夫婦戦争-LoversWar-8
「こんばんは。夜分遅くにスミマセンねぇ義父さん」
「本当にね。わざわざこんな夜分遅くに来る事ないだろうに。そんな急を要するような事でもあったのかね?」
珍しく糞親父が出迎えたと思ったら玄関先から中へは入れようともしやがらねえ。
この糞親父、どうやら俺をここで追い返すつもりらしい。
ここまで来ておいて「はい、それでは」なんて帰るわけねえだろうが!
「何か勘違いと言うか行き違いがあったようなので 問題は早目に解決した方が良いと思いまして」
「勘違い?本当かね?何かやましい所があるから焦っているんじゃないのかね?」
「やだなぁ義父さん。やましい所なんて一切ありませんよ」
「どうだか。なら娘は何故、泣きながら帰って来たんだ?可哀想にあんなに憔悴して」
泣きながら?
憔悴して?
んっなタマか?
どうせ この糞親父のはったりだろう。
「いやぁ、一切心当たりが無いですねぇ。それは心配だナァ。ちゃんと会って話しをしないといけませんネェ」
糞親父の神経を逆撫でするように大袈裟に驚いてみせると、俺の思惑通り、糞親父は今までの余裕の態度を崩した。
さも忌々しと言わんばかりの顔だ。
「だ、大体、貴様はだなぁ…!」
「アナタ!せっかく来てくれた妖一君を家にも上げずに玄関先で何やってるの!
駄目でしょ!妖一君、ごめんなさいね。寒いのに…。
この人、まもりの事となったら見境なくてねぇ。本当、いつまでたっても子供なんだから。
ごめんなさいね。さ、上がって上がって」
「おい、お前、まもりを呼びに行ったんじゃなかったのか?まもりはどうした?」
「それがねぇ、声はかけたんだけど返事が無くて…」
「返事が無い?それはどう言う事だ!?ま…まさか…」
「寝てるかタヌキよきっと。さ、妖一さんどうぞ」
「待て!それはまもりがコイツには会いたくないと思っているってことだろう?
じゃあこの男を家に上げる事はないだろう!」
「もう!アナタ!いい加減にして下さい!」
ここでも夫婦喧嘩勃発か?!と言う時、タイミング良く俺の携帯が鳴った。
「俺だ」
電話をかけて来たのは他でもない話題の主だ。
『……私、帰らないから』
「ほう?」
『同窓会もあるし、友達とも会う約束してるし…帰らないから』
「要求はなんだ?」
『要求なんて有りません!』
「要求も無しにんっな事すんのかよ」
呆れて思わずついたため息を糞女は聞き逃すことなく、怒りを露にした。
『何そのため息?!
私の気持ちなんか全然わかって無いでしょう?!
私だって貴方が何考えてるかわからないんだからね!
だって妖一は何も言ってくれないじゃない!
付き合い出す時だって、結婚する時だって、好きだとも言われた事ないし、プロポーズだってされてないもの!
何時だって気付いたら貴方の思い通り!
いつまでも貴方の思い通りになんてなりません!
私、絶対帰らないから!』
そう言うやいなや糞女は一方的に会話を終了させた。
続く
なんだか、どうなるのよコレ!?と、私が聞きたい気分です★
もう甘い部分は風龍凪さんに丸投げしようかと・・・・・ダメ?
送られてきた風龍凪さんの『9』を読ん、ますますどうしよう・・・と悩みます。
甘いの甘いの~~~~飛んで来ーーーーーい!!
なんとか甘くなってくれますかね?
あう~~
頑張ります!

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