Sweet Winter 8
寒いと思ったら雪が降りだしやがったか…。
今年は例年に比べてさほど寒いと言う訳ではないが、油断した所を狙ったかのように爆弾低気圧が襲って来やがる。急激な気温と気圧の変化は下手な敵チームより厄介だ。
「糞!」
思わず小さく毒づいてしまう。
こんな時、お気楽ご気楽に人の背中でグースカ眠りこけてるこの糞女なら「初雪よ!綺麗ね」なんてノー天気に喜びやがるんだろうな…。
そんな姿が簡単に浮かぶ。
そう言えば、「初雪に祈ると願い事が叶うんだって!」と、嬉しそうに世迷い事をほざいていたのも、この糞女だったな。
悪魔は神に祈らねぇ。
願いは叶えてもらうモンじゃねぇ、叶えるモンだ。
だが、それは俺の論理であって、こいつのではない。この糞女なら初雪に何を祈る?
マンションに着き、糞とろいエレベーターにイラつきながら乗り込む。
暖房なんぞ効いているわけではないが風がなくなっただけで体感温度が上がるのが有難い。
エレベーターを降り、歩き出すと、背中の糞女がモゾモゾと動き出しやがった。
ヤレヤレようやくお目覚めか?と思ったのも束の間。
糞女は「蛭魔君…」と名前を呼び、「気持ち悪い…」とポツリと言った瞬間、人の背中で盛大にゲロぶちまけやがった!
糞!
信じられねぇ!
恩をアダで返すにしたって限度があるだろうが?!
糞女は吐くだけ吐いてスッキリしたのかまた眠りこけやがった!
なんなんだこの糞女は!!
ノー天糞女の鞄をあさり部屋の鍵を見つけ出す。
普通、女の部屋に鍵を使って入る時ってのはもっと色っぽいモンのハズだ。
それがどうだ!
ゲロの臭いでつられゲロしそうで、柄にもなく焦って部屋に駆け込み糞女を床に転がした。
てめえの服もゲロまみれだってのに、良くまあ寝れるモンだ。
呆れを通り越して感心する。
「糞!」
再び毒づいて行動を開始する。
まず、暖房をつけ部屋を暖める。
ゲロまみれの上着を脱ぎ捨て風呂に湯をはる。
上着を確認したが思った通り、下着のシャツまで全滅だ。
あの糞女はよりにもよって俺の首筋にゲロしやがった。
お蔭で上着だけでなく、下着までまんべんなく、ゲロにまみれさせてくれたと言う訳だ。
とりあえずざっと洗い流して、明日、クリーニングにぶちこむしかねぇ。
ため息しか出ない状況だ。
ズボンとかが無事だったのが不幸中の幸いか…。
部屋に戻り、糞女のゲロにまみれた服を脱がす。
色っぽさの欠片もない。
至って事務的にベッドの上にきっちり畳んで置いてあったパジャマに着替えさせた。
暖房をつけたとはいえ、上半身裸の身体は芯まで冷えて色っぽさよりも、一刻も早く暖かい湯船を求めていたのだ。
一向にに目覚める様子のない糞女に布団をかけ、一目散に風呂へと駆け込んだ。
冷えきった身体を暖める為と、ゲロの臭いを完全にとる為にかなり長い間風呂に入った。
が、すっかり臭いは鼻についちまった様でどんなに洗い流そうと微かに臭う気がする。
本当に疲れた…。
下だけ履き部屋へ戻るが、この部屋に俺が着れる服があるハズもなければ、もう一組の布団も望めない。
てめえのせいだぞ?
覚悟しやがれ。
肩を冷やしたくないから夏でも裸で寝ない俺がなんの因果で…。
急激に襲って来た睡魔に勝てず、糞女の眠りこける窮屈な布団に潜り込むと目を閉じた。
to be Continued....
どうでしょう?
エロいですか?
う~ん、私にはこれは王道的なギャグなのですが・・・?
どうも私はエロの感覚と云うものがわからなようです。
前に、好きなキャラクターがお昼寝をしてるカラーイラストを描いたのですよ。
朝練の後、野外コートのへりの落ち葉がいっぱい降り積もった所が気持ちよくて、つい寝てしまった★ってシチュエーションだったのです。
そのキャラクターは大の字で寝るタイプではなく、丸まって寝るタイプだったので横向きの手を枕に丸まって寝てる絵を描いたのですが、それを見た友人が「エロい」と云ったので、「はあ!?」って私はビックリでした。
私としては秋の木漏れ日が気持ちよくてウッカリお昼寝の、のどかな絵のつもりだったのですが、友人が「エロい」と評価したので「どこが!?」って感じだったんですよね。
・・・で、友人が別の友人に「エロいよね?」って見せたら、別の友人も即答で「うん!エロい!!」と云ったので「はあ!?どこが???」って状態でした。
未だ持って、あの絵のどこがどうエロいと感じたのかがわからない。
エロの壺がわからない・・・。
今回も同じで、私がわからないだけで エロいんですかね??
いかがでしょう??

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