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Scherzo and Field

好きな小説、漫画について徒然なるままに書くお気楽ブログサイトです♪  *現在、「アイシールド21」にハマっているので蛭×姉を中心に同人的要素を含んだものがあります。ご注意ください.*

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  posted by at 02:55:45 │EDIT
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ゆるぎないものひとつ(前)

  posted by 春海 さな at 00:31:16 │EDIT
今夜は家族が出かけてて一人♪

私も友達と出かけようかと思ったけど残念ながらみんな予定ありで捕まらず、あえなく一人でお留守番★

ま、晩御飯作らなくて良いだけラッキー♪

っつっても、ジーちゃんバーチャんの晩御飯は作ったけどね★
簡単に…
お好み焼きと焼き魚と豆腐の田楽♪


自分はスーパーで買った冷凍食品を食べるのです♪

なかなか冷凍食品食べる機会ないからウキウキ♪
本日のメニューは
ガパオライス
タイ風鶏肉のバジル炒め!
後は冷奴の乙女のラー油がけと、味付けメカブ。
ちょっとピリ辛でウマウマでした♪

また一人の時はガパオか冷凍パスタだな♪



久々の更新は前後編です。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです!





























ゆるぎないものひとつ(前)















進路調査書を眺めながら、まもりはなんとなく目の前にいた蛭魔に聞いてみた。

「蛭魔君はもう行く大学決めた?」
「おう」
「決めてるんだ。どこ行くの?」
「最京」
「最京!?って、あの最京!?関西の」
蛭魔が大学に行く気なのに驚き、希望大学が最京と言うのにもまもりは驚いた。
一方、蛭魔はたいした事ではないと言わんばかりに興味なさそうな顔でパソコンをいじっている。
「あいにく他の最京は知らねえな」
「そうなんだ。凄いね。私は短大に行く子と女子大に行く子、両方からに一緒に行こうって誘われててどうしようか悩み中なんだ」
「なんだそりゃ」
「短大は保育士の免許取れるし、女子大は教員免許取れるからどっちでも良いんだけど、仲の良い二人のうちどちらかと一緒って…選らばなかった子に申し訳ない気がして…」
「てめえは大学まで他人の世話か。ご苦労なこって」
さも馬鹿にした様子で蛭魔は鼻で笑った。
「良いでしょ。どっちも良さそうな大学だし、目標はあるんだから」
「そんなくだらねえ理由で悩むんなら大学は最京にしろ」
「はあ?」
「世話してんならアメフト部入って粉骨砕身働きヤガレ」
「なんでよ」
「てめえは使える女だから何かと便利だからな」
「何それ。蛭魔君と同じ大学なんて行きません!」

―――と、蛭魔にべーと舌を出したのが3日前の事。
今、まもりは鈴音と一緒にケーキバイキングへと来ていた。
色とりどりの様々な種類のケーキがところ狭しと並んでいる。
まもり達は全種類制覇を目標に、三回目のおかわりをした。

「―――なんて言ったのよ。まったく蛭魔君ってば人のことなんて思ってるんだか。“使える女”とか“便利”だとか。私はお手伝いさんでも便利屋でもありませんってね。全く失礼しちゃうわよね」

最初は勢い良く一心不乱無言でケーキを頬張っていたまもり達だが、さすが三回目のおかわりとなると少し落ち着きが出て、会話も弾みだした。
先日の蛭魔とのやり取りが話題に登ったのはそんな時だった。
少し頬をふくらまして目の前のガトーショコラにフォークを突き刺す姿ですら可憐で、店員達は、そんなまもりの姿を一目見る為に、いつもでは考えられない勢いでケーキを補充しているほどだ。

「本当に蛭魔君って勝手なんだから。あんなんじゃ最京大の人達に絶対迷惑かけちゃうわ。今から大丈夫か心配になるったら」

「……」
「鈴音ちゃん?どうかしたの?」

いっさい相づちが無いのを不信に思い、まもりは視線をケーキから鈴音に向けた。
鈴音は目を見開き、顔を真っ赤にしてフォークを握りしめてプルプルふるえている。
トレードマークのピョコンと立った前髪まで何か意識を持った生き物のようにふるえていて、まもりは何事が起きたのかわからず、怪訝な顔でもう一度声をかけてみた。

「鈴音ちゃん?大丈夫?」
「まも姐!!」
「な、なに?」

いきなり身を乗り出し、テーブルを挟んでまもりの両手を握りしめてきた鈴音の瞳は少女漫画のようにキラキラと輝いている。
そんな鈴音に、まもりは思わず後退ったが、そんなまもりにおかまいなく鈴音は更に身を乗り出してきた。

「ヤー!!まも姐!そって妖一兄の告白じゃん!!」
「は?鈴音ちゃん、顔ちかい…鼻息も荒いよ?落ち着いて」
「まも姐はどうしてそんな落ち着いていられるの!?告白だよ!?コ・ク・ハ・ク!」
「えっとぉ……何が?」
「もぉー!じれったい!妖一兄の“使える女”は好きって意味だよ!」
「は?」
「だって、前に雑誌のインタビューで好みのタイプは“使える女”って妖一兄こたえてたじゃない!絶対だって!間違いないって!」
「あ…、いや、でも、そんな…いや、絶対違うって!そんな意味じゃ絶対ないよ!本当に純粋に労働力としてだって!だって全然そんな雰囲気なかったもの!」
鈴音の思いもよらなかった指摘に、まもりは真っ赤になりながらわたわたと否定する。
「うん。そう。違う違う。そんなんじゃ絶対ないって!」
「んふふふ。まも姐も満更じゃないんじゃない?」
「へ?」
「ねーねー、本当のところどうなの?」
「な、何が?」
「まも姐は~妖一兄の事どう思ってんの?」
「どうって別にどうとも…」
「本当にィ?ちゃんと考えないと大学別々になったらもう今みたいに毎日会えなくなっちゃうんだよ?」
「……」
「まも姐と妖一兄って絶対お似合いなんだから!」
「そんなこと言うの鈴音ちゃんくらいだよ?」
苦笑するまもりに鈴音は鼻息荒く畳み掛ける。
「絶対にまも姐には妖一兄!妖一兄にはまも姐なの!これはもう決まりなの!」
「決まりって…そんな勝手に…」
「絶対!絶対、妖一兄はまも姐が好きに決まってんだから!」
「まさかぁ…」

そう言いながらケーキを食べるまもりのペースは動揺からか異様に速い。

「鈴音ちゃん、ケーキ早く食べないと時間終わっちゃうわよ」
「まも姐も妖一兄も素直じゃないんだからァ」

ケーキを頬張りながら呆れ顔でため息をつく鈴音に、まもりは微かに笑って誤魔化すしかなかった。



続く

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