくなっかからなんて言われたらやはり悪い気はしない。
と言うより面映ゆいが、愛されてると感じて胸がキュンとする。
人間って現金よね……。
少々反省中のまもりに音楽教師が尋ねてきた。
「姉崎さん。どう言う事なの……?」
皆、固唾を飲んでまもりの返事を待った。
「……えっと……あの……はい。その……蛭魔君とお付き合いしています」
その場にいた者すべてに再び衝撃が駆け抜ける。
にわかには信じがたい話しだが、まもりの口から直接語られただけに信じないわけにはいかない。
告げられた衝撃の大きさに、パニックになる者、ショックでへたりこむ者、放心する者、反応は様々だが、思いは一緒だ。
泥門の悪魔と天使が付き合うなんて有り得ない――――――!!
阿鼻叫喚、混乱する連中を人の悪い笑顔で眺めた後、蛭魔は高らかに宣言した。
「Ya――――Ha――――――!!そう言うワケだ!てめえら、よ―――く肝に命じときヤガレ!ケケケケケ―――!」
悪魔が満面の笑みを浮かべて勝ち誇る中、1時限を知らせるチャイムが鳴り響いた。
「お、チャイムか。それじゃ先生、授業に遅れるんでこれで失礼シマス」
あっさりこの場に幕をおろした蛭魔に誰もが唖然とするが、蛭魔はそんな事はお構い無しで教師に背を向けた。
「ひ…蛭魔君…」
なんとか復活した古屋が蛭魔を呼び止めた。
「あ―…その、君達はまだ高校生だ。だから、その、あの…高校生として節度あるお付き合いを出来れば、その、して頂ければと……その、お願いしたく…」
あくまで低姿勢に、ようやく聞きとれるかとれないかの小声で話す古屋に蛭魔は立ち止まると肩越しに振り返り笑顔で返答した。
「安心して下サイ。僕達、まだコーコーセーですカラ。避妊はキッチリやりますヨ」
トドメの台詞に古屋をはじめとして何人もの生徒がぶっ倒れ、職員室は大パニックとなった。
そんな騒ぎの中を素知らぬ顔で蛭魔はまもりの手を引き職員室を後にした。
「蛭魔君!みんなの前でなんてこと言うのよ!?」
「あん?」
「恥ずか過ぎるじゃない!!」
「良い害虫駆除になっただろ?」
「害虫駆除って…」
「ま、これで下らねえ告白だの、後つける奴だの居なくなんだろ」
「だからって……ねぇ、蛭魔君。もしかしてそう言うの嫌だった?だから、あの時のキスも害虫駆除って…」
「さあね」
「さあねって、蛭魔君の事でしょう!」
「ま、とりあえず、これで悪い虫も良い虫もつかなくなった事は確実ダナァ。諦めて従順に働けよ」
「まったく!素直じゃないんだから!可愛くないッたら」
「可愛くてたまるか!それとも、またてめえが飛びついて来たくなるように可愛くしてやろうか?」
ニヤニヤ人の悪い笑みを浮かべる蛭魔にまもりは「うっ」っと言葉につまる。
あの時、この蛭魔を可愛いいと思い、飛びついたのは確かに自分だ。
「ご期待にそいたいのは山々デスが、僕は真面目なんで授業に遅れたくないんデスヨ。また次回のお楽しみと言う事で」
チュッと軽く触れるだけのキスをされ、まもりは瞬間、真っ赤になる。
「ごちそーさま。ケケケケケ――――」
笑いながら走り去る蛭魔にますます顔を赤くしたまもりが叫んだ。
「蛭魔君――――!!」
センセーショナルな悪魔と天使の交際宣言は光速で泥門を駆け巡った。
まだまだ騒ぎは収まりそうにない――――。
END
終わりです。
なんじゃこの話~~~!!って 期待してた物と違ったら申し訳なかです。
逃げます~~~~。
posted by 春海 さな
at 08:43:53 │
EDIT
いくつも拍手有難うございますv
どうにかこうにか 続きを書いてます。
でも、まだ終わってません。
次くらいで終われるかな?
でも、まだ着地点模索中~~~★
今回、ちょっとアレなんですが・・・・。
時間が無いのでとりあえずUPします。

Syncopation Love 5
グラスを持ってリビングへ戻ると、蛭魔はパソコンを開いて何やら操作していた。
ソファー半分のスペースとサイドテーブルの上にわずかなスペースが空いてるいる。
どうやら蛭魔が片付けてくれたらしい。と、言っても、テーブルの上の雑誌類を少し端によけただけなのだが。
蛭魔の隣に座り、牛乳の入ったグラスに缶コーヒーのコーヒーを注いだ。
「ガキ」
隣りの蛭魔がまもりの怒りが再燃しそうな事を言った。
当然、まもりはカチンと来る。
「嗜好の違いであって、ブラック飲めたら大人で、飲めなきゃ子供ってわけじゃないでしょ?!大体、蛭魔君が大人だって言うなら問題解決はちゃんと言葉でして下さい!あんな事してうやむやにごまかして終らせようなんて、そう言うのが大人なわけ?!」
「うるせー」
「ほら。都合が悪くなったらすぐに『うるせー』。蛭魔君こそお子様じゃない」
「お子様で悪ぃか」
「開き直るの!?…えっ」
次の瞬間、まもりは突然身体の向きを変えた蛭魔にソファーに押し倒されのしかかられていた。
「ひ…蛭魔君?ちょ…ちょっと!?」
首筋に顔を埋め、制服の中に手を差し込んできた蛭魔にまもりは少々、パニックを起こしながらもジタバタと暴れて抵抗した。
「ちょっと!?何しようって言うのよ!?」
「何って…ナニだろ」
「ちょっと待って!タイム!タイムってば!!」
「こんな時にタイムもねえだろうが」
「有ります!有りです!」
呆れたようなため息を一つつくと蛭魔は動くのを止めて顔をあげた。
まもりは今にもくっつきそうな位置にある蛭魔の顔を睨み付ける。
「嫌!なんでこんな事するの?!誤魔化さないで!!馬鹿にしないでよ!」
「別に馬鹿になんかしてねー」
「してる!だからいきなりキスして誤魔化そうとかするんでしょ!?こんな事……ひどいよ…」
まもりはじわりと涙が溢れるのを感じた。
「……しょうがねえだろ」
「何がしょうがないのよ…」
「てめえの怒った顔にそそられちまったんだから…」
「…は?」
「…糞!制御が効かなかったんだよ!」
「何が?」
「…………。はぁ…」
蛭魔の顔が一気に脱力したものになった。
「な、何よ!?ちゃんと説明してくれなきゃわからないじゃない」
「そんな事、いちいち説明することか!?」
「そんな事 言ったってわからないから聞いてるんじゃない」
「糞!俺もガキだがてめえも大概ガキだな」
「な、なんでよ」
「お子様にわかるように説明してやるよ!良く聞けよ!?」
「うん」
「あの時キスしたのはてめえを馬鹿にしてるからでも、誤魔化して終わらす為でもねえ。てめえの怒った顔に欲情したからだって言ってんだ!」
「えっ…」
「害虫駆除って意味も少しはあったが、衝動が止められなかったんだよ!」
「どうして?」
「どうしてだ?そんなの決まってんだろ」
「どうして?」
「てめえ、そこまで俺に言わせるのか?」
「聞きたい。ちゃんと蛭魔君の口から」
「だ―――ッ、糞!」
蛭魔は髪の毛をかきむしりたい衝動を抑え、一つ息をつき身体を起こすとやけくそとばかりに口をひらいた。
「てめえが好きだからに決まってんだろうがッ!糞!」
言うやそっぽを向いてしまった蛭魔にまもりは一瞬、あっけにとられた。
「………ねぇ、蛭魔君。もしかして……テレてる?」
「…別に!」
「だって、耳がほんのり赤いよ?」
「ほっとけ!糞!」「
やっぱりテレてるんだ」
「黙れ!照れてなんかねー!」
「ねぇねぇ蛭魔君」
「うるせー!なんだ!?」
振り返った蛭魔の頬も微かに色づいているのにまもりは気付いた。
「か…可愛い――!」
「なっ……うっ!」
蛭魔が言葉を言い終わらないうちにまもりは勢いよく蛭魔の胸に飛び込んだ。
あまりの勢いに蛭魔は一瞬、後ろに倒れかかったが、日頃から鍛え抜いた腹筋によりなんとか耐えた。
「てめえ、何しやがる!」
「だって、蛭魔君がなんだかとっても可愛いく思えちゃったんだもん!」
「はあ!?何、気色の悪い事…」
「それに嬉しいの!好きなのは私だけなんじゃないかって不安だったんだもん。ちゃんと蛭魔君の気持ちが聞けた…」
ぎゅっとしがみついてくるまもりに蛭魔は自分の中に熱い何かがせりあがって来るのを感じた。
それは愛情であり、欲情であり、強烈な衝動だった。
強くすがりつくまもりを、蛭魔はそれ以上の強い力で抱きしめた――――――。
続く
うが~~~~!!!
蛭魔さんに告白させるのって無茶テレるんですけど!?
もう逃げちゃいたい・・・・。
まもりが変な人になっちゃった★
ごめんね まもりさん。
あ、書いてるのは私なんで・・・
次回に妙な期待はしないでくださいね?
そんなモンする人いないって★
posted by 春海 さな
at 09:32:54 │
EDIT
合宿の提出用紙を紛失した!
けど、提出期限は今日だからヤバイ!!
・・・って、手書きして先生に渡した★
・・・・で、帰って合宿のしおり見てたら しおりの裏にあった・・・・。
自分の間抜けさにガックリっす。
さて、続きをUPですv
短いけど★
頑張って書いてます。
なるべくサボらないように!
もう少しで終わるハズ・・・・多分。
どうもね、最近、以前ハマってた某カップルの熱がちろちろと再燃してまして。
そのカップルのサイト様めぐりをしちゃってて~~~v
・・・・・でもね、悲しいかな。
そのカップルにハマったのって連載は終わってるわ、同人世界でも下火になった後だわ、その上、全盛期当初から私の好きなカップリングは超マイナーだったわって事で サイトが少ないうえにもう更新されてないんですよね・・・・。
あ~ でも、やっぱ好きv
1番好きな漫画だからvv
キャラもたまらんvv
・・・・・でも、好きなのは恥ずかしいかな ノーマルカプじゃないんだけどね★
だって だって 女性キャラが極度に少ないんだモン~~!!
まあ、それはさておき
もうしばらく ちまちま続くお話にお付き合い下さいませませv
みいなさん
コメント有難うございますv
しょうもないサイトに嬉しいコメントを頂き嬉しい限りですv
少しでも楽しんで頂けるよう頑張ります!

Syncopation Love 4
たどり着いたのは駅から歩いて十分ばかりの距離のまだ新しい感じのマンションの一室。
蛭魔は何も言わないが、なんとなく感覚でここは蛭魔の家なのだと思った。
玄関に入るなり蛭魔は持っていた鞄を廊下に放り投げ、さっさと歩いて部屋へと入ってしまった。取
り残されたまもりは辺りを観察した。
玄関に並んだ何足もの靴はどれも蛭魔の物だろう。
廊下の脇には色々な種類の新聞が何列にも山積みされている。
一体、何日分溜めたのかしら……?
ちゃんとリサイクルに出せば良いのに……。
人の家の事ながら思わずため息が出る。
暫く玄関にとどまったものの、「どうぞ」の声もないので勝手に上がる事にした。
スリッパはないようなので「お邪魔します」と断ってそのまま上がった。
蛭魔が入った部屋を覗くとそこはリビングだった。
部屋の中でまず目に飛び込んだのはテレビ等のOA機器。
最新の大容量録画機能を備えた大型テレビに、大型アンプの立派なコンポ、テレビラックにはビデオデッキやらDVDレコーダーやらが何台も設置されている。
機械類に疎いまもりにも、どれもが高機能、そして高額に違いないと思わせる数々だった。
そしてテレビの前には見るからに座り心地の良さそうなソファーと、資料やら空のコーヒーカップやら様々な物が山積みになったサイドテーブル。
サイドテーブルの上だけでは収まらず、床のあちこちに資料とおぼしき紙の束やら、雑誌が何冊も散乱している。
この部屋の床一面に広がった乱雑ぶりは、落ちた物を拾わず蹴ったら蹴ったままにした結果なのだろう。
部屋の隅には壁に沿ってズラリと、良く崩れないものだと感心する高さで本の山がいくつも作られている。
本棚でも買えば良いのに……。
まあ、蛭魔君の事だから本棚買ってもすぐこうなっちゃいそうだけど……。
一通り部屋を見回したまもりは、おそらく、この部屋の蛭魔の定位置であろうソファーに腰掛けた。
見た目通りの座り心地の良さに少なからずまもりは感動を覚えた。
お気に入りの本を読みながら、このソファーでうたた寝なんてしたらとっても気持ち良いんだろうなぁ…。
それにはまずこの部屋の片付けをしなくちゃね。
すっかり自分の世界に入っていたまもりは、突然、首筋に冷たい感触を感じて飛び上がった。
「きゃっ!」
「んっ」
いつの間にか部屋に戻って来た蛭魔がまもりに缶コーヒーを差し出していた。
まもりは自分を驚かせた元凶を蛭魔から受け取る。
「蛭魔君……これブラックなんだけど。コーヒーシュガーとミルクある?」
「んっなモン有るわけねぇだろ」
「普通のお砂糖は?」
「ねえな。普通の牛乳なら有るぞ」
「じゃあ、グラスと牛乳を少し下さい…」
「自分で取ってこい」
そっちと指さして場所を教えると、蛭魔は缶コーヒーを飲みながら自分の定位置へと腰をおろした。
まもりは仕方なく一人でキッチンへと向かった。
まもりはそっとキッチンを覗いてみた。
キッチンはアイランドキッチンがおしゃれなダイニングキッチンだった。良
く考えられた設計で、とても使い勝手が良さそうだ。
蛭魔の片付け能力の無さを知っているまもりは、とんでもなくぐちゃぐちゃだったらどうしようと躊躇していたのだが、それは杞憂に終わった。
圧倒的に少ない調理器具に、まもりはキッチンが散らかっていない理由が読めた。
これなら 大丈夫そう。
多分、アレは出ないよね・・・・。
「牛乳貰いまーす」
誰にともなく断って冷蔵庫を開ける。
「………」
冷蔵庫の中はほぼ空状態で、入っている物と言えば牛乳と缶ビール、缶酎ハイが数本だけ。
食べ物はつまみなのであろうチーズ位だ。
料理好きの母がいる自分の家の冷蔵庫とのあまりの違いに、まもりは唖然としてしまった。
そっと野菜室も開けてみたが、やはりろくに食べ物は入っていない。
……蛭魔君って、一体、何食べてるの?大体、未成年なんだからお酒は駄目でしょう!?
牛乳を唯一あったグラスに入れて、まもりはリビングへと戻った。
続く
たいして進んでない・・・・。
今回の蛭魔さんはマンション暮らしですv
散らかった家の台所は絶対入りたくない!
でも、蛭魔さん家はちらかってるのはきっと紙類で、料理はしない、食材は置いてないだからきっとアレは出ないハズ!!
・・・・元部室のような惨状だったら 私は絶対、家の中には入らず帰るゾ★
posted by 春海 さな
at 23:36:44 │
EDIT
晴れたら暑いし、雨が降ったら寒いし・・・・体調崩しそう★
体がついていけないヨ・・・・。
テンプレートがようやく変わりましたv
ずいぶん前に 梅雨入りしたから~~と、雨のテンプレートに変えたんだけど、なかなかUPされなくて参った★
データ削除しても 前のテンプレートがずっと表示されてるんだもん!
なんでなんですかね??
日記はちゃんと更新されるのにね?
さて、本日はようやくお待ちかねの続きをUPです!
誰も待ってないっちゅーの★
でも、まだ終わってません。
続いてます。
おかしいな~?
小話のはずだったのに・・・。
なんでこう横道にそれるの?
そして それにそれて このお話は何処に向かうの?
何処に着地するの?
私自身、わからなくなってきました。
ヤバイ★
なんとか頑張って終わらせたいッス!!

Syncopation Love 3
あの時、二人はいつも通り部活終了後、データ整理等してから帰路についていた。
校門に向かう途中、まもりは教室に忘れ物をした事に気付いた。
辺りはすっかり暗くなり、蔦が生い茂った校舎はあまりに不気味で、まもりは教室について来てくれるよう蛭魔に頼んだ。
しぶしぶながらついて来てくれた蛭魔だったが、いつもの如く「ガキだ」とまもりをからかいだした。
蛭魔のからかいなどいつもの事だが、何故かこの時は無性に腹が立った。
即座に反論し、蛭魔と言い合いに発展した。
暫し舌戦を繰り広げた後、突然、蛭魔がキスでまもりの口をふさいだ。
キスは初めてと言う訳ではないが、言い合っている最中のキスなど単に相手を黙らせる為の行為としか思えず、そう思い至った瞬間、まもりの怒りは頂点に達した。
「何するのよ!最低!!」の言葉と共に蛭魔の頬に見事な平手打ちをお見舞いして、まもりは走り去った。
あの場面だけ見られたのなら、蛭魔が無理矢理まもりにキスしたととられても仕方がない。
が、実際は続きがあった。
あの後、校門までまもりは走って逃げた。
しかし、蛭魔は追って来なかった。
追って来られても困るが、追って来られないのは悲しい。
呆れられた?
どうでも良いと思われた?
追う価値も無い?
もう終わりかも……。
そんなマイナスな事ばかり考えながら駅までの道のりをとぼとぼ歩いた。
涙でぐしゃぐしゃの顔はすっかり暮れた夜道と、うつむいた顔にかかった髪のおかげで誰にも気付かれる事はなかった。も
うすぐ駅だ。
もう泣くの止めなきゃ。
目が腫れぼったくなってる気がする。
とりあえず駅のトイレで顔を洗って……。
後少しで駅の改札口と言う所で突然、まもりは腕を掴まれた。
振り返ると、腕を掴んでいたのは蛭魔で、その蛭魔の顔を見たとたん、まもりの目には再び涙が溢れて来た。
嬉しいんだか、悲しいんだか、怒っているんだか、訳もわからず涙が溢れる。
「ひでー顔」
思い切りしかめられた顔に「誰のせいよ!?」と反論したいが、口を結んで嗚咽を堪えているまもりは「う゛ぅっ…」とくぐもった声を出すしか出来なかった。
するとまもりはおでこを何かでポコっとはたかれた。
軽くはたかれただけなので痛くはないが、泣いている彼女にこの仕打ち!?と、怒りを再燃させながら自分のおでこに当たっているものを蛭魔からひったくった。
ひったくった物を見れば、それは自分が教室に忘れた数学のノートで、取りに行く途中に喧嘩したとは言え、すっかり忘れて帰ろうとしていた自分に言葉も出ない。
あの後、蛭魔は教室にまもりの忘れ物を取りに行き、そして追いかけて来たのだ。
たいして息も上がっていない所はさすが鍛え方が違うと云う所か。
どこまでも冷静な蛭魔がなんだかしゃくで、まもりは素直にお礼の言葉が出せない。
また涙が溢れそうになり、まもりはノートをぎゅっと胸で握りしめた。
「行くゾ」
何処へ?と、思ったが、手を引いて歩きだした蛭魔にまもりは黙って従った。
続く
ええ。
本当に この話は何処へ行くのでしょうね?
どうなったら良いかしら・・・・。
posted by 春海 さな
at 20:54:03 │
EDIT
いつから カウント記念小説書いてなかったっけ~?・・・って調べたら
もしかして36000記念が最後ですかね?
あれ?
その後、書いてない?
いくつかUPしたけど どれも小話だったから 記念にはなってなかったのね★
ヤバイ!!
気づけばカウンターが45000超えてますよ!!
いくつ記念小説を書かなきゃならんのよ!?
ひえええええ~~!!
と、とりあえず、今回のこの小説が37000記念小説って事でひとつよろしく!!
『Syncopation Love1』に拍手して下さった方
早速の拍手、ありがとうございますv
更新のなかなかなかった辺境の地を まだ覗いて下さってる方がいたのですね★
頑張って更新したいと思います!!
でも、話はどんどん勝手に進んで そんなつもりじゃなかったのに~~~!って方向に進んでます。
・・・・・・・どうしよう・・・・このままエロに突入しちゃったら・・・・・恐ろしい。
やっぱ そうなったらアレですかね!?
そう云う雰囲気をかもしながら 次のページでは翌朝vってやつ!
どうなるのかわかりません。
ちゃんと書きあげれるのか??
謎ですが 拍手を下さった方のためにも なんとしても頑張ります!!
・・・・・・・・・そこまでたいした話じゃないけどね★

Syncopation Love 2
職員室では風紀委員顧問と、学年主任と、生活指導担当教諭が二人を待ち構えていた。
待ち構えていると言っても、待ち人の片割れは蛭魔と言う事で、どの教師の顔にも緊張と怯えが浮かんでおり、まるで自分達の方が断罪されるような様相だ。
「蛭魔君。その……なんだ、あ―――…」
風紀委員顧問の古屋が口を開いたものの、次の言葉が出て来ない。
周りの先生達は心の中で「頑張れ!」とエールは送るものの助け船は出さない。
なるべく火中の栗は拾いたくないのだ。
「蛭魔君が何かしたんですか?」
古屋の煮え切らない態度に焦れたまもりが尋ねた。
「姉崎さん……。これは、その、非常にデリケートな問題で、本来なら当事者同士は同席さずに、個々、事情を聞くのが望ましいのだけれど、何ぶん相手が……あ―…こちらの都合も有り、このような形になってしまい大変申し訳なく……」
まもりと話していると言う事で古屋の顔も視線もまもりを向いてはいるが、意識は一挙手一投足、ささいな反応も逃すまいと蛭魔へと向かっているのがありありとわかる。
「回りくどい説明は結構ですから簡潔にこの状況の説明をして下さい」
ピシリと言ったまもりに古屋は持っていたハンカチで汗を拭いた。
「まあ、落ち着いて……。姉崎さんにとっては落ち着いて居られる話しではないのは分かりますが…」
「はぁ?」
「分かりました。私も腹をくくって聞きます」
どう見ても弱々しく、頼りないのだが、精一杯拳を握りしめて気合いを入れた古屋が本題に踏み込んだ。
「姉崎さん、貴女は昨日、ひ…蛭魔君にセクハラされましたね?」
「はぁ?」
「隠さなくても良いですよ。その人の身の安全の為、誰とは言えませんが、目撃者が居るんです」
「目撃者?」
「はい。その……貴女が、蛭魔君に無理矢理に接吻をされていたと言う目撃証言です」
「!!」
古屋の言葉を聞いた瞬間、まもりの顔は一気に朱に染まった。
あ、あれを見られてたの――――!?
地獄耳な男が人の気配に気付いていないハズがないとチラリと隣を伺うと、「2年1組の小森」と、隣の男は涼しい顔でポツリと呟いた。
「!!」
よりにもよって風紀委員の小森君!?
最近、時々、身の回りで人の気配を感じる事があったが、その気配の正体は小森だったのだ。
少々オタク的と言うか、閉鎖的と言うか、独特の雰囲気を醸し出し、人と交わろうとしない小森は風紀委員の間でも変わり者、変人と敬遠されている。
だから、まもりが率先して風紀委員の仕事を小森に教えていたのだが……その彼に目撃されたなんて、まもりは頭を抱えてしゃがみこみたくなった。
が、まもりがショックで暫し呆然と意識を飛ばしている間に事態は動いていた。
「ひ、蛭魔ァ!お前は色々問題のある奴だが、イタイケな女子生徒に力付くでどうこうする奴じゃないと思っていたのに……貴様と言う奴は――!!」
「貴方はふざけて軽い気持ちかも知れないけれど、それが女子にとってどれだけ傷つく行為かわかるの!?」
体育教師が拳を握りしめ、音楽教師がハンカチで口元を押さえて小刻みに震えている。
まもりの様子に蛭魔の犯行に間違いはないと確信した他の教師達もここぞとばかりに蛭魔を責めだした。職
員室の両方のドアに鈴なりになっている生徒達もここぞとばかりにシュプレヒコールをあげる。
本当の事を話せば自体はすぐに終息する。
が、しかしそれは、教師達、野次馬達に『蛭魔君と付き合っています』と自ら宣言しなければならないわけで……
まもりは恥ずかしさから気後れしてしまい言葉を紡げない。
何故このような事態になってしまったのか、まもりは昨日の放課後の事を思い返した。
続く
さてはて どう続くのやら?
次回、早くUPできると良いな~~・・・・。
posted by 春海 さな
at 22:56:56 │
EDIT
最近、左腕にかゆみとともに赤いぷつぷつが出ました。
最初は肘の周りにちょっとだけだったのですが、日に日に少しずつぷつぷつの範囲が広がり・・・。
どこまで広がるのか不安でしたが なんとか左腕だけでおさまってくれたようです。
赤いぷつぷつは今、薄茶色い微かな点々になってます。
一体何だったんですかね?
・・・・・何かにかぶれた?
それにしては1日おきに広がるっておかしいよね?
やっぱストレス?
ストレスなのか??
部屋の模様替えするくらいだから 自分では気づかないうちにかなりストレス為てるのかもな~・・・・。
(私はストレスがたまると部屋の模様替えと掃除がやたらしたくなるのです★)
あ~イカンイカン。
楽しい事考えなきゃ!
はっ!
そう言えば!!
気づけば もう6月も中旬ですね。
しまった!
更新してなかったー!!!
・・・・・・・・まあ、誰も気にしてはおらぬよね★
いくつか思いついた小話をかているのですが、どれもこれも来てるうちに長くなり・・・・・・
まとめられぬーー!!
なんてこったい★
と・・・・とりあえず、短期集中って事でちょっとずつだけどUPします。
じゃないと このまま7月まで更新せずに終わっちゃいそうだから・・・・・。
妄想全開なお話ですが おひまでしたらお付き合いください~~~。
いつも以上にボケた話になりそうです・・・・。

Syncopation Love 1
「はぁ…」
高校へ向かう道を歩きながら昨日の出来事を思い出し、まもりはもう何度目かわからないため息をついた。
私ってば……
あんな事になるなんて…
まさか私が…
あ~~恥ずかしい!
なんであんな事に…でも…昨日の蛭魔君ってなんだか…
今日からテスト週間突入で部活はない。
まもりにしては珍しくいつもよりかなり遅い登校時間の為、まもりの周りを歩く生徒はまばらだ。
なのでまもりの百面相を目撃する者は居なかった。
どっぷり自分の世界に浸かったまま校門まで到着したまもりを現実世界に引き戻したのは友人達の興奮しきった叫び声だった。
「まも まも まも!!」
「えっ?えぇ?!どうしたの?!」
いきなり飛びかかるように周りを取り囲んだ友人達にまもりは思わず身構えた。
「まも!正直に答えて!」
「あの話しは本当なの?!」
「恥ずかしがる事ないからね!まもは被害者なんだから!!」
「はぁ?一体何の事?」
友人達のただならぬ剣幕に引きながらもまもりは尋ねてみた。
「私達にはとぼけなくて良いのよ」
「隠さないで!友達じゃない」
「そうよ!いくら悪魔って言ったって酷い!酷過ぎる!」
「許せる事と許せない事があるんだから!」
「泣き寝入りなんて駄目だからね!」
「断固戦うべきよ!」
「そうよ!戦わなきゃ駄目よ!」
「私達も一緒に戦うから!」
ぐるりと自分を取り囲み、息巻く友人達を訳がわからずもまもりはなだめにかかった。
「みんな、ちょっと…ちょっと落ち着いて!ね?私、何の事か分からないんだけど説明してくれる?」
「何を言ってるんですか姉崎さん!」
「そうですよ!あの悪魔ですよ!」
「悪魔?蛭魔君の事?」
自分を取り囲んだ友人達の周りを、これまた息巻いた男子達がぐるりと大きく取り囲んでおり、その中の数人が叫びにも似た声で訴える。
「あの悪魔!絶対許せねえ!」
「俺達の姉崎さんに!!」
「クッソー!」
この騒動の原因はどうやら蛭魔にあるとは分かったが、蛭魔の何をみんなこんなに怒っているのかわからない。
原因究明の為、まもりが口を開こうとした時、その場を氷りつかせる地獄よりの声がした。
「悪魔がどうしたって?」
「あ、蛭魔君」
「朝っぱらからこの騒ぎは何ごとだ?」
まもりのまわりに出来ていた何重もの人垣が、悪魔の一言でモーゼの十戒のように一気に割れた。
蛭魔が一歩踏み出すごとに人垣もジリジリと後退して行く。
「で?悪魔がどうしたってんだ?」
ついさっきまでの威勢は何処へやら。
蛇に睨まれた蛙の如くみんな冷や汗をたらしながら黙り込むばかりで誰も返事しない。
「おい。糞マネ。なんだってんだ?」
「私も訳がわからないの」
その時、校内放送が流れた。
『3年3組 蛭魔妖一君、3組3組 姉崎まもりさん、至急、職員室に来て下さい』
「えっ?呼び出し?蛭魔君、何やったの!?」
「……心当たりはねえなぁ」
「本当に?」
疑いの視線を向けてくるまもりに、蛭魔はうんざりした顔で答えた。
「今更だろ」
確かに。
今更、蛭魔の悪事について呼び出しが有るとは思えない。
自分も一緒に呼ばれていると言う事はアメフト部についてか?
自分達は三年生で、すでに引退した身なのだからそれも今更な気がする。
何故、自分と蛭魔が連名で呼ばれたのか皆目見当がつかない。
「蛭魔君。とにかく行ってみましょう」
「てめえが何かやらかしたんじゃねえのか?」
「そんなわけないでしょ!さ、早く!」
放っておいたら間違いなく職員室には行かないであろう蛭魔の腕を取り、まもりは職員室へと向かう。
まもりが蛭魔の腕を掴んだ瞬間、二人を取り囲んだ外野がざわついた事にも気付かずに――――――。
つづく
おかしいな~?
小話のはずだったんですけどね?
短期集中って事で、なるべく早く続きUPしたいっす!!
posted by 春海 さな
at 23:47:18 │
EDIT
ええ~と、ようやくまもパパのお話を書きあげました!
短期で終わらせる予定だったのに 途中サボりすぎました★
「引っ張った割にこれだけ?」と云われるのが嫌で 早く上げてしまいたかったのですが・・・・
ダメでした。
あぁ~ 申し訳ない!
これだけです★
もっと痛快に終わらせれたら良いのですが・・・・。
えっと、懲りずに実は このお話の番外編を考えてたりします。
本当に書くかどうか・・・
書くかどうかよりは 書けるかどうかなのですが・・・
どうするかはわかりませんが、頑張って書いてみたいとは思っています。
その時はどうぞ 呆れずによろしくですv
もう結構!って言われそう★
『幸せSPY』に拍手下さった方
有難うございますv
原作の隙間を埋めるようなお話を考えるのって楽しいですv
でも、まもりの初詣の願いは 『蛭魔が現れませんように』だったんですよね~。←ちょっとチガウよ!
蛭魔とまもりは本当にいつから付き合ったのかしら?
実は大学でも付き合ってなかったりして★

BE MY BABY LAST
蛭魔と言う男は見た目の派手さから、さぞや騒がしい男なのだろうと思っていたが、意外にも中心で騒ぐタイプではないようだ。
練習試合に勝利した時も、圧勝に団子になってはしゃぎまくるメンバーを少し離れた所で見ていたし、打ち上げも中心ではなく、店内全体が見渡せる位置に座っている。
根っからのリーダー気質なのだろう。
お互い、暫く黙々と焼けた肉を食べた。
さすがの蛭魔も彼女の父親にビビっているのか?
そうなのなら少しは可愛げのある男だが…。
しかし、いつまでも無言と言うわけには行かない。
ここは一つ大人の余裕を見せて私が先に口を開き会話をリードしてやろうと思い、話しかけようと口を開いた瞬間、私より先に蛭魔がしゃべりだした。
「今日はわざわざ練習試合にお越し頂きありがとうございました。」
軽くではあるが言葉と一緒に頭を下げる蛭魔に驚いて一瞬、私の反応が遅れた。
「いやぁ、素晴らしい試合を見せてもらって、柄にもなく興奮して夢中で応援した。なんだか学生時代に戻った気分になれたよ。こちらこそありがとうだ」
にこやかに笑顔をかわす。
人は見かけによらない。
良く聞く言葉だが、人と言うものはやはり最初の印象でその人の人となりを決めてしまう。
派手な出で立ちはしているが、蛭魔と言う男は実は思慮深く堅実で実直な男なのかもしれない。
でなければあのメンツをまとめ上げて全国優勝なんて出来るはずがない。
見た目で判断しては駄目だな。
さすが娘が選んだだけはあると言う所か…。
私は白旗をあげた気分だ。
「蛭魔君。娘との事は聞いている。あれは私の自慢の娘だ。大切な宝だ。だが、今日、君を見て、君になら任せられる。そう思えた。まあ、その、色々有るかも知れないが…まもりをよろしく頼むよ」
「ケ…ケッ…」
「け?」
「ケーケケケ!」
突然、蛭魔は大笑いして立ち上がったと思うと、いきなりマシンガンを乱射しだした。
な、なんなんだ?!
なんなんだこの男は?!
一体、どこからマシンガンなんか出したんだ?!
って言うか、何でマシンガンなんか持ってるんだ?!
頭が混乱する。
あまりの驚愕な出来事に腰が抜けて立ち上がれない。
「蛭魔君!何してるの!!みんな迷惑するでしょ!」
ただ呆然と眺めるしか出来ない私の目の前で銃を乱射する蛭魔をまもりは勇敢にも止めに行った。
って言うか、娘よ。
そのモップはどこから出した?
いや、それよりもマシンガンにモップで対抗するってどうなんだ??
混乱している割には妙に冷静な状況分析ができるもんだ。
混乱しているからだろうな。
そんな事をつらつら考える自分がおかしい。
その時、気付いたが、驚き腰を抜かしているのは私だけで周りはみな当たり前の事の様に平然としている。
妻ですらニコニコ興味深気に見ているだけで全く青ざめてなんかいない。
全国ニューストップ記事になりそうな事件に慣れきったようなこの雰囲気は何なんだ?!
全くわけが わからない。
「糞マネ!てめえの進学先は最京大に決定だ!!」
「えぇ?!どうして?!」
「てめえの糞親父から許可をGETした!娘をどうぞよろしくお願いいたしますってナァ。YA――――HA―――――!!」
「本当に?!お父さん」
いや、まあ、その、あの、いやぁ…た、確かに言ったかと言われれば言った。
言ったには言ったが、こんなトンでもい男だとは思っていなかったし、第一、大学進学がどうのなんて話は一言も出てないし…
考えは頭の中をぐるぐる駆け巡るだけで言葉にならない。
そんな私の様子をいぶかしむ事なく、娘は喜びで顔をほころばせている。
私が否定しないのを都合良く肯定と取ったらしい。
「ありがとう。お父さん。私、アメフトだけじゃなく、ちゃんと勉強も頑張るから」
「いや…あのな……」
「YA―――――HA―――――――――!!」
「もう!ちょっと蛭魔君!!お店の迷惑になるでしょ!」
「あのな、まもり……」
まもりは父親の呼び掛けにまるで気付かず暴挙を止める為にさっさと蛭魔の元へと行ってしまった。
「ま、まもり~……」
言葉もなく固まるまもりの父親の姿は、蛭魔の本性を知る者達の同情を誘う。
「今日、何でずっと銃を持ってないのかと思ったら…」
「妖一兄、猫被ってたのね~…」
「マネージャーのオヤジさん、まんまとあの悪魔に騙されたな」
「ああ、見事、あの悪魔にハメられたな」
「御愁傷様…」
「姉崎さんも同じ大学に行けて蛭魔良かったね!」
哀れみを送るメンバーの中にあって、栗田だけがニコニコと暢気に喜んでいる。
「アナタ、しょうがないでしょ?素直に負けを認めたら?」
あまりの夫の憔悴っぷりに苦笑いしながらまもりは母が声をかけた。
「み、認め―――ん!断じて認め―――――ん!!」
往生際の悪いまもりの父親にメンバーは「あーあ…」と哀愁に満ちた視線をむける。
「相手はあの悪魔なのにな…」
「どうにもなるわけねぇじゃんな…」
「ま、足掻きてんだろ…」
「悪魔になんぞに娘はやらん――――!!」
狂乱の焼肉屋にまもりの父親の叫び声は虚しく響いた。
END
・・・・・・こんな終わりです。
一応、大団円?
蛭魔が猫を被って、まんまと騙されるまもりパパってのを書きたかったのでした★
この後の番外のお話はまもりパパの逆襲(?)です。
まとめれるかどうか・・・?
まだ一行も書いてないので謎です★