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Scherzo and Field

好きな小説、漫画について徒然なるままに書くお気楽ブログサイトです♪  *現在、「アイシールド21」にハマっているので蛭×姉を中心に同人的要素を含んだものがあります。ご注意ください.*

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  posted by at 03:06:33 │EDIT
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あぁ夏休み

  posted by 春海 さな at 00:22:57 │EDIT
ついに夏休みが終わってしまいました・・・。

明日から学校だ~。
あ、もう今日か★


一昨日、お風呂に入ってる時、上履きとかを洗いながらぼ~っと考えたお話。
上履きとか体育館シューズとか運動靴とか、貯めてた洗い物一気にやったので1時間もかかってしまって、夏風邪引いてダウン気味な私にはかなりキツかったです。
もっと計画的にやらなきゃダメね★

どうもまだ咳が止まらないので辛いッス。


夏休み終わっちゃった記念小説!

おひまでしたら 暇つぶしにどうぞv



























あぁ夏休み



「ねえ、蛭魔君。この間の試合のDVDどこにあるか知らない?」
「俺のロッカーの中」
「ちょっと貸してもらえる?」
「今、手が離せねぇ。勝手に取れ」
「じゃあ取らせてもらうね」

まもりは蛭魔のロッカーの中に有るであろうDVDを探していて、別の物を発見してしまった。

「ん?蛭魔君!上履きロッカーに突っ込んだまま洗ってないじゃない!」

この上履き、一学期の終業式の日、下駄箱に入れっぱなしになっていることに気付いたまもりが、わざわざ「忘れてましたよ」と部室まで持って来て手渡した物だ。かたや蛭魔は受け取ったとたん、部室のロッカーに放り込みそのまま放置を決め込んでいた。
それが再びまもりによって発見されたのだ。

「別に洗わなくても死にゃしねーよ」
「そう言う問題じゃありませやん!明後日ってから二学期なのにどうするの」
「別に。汚いのが嫌なら新しいの買えば良いだろ」
「そんなの駄目です!」
「ウルセー。洗や良いんだろ、洗やあ!」
「もう良いわよ、私が洗っておくから」
「いえいえ、お忙しい糞マネ様の手をわずらわせるのは申し訳アリマセンカラ」
「良いわよ!蛭魔君こそ忙しいんでしょ?!やっておくのでお気遣いなく」
「俺がやるっつってんだろうが」
「いいえ、私がやります。あ、ちょっと蛭魔君!」

まもりの手から上履きを引ったくると蛭魔はさっさと部室を出て行ってしまった。
慌ててまもりも後を追った。
いつ全面戦争に突入するか、ハラハラと二人を遠巻きに見ていたメンバーは、二人が部室の外に出て行った事でようやく肩の力が抜けた。

「あの二人、毎度飽きもせず衝突するなぁ」

黒木が呆れたように皆の思いを口にした。

「ホント。上履きくらいほっときゃ良いのによ。悪魔の上履きが綺麗か汚いかなんて誰も気にしねえっちゅーの」

戸叶もカバンに漫画をしまいながら答えた。

「マネージャーは気になるんだろうよ。ケッ。結局、じゃれてんだろ」
「あぁ、成る程」

十文字の言葉に黒木が納得する。

「じゃあ十文字も上履き、マネージャーに洗ってもらったら良んじゃね?」
「うるせー!」

ゴツン!

余計な事を言って黒木は十文字からげんこつを食らったのだった。



「蛭魔君!ちょっと!何する気!?」
「あん?上履き洗うんだよ」
「だからって!上履きは洗濯機じゃ洗いません!」

いきなり上履きを洗濯機に突っ込もうとした蛭魔をまもりは慌てて止めた。

「じゃあどうやって洗うってんだ?」
「手です!手洗いです!」
「はぁ?そんなの面倒くせーだろうが」
「面倒くさくありません!靴は洗濯機じゃ洗いません!」
「チッ」

舌打ちした蛭魔の手から上履きを奪い返すと、まもりは手際よく上履きをバケツに入れて、洗剤入りの水に浸した。

「靴洗うブラシとか有るのか?」
「はい、これ」
「歯ブラシ?」
「それとこれ」
「歯みがき粉。歯でも磨けと?」
「違います。使い終わった歯ブラシの方が靴ブラシより洗いやすいのよ」
「歯みがき粉は?」
「洗濯洗剤につけた後、洗う時に洗濯洗剤じゃなくて歯みがき粉で洗った方が綺麗になるのよ」
「本当かぁ?」
「本当です!私、いつも靴はそうやって洗ってるもの。生活の知恵ってやつよ。本当だから!蛭魔君もやってみてよ。はい」

バケツから取り出した上履きを渡され、蛭魔はしぶしぶ洗い始める。
その横でまもりももう片方の上履きを洗い始めた。
二人、流しに並んで靴を洗っている姿は、傍目にはとても仲睦まじく見える。

「婆臭ぇ知識は山盛り有るのにナァ…」
上履きを洗いながら蛭魔がボソっと呟く。
「何それ」
「今時な知識が欠落してんナァって話し」
「何それ?私の事?今時の知識だってちゃんと有ります!」
三年に進学してから蛭魔とまもりはいわゆる恋人同士になったのだが、それは今のところ二人だけの秘密であり、みんなの前では付き合っている素振りなど一切見せない。
しかし、二人きりになると……と、言う事も、見た目に反して恋愛に鈍いまもりのせいで一切なかった。
世間では一夏の経験だの、夏の開放感だの言うので、この夏休みにもしかしたら何かしらの進展が……なんて心の片隅で期待していた蛭魔がつい愚痴ってしまったとしても攻められないのではなかろうか?
しかし、まもりには通じない。

「どこどこのケーキが美味いだの、シュークリームがどーだって、ガキの知識だろ」
「ガキじゃありません!それにケーキの情報って女子には重要なんだから!」
「あー、キャンキャンうるせー。おら、洗えたぞ」
「汚れちゃんと落ちた?」
「綺麗なもんだろうが」
「うん。綺麗になったね。じゃあ洗濯機に…」
「靴洗うのに洗濯機は使わないんじゃなかったのか?」
「洗うんじゃなくて脱水です!その方が早く乾くのよ」
「ほっといても明後日までにゃ乾くだろ」
「脱水くらい面倒くさがらないの!」
「うるせー」

水道の水を手で押さえて水鉄砲のようにまもりに水をかけた。

「蛭魔君ー!!」

部室から出て来た3兄弟が水のみ場でじゃれあう二人を遠目に眺める。

「あれで付き合ってるのバレてねぇって思ってるなんてスゲエよな…」
「バレバレだっちゅーの」
「付き合ってますなんて宣言したあかつきにはどんなになんだろーな」
「ケッ」
「おっ、十文字怒るなよォ」
「怒ってねえよ!」
「怒ってんじゃなくて、拗ねてんだよな」
「拗ねてねえ!」
「あぁ、落ち込んでんのか!」
「ちげーよ!てめえらいい加減にしろよ!?」
「いやーん!かずちゃんが怒った~」

ワイワイ賑やかに帰って行く3兄弟も凄く仲良く見えて微笑ましい。

夏休みは終わるが、この関係はまだまだ終わりそうにはなかった――――――。









                                             END


       

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