Sweet Winter 7
「う~…」
「飲みすぎたな、お前」
「うるさい」
「ったく、酒が強くねぇなら自分で酒片付けようとすんなよな…」
「だって、余ってたらもったいないじゃない」
「はいはい…」
敏腕マナージャーは確かにきれいに飲み会を終わらせてくれたのだが、一つだけ誤算があった。
当人が酒を片づけてしまったことだ。
もともとチュウハイ一缶飲んだだけで酔いが回るほど酒に弱いのに、今回はなんと、イモ焼酎を一気飲みしてしまったのである。
しかも純度がかなり高いものだ。
まったく、日ごろからアホだアホだとは思っていたのだが、ここまでアホとは思ってもみなかった。
人に迷惑かけるぐらいなら、自分で…っていうのは自分ができる範囲でやれっての!
この俺に頼らなかったのは、俺自身かなりこたえた。
俺と糞ドレッドが言い合いをしていたからこういう事態になったことは認めるが、しかしながら、酒がこいつより強いことは目に見えて分かっていたはずだ。
なのに俺に任せなかった。
俺は望みが高すぎなのだろうか?
「蛭魔君?」
「あ~?」
「ごめんね、鍋」
「別に」
「今からでもいいなら…」
「止めとけ止めとけ」
「うん…」
もう夜中の2時を過ぎている。
明日は一日練習がオフだ。
きっとこいつは明日二日酔いに苛まれることだろう。
いい気味だ。
「星がきれ~」
「そうか?」
「うん」
「よかったじゃねぇか」
「えへへ…」
一人では足元がおぼつかないので背中におぶって歩いているのだが、上で暴れているから歩きづらい。
とことん人の行為を無碍にしやがるな…こいつは。
ケラケラと楽しそうに笑うまもりは、とてもかわいくて…
自制心が思わず揺らぐ。
「ひ~る~ま~く~ん」
「ハ~ァ~イ~…」
「ぎゅ~ってして~?」
「ダ~メ~デ~ス」
「な~ん~で~?」
「お前が可愛いから」
「やっさし~い」
「うっせ」
抱きしめたが最後。
何をしてしまうかわかりゃしねぇ
「明日は鍋にしようね~?」
「お前ができたらな」
「絶対して見せるんだから」
「期待しねぇで待っててやるよ」
「ありがと、蛭魔君」
「家着いたら起こしてやるから寝てろ。うるさくていけねぇ」
「おやすみ~」
まもりの家に着くまであと5分
まもりといれる時間もあと5分
何をどうしようと残りは5分だけ
背中のぬくもりに幸せを感じながら寒空を見上げ、今の時間に感謝した
まもりの家が見えてきたときの残念感と言ったら半端なかったが、それはここでは言うまい。
そろそろまもりを起こそうかと考えていたときに、空からこの冬初めての白い贈り物が落ちてきた。
to be Continued....
甘~~いvv
いや~ん なんて素直v
ウチの蛭魔さんはスレ過ぎてんですかね・・・。
斜に構えすぎ?
もー 武士は食わねど高楊枝タイプです。
この続きは、まあ、も~王道チックな話の流れでさくっと書けました♪
書けたのですが、このサイトはブログサイトで、私の目標は一日一善ならぬ、一日一UPなので 明日、UPしますv
しかし、続くモンですね★
話の落とし所はどこなんだろう?
今回の話は素敵だったので 後5分って所でENDつけても良かったような?
でも、まだ続きます。
蛭魔とまもりの明日はどっちだ!?

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