Sweet Winter 3
「おい…。」
急いで支度をし始めた我が部の糞天使様
どこまでお人好しなんだ、こいつ?
「なに?」
「どこ行こうとしてんだ?」
「どこって…」
「まさか糞野郎共の仲裁に行くとか言わねぇよなぁ?」
「駄目なの?」
ほら来た。
〝駄目なの?〟
いいとでも思ってんのか、このアマ
俺を家に連れ込もうとしてたのに他の男のところにいくだと?
(まあ、俺を呼んだのもただ単に鍋つつくのが独りじゃ嫌だからとかそんな単純なもんなんだろうが…。)
糞ドレッド共が酒に溺れてるところに、まもりを入れたらめんどくせぇ事になるだろう。
絶対二次会でカラオケボックス直行だな。
んなとこ行かせられるかよ
「駄目に決まってんだろ」
「どうして?」
「あのなぁ…」
「困ってる人がいるのよ?」
「ココニモ一人イマスガ?」
「蛭魔君は一人で解決できるでしょ?」
ここまでくればお手上げだ。
誰でもいい。
糞ドレッド以外のだれか。
こいつを
どうか
止めやがれ……!!!
「もういい」
「?」
「そこに行きゃいいんだろ、俺が。」
「そうよ。初めから行けばよかったのに」
「おめぇが鍋の話してたから断ったんだろーが」
「そうだったの?でもお鍋はいつでもできるわ」
「ハイハイ、ソウデスネ」
「もー!」
文句を言いながらもカバンにせっせと荷物を詰め込み、後ペンケースを入れれば準備完了という感じだ。
一方俺の方はカバンにノートパソコンを入れ、今度の試合の敵陣ファイルを入れて支度完了。
明らかに俺の方が後から準備しだしたのにまもりの方が遅く準備が終わった。
それって可笑しくねぇか?
どれだけのもん詰め込んでんだよ、その鞄に。
そうこうしているうちに準備は終わったようで、せかせかと足を進めてる。
なんかムカついてきた。
俺はわざと遅く歩いた
まもりがあいつの下に足早に向かっているとか考えると胸糞が悪ィ
「蛭魔君!早く歩いて!!」
「イーヤ―」
「蛭魔くんっ!!」
胸ポケットから取り出したiPodに繋がっているイヤホンを付けようとしたら、その腕をまもりに掴まれた。
しかも両手で。
この状況がどうなっているかどうかわかるだろうか?
そう…
男なら誰だって焦る、そんな状況だ。
かく言う俺も情けないことながら、かなり、内心、焦っている。
自分のポーカーフェイスの完璧さに今更ながら感謝だ。
「あ?」
「早く歩いて!」
「嫌だっつってんだろ」
「もう!そんなこと言うなら私が引っ張っていきます!」
「おうおう、せいぜい頑張れ」
ぐいぐい引っ張られる俺。
かまわずに引っ張るまもり。
他から見たらどう見えるだろうか?
まったく…
俺もこんなことで幸福なんか感じている場合じゃないだろうが…
俺をここまで落としたお前にはいつ罰をくれてやろうか?
そんなことを考えていると、例の糞ドレッド共がいる居酒屋が見えてきた。
to be Continued....
あ、素直(?)に蛭魔が居酒屋行った。ってのが最初の感想でした。
もっとゴネたり、もしかしたらフケるのもアリ?って思ってたんですよ。
オセロとかやってて 予想外の手を打たれると「お!そう来るか!」って楽しくなるじゃないですか?
それと同じ感覚で楽しい~♪
しかし、自分が振った話とは言え・・・・本当にどうなるんでしょうね?
Yaー!
ドッキドキ~★
・・・・人ごとじゃないっす。
頑張ります!!
んも~ 蛭魔がまもりと呼ぶだけで 私はドキっとしちゃいますよ~★
レベルひく過ぎ・・・。

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