Sweet Winter 6
「蛭魔君も阿含君ももう大人なんだから子供みたいな言い合いしないの!二十歳は実名報道されるのよ」
「あん?俺は14の時には大人だったぞ!」
大声で自慢気な顔をしている阿含にまもりは意味がわからずどう答えれば良いのか躊躇う。
「ケッ!カマにカマ掘られたアレで大人か?」
「カスがっ!掘られてねえって言ってんだろうが!ボコにして慰謝料もらっただけだ!」
…それって犯罪では…
でも、相手もインコウになるから公には出来ないだろからどっちもどっちか…。
声に出さずとも、その場にいた全員が同じ事を考えた。
「そう言う てめえだってお初は20も上のばばあ趣味じゃねえか!」
「ハッ!カマ掘られるよりゃマシだろうが」
「カス!掘られてねぇつってんだろうが!大体、中坊のクセに釣り場が会員制で外資系の女が出入りするクラブってのがおかしんだ!」
「てめえみてぇにそこかしこにしゃがんでる頭のイッタ女は好みじゃねんだよ!糞悪食野郎」
馬鹿に仕切った顔で蛭魔が応戦する。
赤裸々カミングアウト合戦にまもりだけでなく、一休も顔が赤くなるのを抑えられない。
実は番場も赤くなっていたのだが、地黒のお陰で誰にも気付かれることはなかった。
「いい加減にして!」
蛭魔と阿含の言い合いに堪えきれなくなったまもりが大きな声を出した。
「もう御開きです!」
そう言い切るとテーブルの上を片付けはじめる。
「あ、一休君。唐揚げの残り食べてもらえるかしら?大和君、春巻きいかが?タカ君はサラダ最後さらえてもらえるかしら?」
敏腕マネージャーは居酒屋でもその才能を遺憾なく発揮し、テキパキと飲み会の場を終焉へと導いた。
居酒屋を出た所で二次会のカラオケへ行くグループと帰宅するグループに分かれて解散となった。
「おい!一休!行くぞ!」
「行くって何処へっすか?」
ひとり踵を返してずんずん歩き出した阿含を一休は慌てて追いかけた。
「あ、ナンパっすか?」
「ナンパは行かねぇ。飲み直しだ」
「えぇ!?まだ飲むんすか!?鬼ヤバイっすよ~!もうかなり酔ってるじゃないすか!」
「あんな程度の酒で酔うわけねえだろうが!」
「酔っぱらいはみんなそう言うんすよ…」
阿含に聞こえないように小さな声で言ったつもりが、しっかり聞こえていたようで「あん?なんだ?」と睨まれ、慌てて機嫌をとる。
「何処で飲み直します?」
「あ~DUNKでも久しぶりに行くか」
そう言う阿含の足取りは確かに酔っぱらいには見えない。
やっぱり阿含さんもあの二人を彼なりに応援してるのかな?
鬼似合わねぇ~!
思わず笑ってしまい、再び阿含に咎められたが、幸い明日は1日オフだ。
とことん気のすむまで付き合う覚悟を決めて阿含の後を追った。
to be Continued....
ちょっと色を変えてみようとチャレンジしたのですが…見事玉砕★
今回こそ、駄目だしされるとビクビクでしたが、なんとかOKをもらえました!
こんなで良いのかしら本当に・・・・?
あ~、蛭魔さん・・・20上は行き過ぎだったか・・・?
28歳くらいで止めておくべきだった?
でも、一回り上でも26歳。
悩むべき所はソコじゃない!!って怒られそう★
スミマセン~ 笑って許して下さいね~? 
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