posted by 春海 さな
at 23:35:14 │
EDIT
クリスマス楽しんでますかー!?
私はようやく3日連続クリスマスパーティーが終了いたしました!!
次は正月だー!!
『フジワカバ』の風龍凪さんよりクリスマスプレゼントを頂きましたv
風龍凪サンタからのプレゼントをたんのうしてくださいv
すみません!
時間が無いので更新しただけで逃げます~~。
また明日!!
Merry X'mas
「今年のクリスマスはどうする?」
「あぁ?」
「ほら、去年は出掛けたじゃない?今年は家でとか…」
「勝手にしろ」
「わ~い!勝手にするね!!」
我が家の女どもは毎年毎年この日を楽しみにしている
樹を飾り付け、豪勢な飯を作り、サンタなぞを夢見いつもより早く眠りにつく
上の息子は今年同級生とカラオケでオール
まもりは親離れねと寂しそうに溜め息をつく
お前が17歳の時の今日は誰の家で過ごしたんだったかと問えば、顔を赤くし、妖一っ!と照れながら怒る妻に気分が少し上昇する
しかし、そのメーターを振りきるほど嫌な糖分の固まり
白いクリームを厚く塗りたくり…上にさらに砂糖細工をのせる
俺は娘に進められたら口にする程度
匂いだけで眉間にシワが寄る
「毎年毎年飽きねぇなぁ、てめぇらは」
「女の子だもの!男の子は違うの?」
「聖なる夜なんざ興味はねぇが、口実としては使う」
「なんの口実?」
「そりゃぁ、S…」
「妖一!!」
娘は首をかしげながらも料理に舌鼓をうつ
どこにでもある幸せ
まもりに会わなければ手にすることはなかったであろうこの時間を…
いったい誰に感謝しようか
「ただいまぁ…って俺の分の飯は!?」
「妖二、てめぇオールじゃなかったか?」
「カラオケでオールなんざガキのやることだろ、親父。アホらしいから抜けてきたんだよ」
「お兄ちゃんお帰り!!」
「あぁ。これ、お前にやるよ。前から欲しがってたろ」
「わぁ!!ありがとう!!大好きお兄ちゃん!」
意外にも妹思いの優しい兄に成長を遂げた我が息子
ひとえにまもりの教育の賜物だ
そうか
俺が感謝すべきはまもりか
俺と人生を歩むことを選び、子を育て、互いの死を看取る覚悟を決めたお前にこそ感謝すべきだな
「まもり」
「なに、妖一?」
「来年は他のやつらも呼ぶぞ」
「ふふっ…そうね」
卓上で重ねた手のひら
その感覚に酔う時期は終わり、代わりに温かな気持ちが広がる
ねがわくば来年も再来年もこの時間が過ごせるように
柄にもなく聖夜に祈る悪魔の思いは神に届くのか?
否
己の腕で叶えてやる
それこそが俺
そんな俺は前に座るまもりを見て思う
『妻はいつまでたっても美しい』
END

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