posted by 春海 さな
at 09:26:41 │
EDIT
7月…なっちゃった。
早い!
毎月つき始めには思うけど…一ヶ月ってあっと言う間!
最近、いただく野菜もすっかり夏野菜になりました。
もらう野菜、ダントツ1位はやはり胡瓜!
サラダに酢の物に重宝します。
最近のお気に入りは塩揉みして乙女のラー油をかけて食べるの
簡単でウマウマです。
空豆は塩ゆでで、トウモロコシは砂糖を少し加えてゆでる。
トマトは味塩。
デザート感覚なら砂糖かけるのも美味しいデスヨ。
茄子にインゲン豆にピーマンをもらったら、エリンギやカボチャ、オクラを加えて夏野菜の煮浸し!
うんまーい!
素揚げした野菜を好みに薄めためんつゆに浸けると簡単に出来ます♪
玉ねぎもいっぱいもらったから夏野菜のかき揚げも良いな。
夏野菜のカレーも好きだけど、家族は普通のカレーが好みなので作れない…。
美味しいのに~!
食べ物の話しばっかになってしまった★
ようやく続き書けました。
楽しんでいただければ幸いです。
・・・・・パソコンの調子が悪いので携帯でコメントまで書いたのが七月頭・・・
だからコメントにタイムラグが・・・。
ようやくアップできたのが七月下旬って・・・ダメダメじゃああ★
やっぱ気に入らないのでタイトルかえました★
夏休みになっても部活やら何やらで毎日学校で・・・
八月の頭が大会だから・・・
あ~頑張ろう!

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ゆるぎないものひとつ(後)
「おい、糞マネ。この間のデータ」
「あぁ、ちょっと待って。はい、これ」
「おう」
「蛭魔君、コーヒー飲む?」
「おー」
蛭魔の返事を聞いてまもりはコーヒーを入れる為に席を立った。
先日のケーキバイキングでの鈴音の言葉が頭の中で幾度となく再生され、まもりはついつい蛭魔の事を意識してしまうのだが、当の蛭魔は何も変わらない。
あれこれ考えてぐるぐるしている自分とは違い平然としている蛭魔に、やはり鈴音の思い違いなのではと言う気がしてきた。
「はぁ…」
あれから何度ついたかわからないため息を小さくついて、まもりは研究に研究を重ねてたどり着いた蛭魔好みのコーヒーを入れた。
部室の狭い空間には、コーヒーの豊潤な香りが立ち込め始めた。
その香りにつられて蛭魔がファイルから目を上げた絶妙のタイミングでコーヒーが差し出される。
「ん」
コーヒーを受けとると、まず、香りを楽しんでから口をつける。
今日も文句なしの味だ。
自分の好みをいつの間にこの女が掴んだのか不思議になる。
いつの間にか情報が漏洩している。
ゆゆしき事態だが悪い気はしない。
見た目は変わらないが実は機嫌が良い蛭魔は、ふと思いついた事を口にしてみた。
「姉崎」
「はい?……え?」
名前を呼ばれたので普通に返事を返したが、自分の名前を呼んだのが蛭魔だと気付き、まもりは驚いて蛭魔を見た。
「愛してんぞ」
「………は?」
突然の思いがけない告白にまもりは頭が真っ白になりフリーズする。
蛭魔君が?
なんて言ったの?
え?
私を愛してるって?
本当に?
からかってるんじゃなくて?
体は固まっているが、まもりの頭の中は飛び込んで来た衝撃情報をなんとか処理しようとふる回転していた。
そんなまもりの事など我関せずで、蛭魔はファイルをまもりの前に差し出さした。
「ここのデータ、もう少し詳しく分析できねえか?選手別に細かく……って、おい!糞マネ!ボケてねえで人の話しちゃんと聞きヤガレ!」
「えっ?あ…うん。それはそうなんだけど…」
ようやく正気に戻ったまもりがギクシャクと動きだす。
「ったく。しゃんとしろよ。しゃんと」
「それは、だって…蛭魔君が…」
いきなりな告白に動揺しない女子なんていないわよ。
まもりは心の中でごちてみるが、当の蛭魔は告白などなかったかのようにいたって普通だ。
あの告白は自分の空耳だったのではないかと、まもりは少し戸惑う。
「俺がなんだ」
「…本当なの?」
「なにが?」
「その…さっき言ったこと」
「あ?嘘言ってどうする」
「え…でも…」
きっぱり言い切る蛭魔に、まもりは少し身を乗り出した。
しかし、蛭魔から返った答えは――――
「“でも”じゃねえ。文句言わずにデータ整理やり直せ!」
噛み合っていない会話にまもりは机に突っ伏しそうになるのをかろうじて耐えた。
「……い、いやぁ」
「嫌じゃねえ!」
「いや、違うの!私が言ってるのはデータ整理の事じゃなくて…」
「じゃなくて?」
「その前の蛭魔君の言葉…」
「俺の?」
「愛してるって…」「それがどうした」
ついさっき告白した人間とは思えない蛭魔の不遜な態度にまもりの眉ねが少しよる。
「だから…」
「だから?」
「普通そこで終わらなくない?普通は続きが…」
今度は軽く蛭魔の眉ねがよる。
「てめえは俺に普通を求めんのか?」
「いや、蛭魔君に普通を求めるのは無理だってわかってるけど…」
「普通通り告白の後に付き合いを申し込んでフラれろってか?」
「そうは言ってないけど…」
「何が不満だ」
「不満って言うか…中途半端じゃないかな…って」
「無駄な事はしない主義なモンで」
「無駄って…告白のどこが無駄なのよ!?」
「なに逆ギレしてんだ?告ったのは俺だろうが。俺は“愛してる”って言った時点で完結してんだ。その後は無駄なんだよ」
「無駄じゃありません!」
「じゃあ言葉をかえてやる。以下省略してやったんだ!毎度毎度飽きもせず、自分を好きだと告白してくれた相手をふった自己嫌悪に陥りながらちびちび糞甘いモン喰うてめえの手間を省いてやったんだ。有難く思え!」
「そんなの有難くもなんともない!」
「ああ、そーデスカ。じゃあ、さっきの発言は撤回させて頂きマス。これで文句ねえだろうが!?この話しはもう終わりだ!」
「…その程度なんだ…」
「は?」
「蛭魔君の“愛してる”は簡単に撤回できる程度のものなんだ」
「……」
「そんな程度なら“愛してる”なんて軽々しく言わないで!」
「黙れ」
「黙りません!蛭魔君の嘘つき!」
「黙れっつってんだろーが!」
「嫌です!嘘なんか聞きたくない!私は蛭魔君の本当が知りたいっ!」
「…なら教えてやる。後悔すんなよ」
そう言うや立ち上がった蛭魔はまもりの腕を掴むと壁へと追い詰めた。
ダンッ!
背後は壁、正面は蛭魔、そして両脇は蛭魔の腕に遮られ逃げ場がない状態がいとも容易く出来上がった。
蛭魔の視線に耐えきれず、まもりはうつむいた。
「愛してる」
「!」
耳元に降ってきた優しい声音に信じられない面持ちでまもりは顔を上げた。
「何べんでも言うぞ。愛してる」
「……」
蛭魔の言葉にまもりは瞳を見開くだけで、声が出せない。
「愛してる」
言葉が出ないかわりに、瞳から涙が溢れた。
それでも今度は顔をそらすことなく蛭魔を見つめ続ける。
「愛してる」
繰り返されるそれはいつしか囁くような声になり、少しずつ顔が近づいて来て――――――
二人の唇が重なる寸前にもう一度蛭魔が「愛してる」と囁いた。
「おら、帰っぞ」
部室の入り口で鍵をジャラジャラいわせている蛭魔に、まもりは急いで帰り支度をした。
「お待たせ」
「ン」
鍵をかけ、歩き出す蛭魔の隣をまもりも歩く。
先ほどキスしたことが嘘だったかのように蛭魔の態度はいつもと変わらない。
隣を歩いているだけでドキドキしている自分との違いに、あのくらいのキスは蛭魔にとってはたいした事ではなかったのではないかと疑念が湧いてくる。
『愛してる』って言ってくれたし、一応両思いなのよね?
まさか私をからかってるってないわよね?
でも蛭魔君だし…
「なに百面相してんだ?そうでなくても面白い顔が更に面白くなってんぞ?」
ニヤニヤいつもと変わらず自分をからかってくる蛭魔にまもりはドキドキしている自分が馬鹿みたいに思えて脱力感を感じた。
「蛭魔君ってわけわからない」
「てめえはわかりやすいな」
「はぁ?」
「何でもかんでも頭で考えて理路整然としなきゃ納得できねぇ」
「普通そうじゃない?」
「下手な考え休むに似たりっつーだろ。訳わかんねぇこと考えてドツボに嵌まるくらいなら覚悟だけ決めりゃ良いんだよ」
「覚悟?」
「腹さえ据えりゃ周りが四の五の言ったところでぐらつきゃしねえ。要は自分がどうしたいかだろ?」
「私が…?」
「どうしたい?」
「………彼氏と手を繋いで帰りたいです。」
うつむいてボソボソ口にした言葉も蛭魔の耳はしっかり聞き逃さない。
「おら、帰っぞ」
そう言うとまもりの腕を掴んでスタスタと歩き出した。
「蛭魔君!これじゃ連行されてるみたいなんですけど!?」
「贅沢言うな」
「いやいやいや、これは言うでしょう!?私がやりたいと思ったのと違うもの!」
「じゃあどうすんだ」
「こうね、手と手を繋ぐの」
蛭魔の左手を自分の右手でキュッとつなぎ、まもりは満足そうに微笑んだ。
「…これで良いのか?」
「うん」
「てめえ、やっぱガキだな」
「はぁ?」
「糞チビと繋ぐんじゃねんだぞ?彼氏と繋ぐってんならこのぐらいしろよ」
そう言うと蛭魔は互いの指と指をからめてギュッと握った。「!」
「さて、帰りマスか糞彼女」
「彼女にまで糞つけないで下さい!」
「へーへー」
恋人同士になっても変わらず言い合えるのがまもりは嬉しかった。
キュッと蛭魔の手を握り返して、まもりは幸せな笑顔を見せた。
終わり
ははは…
いつも通りの終わりです★
長いことかかった割りにね……
posted by 春海 さな
at 00:59:16 │
EDIT
やっぱり面白い!
某携帯電話のCM
週3で通ってる浦ちゃんが博多華丸さんに見える★
乙ちゃんも良い味!
あんな凄い人に横恋慕する金ちゃん…実はかなりチャレンジャー!?
しかし…鯛や鮃の舞い踊りが活け作りの事だったとは…衝撃!
本当に新作が楽しみなCMだ
次はどんなんだろ~♪
私も地道にぼつぼつ更新して行こうと思いますのでよろしくデス!!
後編はラストがまだなので、別のお話をUPします♪
超短いけどね★

日常変化の考察
「蛭魔君!」
いつからだろうなぁ。この姉崎の怒鳴り声が耳に馴染んだのは―――
部の連中も「またか」と、すっかり慣れっこになって気に止める事はない。
いつ頃からか姉崎の蛭魔を叱る声が変わってきた事にも気付いていないようだ。
姉崎がマネージャーになった当初はただただ蛭魔の勝手な振る舞いに姉崎が怒るだけだったのが、部がまとまり、予選を勝ち進むにしたがって徐々にただ蛭魔の勝手を怒るだけでなく、心配から怒ることが増えてきた。
そしてクリスマスボウルに優勝した今は、蛭魔の勝手を怒ることが少なくなった分、世話を焼いて怒ることが増えてきた。
最初は敵対していたのが、仲間として心配するようになり、今では母親が子供の世話をするような感じだ。
セナへの母性がそのまま蛭魔に移行したとでも言おうか…。
いや、それは正確ではないな。
セナに向いていた時にはなかった感情が混じっているのを仕草の端々から感じるから――――…。
「糞オヤジ。なに薄気味悪い顔してこっち見てんだよ」
二人の言い合いを眺める俺に気付いて蛭魔がしかめっ面でこちらをにらみつけてきた。
「いや、泥門の悪魔も存外可愛いところがあるもんだと思ってな」
「あ゛?なに気色悪い事ほざいてんだ?ついに頭がイカれやがったか?」
「喧嘩するほど仲が良いってな」
「はあ?」
「それとも犬も喰わねえか?」
「ふん」
ニヤリと笑ってやると蛭魔は視線をそらした。
満更でもないのはわかっている。
ようするに泥門の悪魔が照れているのだ。
本当にいつからそんな可愛い奴になったんだか。
微笑ましく思いながら冷めたコーヒーをすすった。
終わり
何でもお見通しな武蔵★
いくつもの拍手ありがとうございます!
頑張って更新しようって励みになります!
…って言うか、こんなしがないとこに立ち寄って下さる方がいるとは…
こっそり更新しますので、また思い出したら寄って下さいね
暇人様
コメントありがとうございました!
そうなんですよね!
更新されてるだけで盛り上がれますよね!
更新されてるサイト様を見つけた時の喜び!
分かります~♪
たまーには更新してるはずなので お暇な時はまた覗いてみて下さい
posted by 春海 さな
at 00:31:16 │
EDIT
今夜は家族が出かけてて一人♪
私も友達と出かけようかと思ったけど残念ながらみんな予定ありで捕まらず、あえなく一人でお留守番★
ま、晩御飯作らなくて良いだけラッキー♪
っつっても、ジーちゃんバーチャんの晩御飯は作ったけどね★
簡単に…
お好み焼きと焼き魚と豆腐の田楽♪
自分はスーパーで買った冷凍食品を食べるのです♪
なかなか冷凍食品食べる機会ないからウキウキ♪
本日のメニューは
ガパオライス
タイ風鶏肉のバジル炒め!
後は冷奴の乙女のラー油がけと、味付けメカブ。
ちょっとピリ辛でウマウマでした♪
また一人の時はガパオか冷凍パスタだな♪
久々の更新は前後編です。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです!

ゆるぎないものひとつ(前)
進路調査書を眺めながら、まもりはなんとなく目の前にいた蛭魔に聞いてみた。
「蛭魔君はもう行く大学決めた?」
「おう」
「決めてるんだ。どこ行くの?」
「最京」
「最京!?って、あの最京!?関西の」
蛭魔が大学に行く気なのに驚き、希望大学が最京と言うのにもまもりは驚いた。
一方、蛭魔はたいした事ではないと言わんばかりに興味なさそうな顔でパソコンをいじっている。
「あいにく他の最京は知らねえな」
「そうなんだ。凄いね。私は短大に行く子と女子大に行く子、両方からに一緒に行こうって誘われててどうしようか悩み中なんだ」
「なんだそりゃ」
「短大は保育士の免許取れるし、女子大は教員免許取れるからどっちでも良いんだけど、仲の良い二人のうちどちらかと一緒って…選らばなかった子に申し訳ない気がして…」
「てめえは大学まで他人の世話か。ご苦労なこって」
さも馬鹿にした様子で蛭魔は鼻で笑った。
「良いでしょ。どっちも良さそうな大学だし、目標はあるんだから」
「そんなくだらねえ理由で悩むんなら大学は最京にしろ」
「はあ?」
「世話してんならアメフト部入って粉骨砕身働きヤガレ」
「なんでよ」
「てめえは使える女だから何かと便利だからな」
「何それ。蛭魔君と同じ大学なんて行きません!」
―――と、蛭魔にべーと舌を出したのが3日前の事。
今、まもりは鈴音と一緒にケーキバイキングへと来ていた。
色とりどりの様々な種類のケーキがところ狭しと並んでいる。
まもり達は全種類制覇を目標に、三回目のおかわりをした。
「―――なんて言ったのよ。まったく蛭魔君ってば人のことなんて思ってるんだか。“使える女”とか“便利”だとか。私はお手伝いさんでも便利屋でもありませんってね。全く失礼しちゃうわよね」
最初は勢い良く一心不乱無言でケーキを頬張っていたまもり達だが、さすが三回目のおかわりとなると少し落ち着きが出て、会話も弾みだした。
先日の蛭魔とのやり取りが話題に登ったのはそんな時だった。
少し頬をふくらまして目の前のガトーショコラにフォークを突き刺す姿ですら可憐で、店員達は、そんなまもりの姿を一目見る為に、いつもでは考えられない勢いでケーキを補充しているほどだ。
「本当に蛭魔君って勝手なんだから。あんなんじゃ最京大の人達に絶対迷惑かけちゃうわ。今から大丈夫か心配になるったら」
「……」
「鈴音ちゃん?どうかしたの?」
いっさい相づちが無いのを不信に思い、まもりは視線をケーキから鈴音に向けた。
鈴音は目を見開き、顔を真っ赤にしてフォークを握りしめてプルプルふるえている。
トレードマークのピョコンと立った前髪まで何か意識を持った生き物のようにふるえていて、まもりは何事が起きたのかわからず、怪訝な顔でもう一度声をかけてみた。
「鈴音ちゃん?大丈夫?」
「まも姐!!」
「な、なに?」
いきなり身を乗り出し、テーブルを挟んでまもりの両手を握りしめてきた鈴音の瞳は少女漫画のようにキラキラと輝いている。
そんな鈴音に、まもりは思わず後退ったが、そんなまもりにおかまいなく鈴音は更に身を乗り出してきた。
「ヤー!!まも姐!そって妖一兄の告白じゃん!!」
「は?鈴音ちゃん、顔ちかい…鼻息も荒いよ?落ち着いて」
「まも姐はどうしてそんな落ち着いていられるの!?告白だよ!?コ・ク・ハ・ク!」
「えっとぉ……何が?」
「もぉー!じれったい!妖一兄の“使える女”は好きって意味だよ!」
「は?」
「だって、前に雑誌のインタビューで好みのタイプは“使える女”って妖一兄こたえてたじゃない!絶対だって!間違いないって!」
「あ…、いや、でも、そんな…いや、絶対違うって!そんな意味じゃ絶対ないよ!本当に純粋に労働力としてだって!だって全然そんな雰囲気なかったもの!」
鈴音の思いもよらなかった指摘に、まもりは真っ赤になりながらわたわたと否定する。
「うん。そう。違う違う。そんなんじゃ絶対ないって!」
「んふふふ。まも姐も満更じゃないんじゃない?」
「へ?」
「ねーねー、本当のところどうなの?」
「な、何が?」
「まも姐は~妖一兄の事どう思ってんの?」
「どうって別にどうとも…」
「本当にィ?ちゃんと考えないと大学別々になったらもう今みたいに毎日会えなくなっちゃうんだよ?」
「……」
「まも姐と妖一兄って絶対お似合いなんだから!」
「そんなこと言うの鈴音ちゃんくらいだよ?」
苦笑するまもりに鈴音は鼻息荒く畳み掛ける。
「絶対にまも姐には妖一兄!妖一兄にはまも姐なの!これはもう決まりなの!」
「決まりって…そんな勝手に…」
「絶対!絶対、妖一兄はまも姐が好きに決まってんだから!」
「まさかぁ…」
そう言いながらケーキを食べるまもりのペースは動揺からか異様に速い。
「鈴音ちゃん、ケーキ早く食べないと時間終わっちゃうわよ」
「まも姐も妖一兄も素直じゃないんだからァ」
ケーキを頬張りながら呆れ顔でため息をつく鈴音に、まもりは微かに笑って誤魔化すしかなかった。
続く
posted by 春海 さな
at 00:39:09 │
EDIT
ご無沙汰しております。
今、うちのリビングにはお雛様が2つででんと鎮座してまして・・・
お雛様がいるのはパソコンの前ギリギリんとこ。
パソコンの画面とお雛様のスキマは私が立ってようやく体半分入れるほど・・・
少しでも動くと橘にあたって倒しそうで怖い状態です。
なんでこんな場所に!?とムカついても、めんどくさいと出したがらない家族を無視して一人でお雛様を出して飾ったのは私だから文句は言えない・・・。
そして、まだ出してんの!?と驚かれるかもしれないけど、うちは旧暦で4月まで飾るんですよ★
決して行き遅れるためではないですヨ★
キーを打つのも手元が見えにくくて 体勢もしんどいので今日はこのへんで・・・
タイトルは最近、ミスチルを聞いてるから★
そんだけ。
全く話の内容とは関係ないですよ★
良い曲ですよねv

Tmorrow never knows
「あ!」
テーブルを兼ねたルーレット台の上に無造作に置かれたそれを見つけた時、まもりは手に持った箒を握りしめてまじまじとそれを観察してしまった。
台の上に転がっているソレは紛れもなくまもりの大好きなアレである。
しかし、部員の誰かが忘れて帰ったモノとは思えない。
今日は鈴音ちゃんも来てないし…
あまりにもカジノのようなこの部室には不釣り合いなモノだ。
手に取るのははばかられるので息を殺し、顔を近付けて見る。
やはり間違いない。
台の上にあるのはまもりが愛してやまないロケットベアーの小さな置物だった。
手のひらサイズのそれは、座った姿勢のまま天井を見ている。
手には細かい細工の施されたアンティーク調な金時計を抱えている。
まるで大きな金時計を持ち上げようとして、あまりの重さに尻餅をついて転がったように見えて、思わずまもりは微笑んだ。
やはり見るだけでは我慢できず、そっと手に乗せた瞬間、部室のドアが開いた。
「わっ!」
驚きのあまり持っているモノを落としそうになり、まもりは慌てて両手で掴まえた。
変な動きをするまもりに蛭魔は馬鹿にした視線を送ると同時に馬鹿にした言葉も送った。
「んっな何驚いてやがんだ?またつまみ食いでもしてたか?」
「違います!」
「ふん。コーヒー」
そう言うや、蛭魔は一切興味をなくした様子で席につくとさっさとパソコンをいじり始めた。
そんな蛭魔にまもりはため息をつくと、手のひらのモノを蛭魔に向かってかざしてみた。
「ねえ、これ」
パソコンから視線をあげて蛭魔がまもりの手のひらのモノを見た。
「テーブルの上にあったから部の誰かが忘れたんだと思うんだけど…」
「欲しいなら持って帰りゃ良いだろ」
「は?」
「いらねんならゴミ箱に捨てろ」
蛭魔はすでに興味を失ったように視線をパソコンに戻していた。
「忘れ物を勝手に自分の物にしちゃうのって犯罪だからね!そんな事できません!」
「ゴミはゴミ箱へって習わなかったか?」
少しイラついたような口調の蛭魔にまもりも少しカチンときて口調がキツくなった。
「忘れ物はゴミじゃありません!」
「持ち主が要らねえって思ってんならゴミだろうが」
「えっ!?この子の持ち主、いらないから置いて帰ったの!?信じられない…」
「言うに事かいてこんなあほくせえクマをこの子なんて表現使うてめえの方が信じられねえよ」
イラついた口調は一気に呆れを含んだものへと変わった。
「誰のか蛭魔君は知ってるの?」
「だからいるなら持って帰りゃ良いって言ってんだろ」
「でも、やっぱり勝手には持って帰れないわ」
「好きにすりゃ良いだろ」
「ねえ、本当にこれ誰のなの?」
「株主優待の景品」
「は?」
「俺が持ってる株の会社が送ってくんだよ」
しばしまもりの思考は停止したが、復活と共に徐々に理解した。
「…じゃあこれって…」
「ゴミ」
「……」
「何か?」
「……もらっても良い?」
「どーせゴミだからな。勝手にすりゃ良いだろ」
「本当に!?良いの!?きゃー!」
興奮のあまり、ロケットベアを抱き締めて部室の中をピョンピョン跳び跳ねまわるまもりを蛭魔は苦笑を浮かべて見つめた。
「蛭魔君、ありがとう」
「おー。せいぜい馬車馬の如く働けよ」
「……」
まもりから返事がないのをいぶかしく思った蛭魔はちらりとまもりに視線を向けた。
「大丈夫。ご褒美なんてなくても頑張るよ。クリスマスボウルはもう蛭魔君達だけの目標じゃないんだから」
そう言って微笑むまもりに不本意ながら蛭魔は一瞬見とれてしまった。
「その言葉たがえず身をこにして働けよ」
「当然よ!」
ロケットベアを胸に抱きしめて嬉しそうに微笑むまもりに微かながら蛭魔の口角も上がる。
クリスマスボウルは自分だけの夢ではなくなった。
もっとはじけるような笑顔を見る為に
蛭魔は決意を新たにした。
終わり
なんなんでしょうね~。
posted by 春海 さな
at 02:37:28 │
EDIT
ようやくバレンタインのチョコができたー!
って、まだ朝になったらトリュフにココアパウダーかけてラッピングしなきゃいけないけど★
本命、友、義理、義務チョコで計20個!
頑張った~★

ビタースウィート
「ねぇ、蛭魔君」
「あん?」
「ゲームしよ」
「ゲーム?」
「うん」
「なんの?」
「なんでも良いよ。どれが良い?」
家に遊びに来たまもりを玄関で出迎えた時、やけに大きなバッグを持って来たなと不信に思ったが、まさか中身がありとあらゆるゲームだとは思いもしなかった。
机の上にはトランプにはじまり、UNOにジェンガにオセロに将棋にチェスに…ありとあらゆるゲームがところ狭しと並べられた。
懐かしの黒髭危機一髪なんてものまであり、正直蛭魔は辟易した。
「……」
「最初はトランプにする?ババ抜きが良い?」
「二人だけでババ抜きもねえだろう」
「じゃあポーカーとか?」
「ま、良いだろう」
まもりのテンションから、まもりが納得するまでこの試練は終わる事は無いと知っている蛭魔は素直に従いさっさと完膚なきまでにやっつけることが一番手っ取り早い対処法だとわかっていた。
「あ、蛭魔君」
「なんだ?」
「負けた方は罰ゲームだからね」
「は?罰ゲームって何やんだ?」
「内緒♪」
こいつ…俺に勝てると思ってんのか?
まもりの楽天的な考えに少々呆れもするが、自分が勝ことは火を見るより明らかなので蛭魔は特に言及することなくゲームを開始した。
まもりが負けては別のゲームをし、また負けては別のゲームを…と、二時間もしないうちにまもりが用意したゲームをやりつくし、たった今、まもりの剣によって黒髭が宙をまい最後のゲームは終了した。結果は何度か惜敗はあったものの全敗だった。
「で、どうする?負けを認めるか?それともまだやんのか?」
「……負けました。蛭魔君、少しくらい負けてくれたって良いのに…」
ぐったり机に突っ伏していじけているまもりを蛭魔はふんと鼻で一蹴する。
「勝負事に情けは禁物ってな」
「はいはい。あーあ、頑張ったのになぁ …」
そう言って起き上がると、まもりはごそごそと自分のバッグから綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
机の上に置かれた箱は見ただけで気合いが入っているのがわかる程の飾りつけが施されていて中身もさぞかし頑張っていること間違いないと思わせる代物だった。
「はぁ…」
ため息をつきながら、まもりはラッピングを綺麗な手つきでほどいていく。
意図がわからず黙ってまもりの行動を見守る蛭魔の前で、蓋を開けたまもりはおもむろにに綺麗に並んだ色々なチョコの一つをつまむと自分の口に放り込んだ。
「美味しい~」
そう言いながら二個目をぱくり。
蛭魔は意味がわからず眉ねを寄せる。
「おい、何やってんだ?」
「えっ?何って…罰ゲーム」
「てめえが好物のチョコ食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「本当はゲームで負けた蛭魔君がチョコを食べるはずだったのよ」
「それが罰ゲーム?」
「そう」
「どこが罰ゲームだ?」
「どこって、蛭魔君がチョコを食べるところ」
「俺がチョコを食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「だって蛭魔君は甘い物嫌いでしょ?その蛭魔君が甘いチョコを食べなきゃいけないのよ?十分罰ゲームじゃない?」
「………」
蛭魔はようやくまもりの計画に気付いた。
折しも今日はバレンタインデー。
手作り好きなこの女は気合いを入れてチョコを作ったは良いが渡す相手は大の甘い物嫌い。
その甘い物嫌いな男になんとかチョコを食べさせる為のこの数々のゲームは作戦だったと言う訳だ。
回りくどい奴…
ため息をつくと蛭魔は甘い匂いを放つ箱に手を伸ばしキラキラ光るチョコをつまんでそのまま口へと放り込んだ。
そんな蛭魔の行動にまもりは目を丸くして慌てる。
「蛭魔君!?大丈夫?!」
「なんだ?てめえの作ったチョコは食べたらそんな慌てなきゃならねぇ代物なのか?」
「いや、普通は違うけど蛭魔君は普通じゃないから」
「てめえ何気に失礼だぞ」
「だって…本当に大丈夫?気持ち悪くない?」
「別に。ドラキュラがニンニク食った訳じゃねんだから」
「ドラキュラにニンニク、蛭魔君にチョコレート…うふふ、おかしー」
「アホらし。確かに甘い物は苦手だが、苦手なだけで別に食えねえ訳じゃねえよ」
「そうなの!?」
「ケーキとか糞甘いモンはわざわざ好き好んで食おうとは思わねえが、疲れた時にチョコを食う事はあるぜ」
「そうなんだ。…じゃあ今は疲れてるってこと?」
「誰かさんのアホな作戦に付き合わされてたもので」
「ひっどーい。じゃあ、そんなに疲れてるんならチョコをもう1つどうぞ」
そう言うとチョコを持ってまもりが嬉しげに蛭魔ににじりよって来た。
「罰ゲーム受けんのはてめえだろう」
そう言うや、まもりの手にあったチョコを蛭魔は自分の口に放り込むとまもりを抱き寄せて思い切り濃厚なディープキスをした。
キスの甘さとチョコの甘さにまもりは自分までとろけそうな気持ちになる。
そんなまもりとは対照的にキスの最中でも蛭魔は冷静な頭で時計を確認すると素早く予定を立てる。
バレンタインデーと言う事で今夜はちょっと高級なイタリアンの店を予約した。
その予約が6時、店に行くまでと出かける準備の時間に一時間ちょいとすると…
「二時間は大丈夫だな」
「?」
唇をはなした瞬間に蛭魔が呟いた言葉の意味がわからず、まもりはとろんとした目で小首を傾げる。
そんなまもりに蛭魔の笑みは深くなる。
「罰ゲームは終了。こっからはゲームの勝者のご褒美タイムな」
そう言うや再び濃厚なキスをまもりに送った。
posted by 春海 さな
at 02:37:25 │
EDIT
ようやくバレンタインのチョコができたー!
って、まだ朝になったらトリュフにココアパウダーかけてラッピングしなきゃいけないけど★
本命、友、義理、義務チョコで計20個!
頑張った~★

ビタースウィート
「ねぇ、蛭魔君」
「あん?」
「ゲームしよ」
「ゲーム?」
「うん」
「なんの?」
「なんでも良いよ。どれが良い?」
家に遊びに来たまもりを玄関で出迎えた時、やけに大きなバッグを持って来たなと不信に思ったが、まさか中身がありとあらゆるゲームだとは思いもしなかった。
机の上にはトランプにはじまり、UNOにジェンガにオセロに将棋にチェスに…ありとあらゆるゲームがところ狭しと並べられた。
懐かしの黒髭危機一髪なんてものまであり、正直蛭魔は辟易した。
「……」
「最初はトランプにする?ババ抜きが良い?」
「二人だけでババ抜きもねえだろう」
「じゃあポーカーとか?」
「ま、良いだろう」
まもりのテンションから、まもりが納得するまでこの試練は終わる事は無いと知っている蛭魔は素直に従いさっさと完膚なきまでにやっつけることが一番手っ取り早い対処法だとわかっていた。
「あ、蛭魔君」
「なんだ?」
「負けた方は罰ゲームだからね」
「は?罰ゲームって何やんだ?」
「内緒♪」
こいつ…俺に勝てると思ってんのか?
まもりの楽天的な考えに少々呆れもするが、自分が勝ことは火を見るより明らかなので蛭魔は特に言及することなくゲームを開始した。
まもりが負けては別のゲームをし、また負けては別のゲームを…と、二時間もしないうちにまもりが用意したゲームをやりつくし、たった今、まもりの剣によって黒髭が宙をまい最後のゲームは終了した。結果は何度か惜敗はあったものの全敗だった。
「で、どうする?負けを認めるか?それともまだやんのか?」
「……負けました。蛭魔君、少しくらい負けてくれたって良いのに…」
ぐったり机に突っ伏していじけているまもりを蛭魔はふんと鼻で一蹴する。
「勝負事に情けは禁物ってな」
「はいはい。あーあ、頑張ったのになぁ …」
そう言って起き上がると、まもりはごそごそと自分のバッグから綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
机の上に置かれた箱は見ただけで気合いが入っているのがわかる程の飾りつけが施されていて中身もさぞかし頑張っていること間違いないと思わせる代物だった。
「はぁ…」
ため息をつきながら、まもりはラッピングを綺麗な手つきでほどいていく。
意図がわからず黙ってまもりの行動を見守る蛭魔の前で、蓋を開けたまもりはおもむろにに綺麗に並んだ色々なチョコの一つをつまむと自分の口に放り込んだ。
「美味しい~」
そう言いながら二個目をぱくり。
蛭魔は意味がわからず眉ねを寄せる。
「おい、何やってんだ?」
「えっ?何って…罰ゲーム」
「てめえが好物のチョコ食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「本当はゲームで負けた蛭魔君がチョコを食べるはずだったのよ」
「それが罰ゲーム?」
「そう」
「どこが罰ゲームだ?」
「どこって、蛭魔君がチョコを食べるところ」
「俺がチョコを食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「だって蛭魔君は甘い物嫌いでしょ?その蛭魔君が甘いチョコを食べなきゃいけないのよ?十分罰ゲームじゃない?」
「………」
蛭魔はようやくまもりの計画に気付いた。
折しも今日はバレンタインデー。
手作り好きなこの女は気合いを入れてチョコを作ったは良いが渡す相手は大の甘い物嫌い。
その甘い物嫌いな男になんとかチョコを食べさせる為のこの数々のゲームは作戦だったと言う訳だ。
回りくどい奴…
ため息をつくと蛭魔は甘い匂いを放つ箱に手を伸ばしキラキラ光るチョコをつまんでそのまま口へと放り込んだ。
そんな蛭魔の行動にまもりは目を丸くして慌てる。
「蛭魔君!?大丈夫?!」
「なんだ?てめえの作ったチョコは食べたらそんな慌てなきゃならねぇ代物なのか?」
「いや、普通は違うけど蛭魔君は普通じゃないから」
「てめえ何気に失礼だぞ」
「だって…本当に大丈夫?気持ち悪くない?」
「別に。ドラキュラがニンニク食った訳じゃねんだから」
「ドラキュラにニンニク、蛭魔君にチョコレート…うふふ、おかしー」
「アホらし。確かに甘い物は苦手だが、苦手なだけで別に食えねえ訳じゃねえよ」
「そうなの!?」
「ケーキとか糞甘いモンはわざわざ好き好んで食おうとは思わねえが、疲れた時にチョコを食う事はあるぜ」
「そうなんだ。…じゃあ今は疲れてるってこと?」
「誰かさんのアホな作戦に付き合わされてたもので」
「ひっどーい。じゃあ、そんなに疲れてるんならチョコをもう1つどうぞ」
そう言うとチョコを持ってまもりが嬉しげに蛭魔ににじりよって来た。
「罰ゲーム受けんのはてめえだろう」
そう言うや、まもりの手にあったチョコを蛭魔は自分の口に放り込むとまもりを抱き寄せて思い切り濃厚なディープキスをした。
キスの甘さとチョコの甘さにまもりは自分までとろけそうな気持ちになる。
そんなまもりとは対照的にキスの最中でも蛭魔は冷静な頭で時計を確認すると素早く予定を立てる。
バレンタインデーと言う事で今夜はちょっと高級なイタリアンの店を予約した。
その予約が6時、店に行くまでと出かける準備の時間に一時間ちょいとすると…
「二時間は大丈夫だな」
「?」
唇をはなした瞬間に蛭魔が呟いた言葉の意味がわからず、まもりはとろんとした目で小首を傾げる。
そんなまもりに蛭魔の笑みは深くなる。
「罰ゲームは終了。こっからはゲームの勝者のご褒美タイムな」
そう言うや再び濃厚なキスをまもりに送った。
posted by 春海 さな
at 01:38:38 │
EDIT
インフルはまだまだ猛威をふるってますね。
ウィンターコンサートが終わるまでは倒れられねー!って気合い入れたんだけど、前日にダウンしちゃいましたヨ★
はやりに乗ったインフルではなく、ろくに熱も出ないただの風邪(?)だったけど・・・。
土曜日に学校で講演会があって、役員で手伝いに出てたんだけど、少し風邪気味だったのが家にたどり着いたときにはボロボロになちゃってましたよ・・・。
この時期に講演会なんてやちゃイカンよ!
おかげで UPが1週間以上遅れちゃいましたヨ★
ま、根性でウィンターコンサートは無事のりきったけどね!
もうあんなしんどいの嫌だー!
そういえば、激しいスポーツをする人は筋肉を練習で痛めてて、その筋肉を治すために免疫が使われるから風邪をひきやすいって云いますよね。
蛭魔さん、風邪ひきやすいのかな?
痩せてる人は体温が高いから風邪とか引きにくいかな?
風邪っぴきな蛭魔さん・・・
ズズッ・・・とかってこっそり鼻すすって、その鼻が少し赤かったりする蛭魔さん・・・
ちょっと良いかもv
なんて思ってしまう★

シバラクアオ
「お前らの噂で持ちきりだぞ」
「あん?」
武蔵の言葉に蛭魔はパソコンから視線を離した。
「姉崎の進路」
「ああ」
「ついに告ったのか?」
「誰が?」
「お前が」
「んっな訳ねーだろ」
「じゃあ姉崎か?」
「同じ大学に行く奴には告白しなきゃなんねー決まりでもあんのか?」
「なんだ、まだか」
「まだとはなんだ」
「さすがのお前も恋愛ごとは勝手が違うか」
「なにほざいてやがる」
「思いついたら即実行のお前らしくないな」
「なんの事だ?」
「お前の進学先はあの最京大だ」
「それが?」
「日本中からトップレベルの連中がわんさか集まる」
「まあな」
「こう言っちゃなんだが、お前の身体能力は並みの上だ」
「ふん」
「その中で対抗していくには姉崎の存在は身体的にも精神的にも必須だろう?」
「………」
「そんな存在をみすみす逃すお前じゃないだろ?」
「……ふん。確かにな。だがそんなもん理論上の話しであって人から強制されてやったところでそんな巧くいくもんじゃねーだろ」
「だからこその告白だろうが。俺にはお前しかいない。一緒にライスボウルを目指そう。俺について来てくれ!ってな」
「黙れ糞ジジイ。どの面下げてんっな事ほざいてやがる」
「俺じゃさまにならんが、お前なら様になるんじゃないか?相手は姉崎だしな」
「ケッ。んっなもん様になってたまるか」
「今回は姉崎が気をきかせてくれたんだろうが、いつまでも甘えているわけにはいかんぞ?女ってのはわかっていても言葉を欲しがるもんだ」
「てめえ、やっぱ年齢詐称してんじゃねえか?離婚歴でもあんじゃね?」
「茶化すな。真面目な話だ」
「余計なお世話だ。人の事なんざほっとけ」
ガラッ
噂をするとなんとやら。
部室のドアが開くとまもりが入って来た。
「蛭魔君、この書類なんだけど……どうかした?顔に何かついてる?」
無言で自分の顔を見る二人に、まもりは自分の顔に何かついてるのかと思ってしまった。
「いや姉崎、何もついていないから気にするな」
すかさずムサシがフォローした。
「おい、糞マネ」
「なに?」
「糞マネは人の秘密を暴き立てるの好きか?」
「はぁ?何それ」
「人の隠し事を暴露したいと思うか?」
「蛭魔君じゃあるまいし、そんなこと好きじゃありません!」
「だとよ」
「………」
それみろと言わんばかりの顔で勝ち誇る蛭魔に、そう言う事じゃないだろうと思いながらもムサシは黙るしかなかった。
「一体なんの事?」
「何でもねーよ」
「まさか、また何か企んでるんじゃないでしょうね?!」
「別に何でもねーって言ってんだろ」
「本当に?何か隠してんじゃないでしょうね?!」
「てめえ、たった今、人の隠し事暴く趣味はねえってぼざいたばっかだろうが!」
「それとこれは違います!蛭魔君の悪事は全力でとめないと!」
「人のやる事、勝手に悪事と決めんな」
「日頃の行いのせいでしょ」
いつものごとく言い合いを始めた二人に、ムサシはため息をつきつつも蛭魔の想いもわかるような気がした。
男女の関係になるのは簡単だが、今はまだ曖昧な関係でいたい……
物事なんでも即白黒つける蛭魔にとって、こんな状態を容認することは初めてに違いない。
とぼける蛭魔と天然な姉崎。
この二人が進展するのはまだ先らしい。
ムサシは大きく背伸びした。
終わり
本当にタイトルが思いつかなくて・・・
無題ってワエにはイカンよね・・・。
相変わらずなお話でした★