「あ、蛭魔君」
教室に帰る途中、ふと校庭に目をやると蛭魔が歩いているのが見えた。
三年生になりアメフト部を引退してから一ヶ月、すっかり接点がなり蛭魔と話す機会は全くなかった。
それどころかクラスも離れた為、蛭魔を見かける事すら稀になったし、以前は絶対に引っ掛かっていた校門で行う朝の風紀検査にも引っ掛かることはなくなっていた。だからまもりはひどく久しぶりに蛭魔を見た気がした。
悪魔は相変わらず元気にやっているみたいだ。
SONSONの袋を下げている所を見るとどうやら四時限目終了後に昼食を買いに行っていたらしい。
「またコンビニ弁当なんて栄養がかたよるのに…」
少し眉をしかめながらまもりは自分も昼食をとるために教室へと向かった。
「うわ、姉崎さんのお弁当美味しそー」
声の主に視線を向けるとそれはクラスメイトの美咲だった。
三年生になって初めて同じクラスになった彼女は少しヤンキーがかっているせいかクラスの女子に遠巻きにされ誰かとつるんでいる所を見たことがない。
「良かったら一緒にどう?」
「え、良いの?じゃあお言葉に甘えて」
まもりが声をかけると少し驚いた表情をしつつも咲蘭とアコと机を合わせている所に美咲も手近な机を寄せて来た。
「良かったら私の弁当もつついてくれたら良いからね」
そう言って美咲はSONSONの袋からコンビニ弁当を取り出した。
「あ、SONSON行ったんだ」
校庭を歩いていた蛭魔をまもりは思い出した。
「うん。蛭魔とバッタリしちゃったよ。弁当も一緒のやつ選んでてなんだかなぁ~だよ」
蛭魔と同じお弁当と聞いてまもりはアハハと屈託なく笑う美咲のお弁当をまじまじと眺めてしった。
「何?姉崎さん、こっちの弁当の方が良い?良かったらかえようか?」
「えっ、良いの?」
「やだぁ姉崎さん、『良いの』なんてこっちのセリフだよ。だって私、コンビニ弁当なんて食べ飽きてるもん。マジでかえてくれるってんなら願ったり叶ったりだよ」
そう言うと美咲は快くお弁当を交換してくれた。
「うわ!姉崎さんの弁当マジ旨い!これお母さんが作ってんの?」
「ううん。高校になってからは自分で作ってるの」
「マジで!?スゲー。私、駄目だぁ。朝、起きらんないもん」
「私もー」
「まもは良いお嫁さんになれるよ」
アコ達が賛同しウンウンと咲蘭が頷いた。
「本当にね!うちの母親とは大違いだ。うちって母子家庭なんだけど、母親ってのがマジ最低でさぁ、遠足の弁当って言ったら朝、金渡されてコンビニで買えだもん。一度泣いて頼んだ事あって楽しみに弁当のふた開けたらコンビニ弁当うつしかえただけでさァ、もうこいつには何言っても駄目だって悟ったもんね」
たいしたことじゃないと言うようにけろりと話す美咲にまもり達は一瞬言葉につまるが、美咲はそんなまもり達の態度も別段気にはならないらしい。
「小学校とかの参観日だって一度も来たこと無いのってうちのと蛭魔んとこだけだしさ」
「蛭魔君?」
再び出た蛭魔の名前にまもりはドキリとする。
「うん。私、蛭魔とは小中高と同じ学校なのよ。蛭魔の奴は小4の時に転校して来たんだけどその頃から変わった奴だったよ」
その後は蛭魔の小学生時代の話しから自分たちの小学生時代の話しに移り楽しいランチの一時を過ごしたが、まもりだけは蛭魔と同じ味気ないお弁当を食べながら心の奥にモヤモヤしたものを感じていた。
続く
時間がないし、こまめに更新するためにとりあえず少しだけどupします。
ストーリーはほぼラストまで浮かんでるので後は書くだけなんだけど…つい、つまったら別の話書いちゃう★
駄目っすね。
タイトルまだ考えてないので浮かんだらかきます~~~。
またまた『ともコレ』の話しです★
今日は蛭魔に旅行券をプレゼントしたらまもりと一緒に旅行に行ってくれましたv
行った先はNY!
さすが蛭魔!
嬉しくて記念写真を保存しちゃったよv
『ともコレ』でキャラクターを作る時、顔、髪型、体型と一緒に性格も選びます。
性格はいくつかの質問に答えたら最後にこのキャラクターはこの性格って出ます。
…で、蛭魔のイメージでチョイスして出た性格は…
『ドライ系』
第一印象:自信家
特徴:形式的、負けず嫌い、短気、ズバリ言い切る、成果にこだわる
『バッサリ型』
我が道を突っ走るタイプ、他人の言う事は気にせず何でも素早く行動するデキる奴。
でしたv
なかなか当たってるv