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Scherzo and Field

好きな小説、漫画について徒然なるままに書くお気楽ブログサイトです♪  *現在、「アイシールド21」にハマっているので蛭×姉を中心に同人的要素を含んだものがあります。ご注意ください.*

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それからの事

  posted by 春海 さな at 07:06:53 │EDIT
蛭×姉友達の風龍凪さんに 蛭×姉小説頂きましたーv

蛭×姉友達のいなかった私に「友達になりましょう」と声をかけて下さってお友達になれたのですv
そして、「大学生な蛭×姉読みたい!」と云った私のリクエストを快く叶えて下さった作品です♪
ありがたいですぅ~~~vvv

許可をいただいたので UPしますね!

とっても風龍凪さんのカラーの出ている格好良い作品ですv
風龍凪さまのサイト「フジワカバ」へはリンクより行けまーす!

それからの事 Ⅰ

デビルバッツ解散から二年の歳月が経ち、私も最京大のペースに慣れてきた頃、一通のメールが携帯に入った。

 

ピルルルルッ♪

 

「・・・?誰かしら?」

 

ポケットから携帯を取り出し液晶の文字を確認するが、そこに期待していた文字はない。代わりに表示されたのはチームメイトの中で唯一関わりたくない人物・・・最京大一最強の選手でありながら周りからあまり良い評判を聞かないチーム一の厄介者。

その名を口にするのも謀られるその人物からのメール・・・

 

「〝金剛阿含〟・・・」

 

これから何があるか解らないが、何故か背筋が凍るように寒かった。

何かがある・・・。確信をもって言える。

これに証拠などないが女として、何かがあると本能が告げる。しかし・・・

 

「行かないわけにはいかないわよね・・・。」

 

何といっても彼は最強大チームの選手なのだし、私はそのマネージャーだ。選手が万が一でも怪我をしたりして助けを呼んでいるのならばすぐに行かなければいけない。例えそれが最悪のシナリオの上で踊る事になろうとも。

メールの内容はごくシンプルで誰かのメールを彷彿とさせる。

―――放課後、第二体育館裏に来い。

放課後まであと3コマ授業がある。そのうちあの人と同じ授業は最後の一コマ・・・。

さてどうする・・・

言うべきか言わざるべきか・・・

 

「言うべき・・・よね?」

 

吉と出るか凶と出るか・・・

しかし何時からだろうか?

あの人の表情を気にするようになってしまったのは・・・?昔はもっと頼って素直になんでもぶちまけていたような気がする。純粋にあの人を愛して・・・当然あの人は私の隣に居て、あの人は私だけを見て、あの人は私のものだと勘違いしていたのは一体いつ変わったのだろう。一体いつこんなに醜く変わっていったのだろう。

できれば綺麗なままでいたかったのに・・・。

せめてあなたに気付かれていなかったら良いのだけれど。

 

そんなことを考えながら、次の講習の為に私は大学の一角にあるカフェを出た。

そろそろあの暑かった夏が空に訪れていた。

 

それからの事 Ⅱ

キーンコーン・・・♪

 

ついに試合開始の合図が鳴る。私の胸の鼓動はさっきの授業から高鳴りっぱなし。我ながら情けないが、仕方ない。ここは開き直るしかない。

教室にはいると一眼でその色は見つかった。他の色とは絶対に混じる事がない金色。何人たりとも寄りつかせようとしないあの色が私を捉えて離さない。

もっとあなたの色が欲しい・・・。

 

「蛭魔くん・・・?」

「あァ?」

「今日の授業となりで受けていい?」

「・・・どうした。」

 

先程まで浮かべていた嫌そうな面倒くさそうな表情は消え、代わりに眉間に皺を寄せて鋭い視線で私を捉えた。

あなたは私を心配してくれるのね。

それはとても嬉しい筈なのに・・・何故か心が痛い。背筋が寒い。どんどん孤独がやってくる。私は今あなたに包まれているはずなのに。身体も心もすべてあなたに捧げた筈なのに。どういうことなのかしら?どうして私いつまでも一人なの?それともこんな事は私のただの妄想?

すべてあなたのせいにする事は許してね。

だってあなたが悪いのよ。私をこんなに一人にしたんだから・・・。

 

「うん・・・今日金剛阿含君からメールで呼び出されたの。」

「いくのか?」

「・・・うん。私、マネージャーだから。」

「そうか。それならなんで俺に言ってくるんだ?」

「わからないわ、そんなこと。」

 

――――ワカリタクモナイ・・・

 

「頭ガイカレテルンジャナインデスカァ?」

「なっ!!そんなことないです!」

「へーへー」

「もうっ!蛭魔君!!」

 

こんな会話ができるのはいつまで?

まだ終わらないで・・・

まだ私を独りにしないで。

あなたによがっていたいのよ

あなたが誰かのものになるなんて思いたくないの

あなたがその腕に抱くのが私以外の女なんて

あなたがその瞳に移す人が私以外の女なんて

あなたがその声で呼ぶ人が私以外の女なんて

あなたのその唇で口付けるが私以外の女なんて

私は絶対許せない。

私は絶対許さない。

私は絶対認めれない。

私は絶対認めない。

こんな汚い女に私を変えたのはあなたでしょ?

こんな醜い女に私を変えたのはあなたでしょ?

所詮天使も人だって解らせたのはあなたなのだから最後まで責任を取ってね?

私はあなたほど強くないから。

まだ捨てたりしないでね。

 

「蛭魔君もうちょっと優しい言い方とか知らないの?」

「そんな言い方にする必要性がねえだろーが」

「でも・・・」

「でも・・・なんだ?」

「私たち・・・」

「恋人だからってか?ケッ・・・」

「・・・。」

「ほら。授業はじまんゼ。」

「うん・・・」

 

あなたのその鋭さにひかれる私はきっと馬鹿ね

 

結局蛭魔君は授業中ずっと寝て、私の存在を無視し続けた。

心は私の一方通行。

今はそれでもいいの。

いつか振り向いてね。

あなただって独りはいやでしょ?

 

授業がいつもより長く思えた

 

それからの事 Ⅲ

『これで私の授業を終わります。』

 

やっと終わったこの窮屈な時間。単位を取るだけの糞つまらない授業内容。

俺の脳に与えるものと言えばあの糞教師のいらつく声のみ。金を払って聴きに来るものではない。さらに悪い事に今日は頭の痛くなる種がもう一つ来た。

姉崎まもり。

いつも以上にしおれた顔をしてあまつさえ俺の隣に座りやがった。

 

「今日の授業となりで受けていい?」

 

珍しくおとなしいこいつに訳を聞いてやったら何とあの糞ドレッドに呼び出されたとかいうくだらないものだった。こんな事言うために俺の貴重な時間を割きやがるとは何様のつもりだ。どうせ糞甘いお前の事だ、〝私ハアナタノ彼女ナンダカラモット必死二止メテヨ!〟とかいう事でも考えてんだろ?甘ぇ・・・本当に糞甘ぇ。俺が今までお前の為にどれだけのものを売ったと思っていやがる?

俺はお前に弱みを見せた。

俺はお前にプライドを捨てた。

俺はお前に主導権を譲った。

これ以上何を売り飛ばせばいい?これ以上何を捨てればいい?これ以上何を失くせばいい?

もう未来でさえ失くしたというのに・・・

その代わり今までの俺なら手に入れられなかった未来を手に入れた。

すぐそばに愛しい女がいて、すぐ近くに仲間がいて・・・ 

そんな事を思うのもお前がいたからだ。

だから・・・

お前には言わずにやってやるよ。

俺の女に手ぇだすあいつへの制裁を・・・

 

「蛭魔くん・・・」

「・・・。」

「・・・じゃあまたあとで。」

 

取り出すべきは手帳なんかじゃねぇ

ましてアメフトなんかでもねぇし金でもぇ。

武器を持て。

あいつを思い知らせるほどの強力で最悪の武器を。

二度と俺のものに手を出そう何ざ思わないようにするだけの切り札を。

 

今までほったらかしていたことへの償いを・・・

お前の気持ちを推し量らなかったことへの償いを・・・

贖罪を・・・慈悲を・・・祈りを・・・。

この黒い愛用のライフルにあらん限りの・・・

 

「悪ィな・・・まもり」

 

例えお前でも俺は素直にはなれないんだ。

いつの間にか自分を守る術として、自分を保つためとして身に付いたポーカーフェイス。

はぎ取る事の出来ない心の鎖と仮面。

その中での俺の精一杯。

お前なら理解してくれるはずだと信じている。

 

「お前だけは守るから。」

 

俺を見捨ててくれるな。

後生だから・・・

俺を独りにしないでくれ。

 

教室から出るときにはもう覚悟はできていた。

お前を守る為なら俺は悪魔にでも何にでもなってやる。

 

 

そうだな・・・

これが無事に何もなく終わったらお前の好きな糞甘ぇ雁屋のシュークリームぐらい買ってやろうか。それとも何かアクセサリーでもやろうか。それかいつもは言わねえセリフの一つ二つを囁いてやろうか。お前の大好きなものをたくさん与えてやろう。

それであいつの顔がはれるのなら安いものだろう。

 

さあ体育館はもうすぐだ。

今はフィールドが戦場じゃねぇ。

今はここが戦場だ。

構えろ。気を抜くな。敵に背後を取られるな。弱みを隠せ。隙を作るなど言語道断。

あいつに何も取らせてたまるか、この糞野郎。

ひよるな、なめるな、強気でいけ。

相手を喰らい尽くすその時まで・・・・・・

 

それからの事 Ⅳ

「よぉ・・・これはこれは・・・。悪魔の司令塔サマじゃねーか。」

「おお、ちょっとな?お前に用事があってな?」

「ほー?カスが何の用でしょうかねぇ?」

 

まもりが来る前に決着をつけるため、教室からここまで全力ダッシュをしたがやはり普段からの練習のおかげで肩で息をすることはなかった。・・・が、こいつは驚きもしなかった。

この場に来る筈のない俺が来た事に眉一つ動かしやがらなかった。なぜだ・・・?俺が来るのを読んでいた?馬鹿な。・・・・・・いやしかしこいつならあり得るかもしれない。

これで俺の負け1・・・。糞・・・。

相棒を持つ手に汗がたまる。

 

「で?用って何だ?」

「まあ、大した事じゃねェよ。これからの予定を聞こうと思ってな?」

「別にお前に知らせる義理はないんじゃねェか?」

「いやいや・・・練習パターンを決めねェといけなくてね?どこかの誰かさんがいつもいつもどっかに消えやがるからなァ?」

「それはそれは・・・大変な事で。」

 

糞ドレッドにはまだまだ余裕がある。それはそうだろう。自分に不利な状況などこの場には一つもないのだから。

しかし今の俺には何もない。いつものプライドなんてもんはもちろんのこと、恥や世間体とか噂までもが今の俺にはどうだっていい。

まもりさえ俺の手の中に居れば俺の勝ちだ。

例え後で他の・・・糞ドレッドに何か言われようとかまわない。

 

さあ・・・勝負だ。銃を突きつけろ。

 

 

「一つお前に忠告だァ、糞ドレッド。」

 

 

勝つのは俺のまもりへの愛か・・・?

 

 

「あァ・・・?忠告だァ?」

 

 

それともお前の哀れで幼稚な支配欲か・・・?

 

 

「そうだ、忠告だ。」

 

 

3・・・2・・・1・・・

 

 

「俺のまもりに手ぇ出しやがったら殺すぞ」

 

 

・・・・・・shot

 

 

「蛭魔君・・・?」

「―――――ッ??!!」

「よぉ・・・姉崎。」

 

予想外の事態だ。もう来やがったのか、こいつ。

いる筈のない俺にまもりは目を見張り、何が起きているのか理解しようと必死そうだった。ここに着くまでの距離はまもりにはかなりのものらしく、栗色の綺麗な髪が額に張り付いている。頬は少し上気しており、薄く赤付いていた。その様子は俺の心臓に悪影響を与えるという事をまもりは知らない。

今はそんなことにかまってる場合じゃねェ・・・なにがなんでも早すぎねェか?

得意のポーカーフェイスでこいつに俺が内心あせっている事はばれてねェだろうが・・・それにしてもタイミングが良過ぎ・・・・・・・・・・・

!!!!

まさか・・・

 

「あ・・・えっと・・・蛭魔君?い・・・いま・・・」

「・・・おい・・・糞ドレッド・・・てめぇ、まさか・・・」

「よかったなァ、姉崎?彼氏はこんなにあんたの事好いてるんだぜ?」

「/////・・・・・・・」

「ぶっ・・・・ぶっ殺ォォォォォォォす!!!!!!」

 

 

 

結局俺はこいつに負けちまったくせに別に悪い気分じゃねェってことが、さらに俺の羞恥心を煽った事はきっとこいつに筒抜けなんだろう・・・

糞!!

それから俺たちは何やらぎくしゃくしながら練習に向かう羽目になった。

 

 

*****************************************

 

あとがき

 

はい!なんかおかしな展開で終わりましたね!

だ~いし~っぱ~い☆てへっ

阿含くん悪い子じゃなくなりましたね・・・。何故でしょうか・・・。

(神の声)「それはね・・・あなたが阿含君が好きだからよ!」

・・・そうなんです。この私、風龍凪は蛭魔君と同じぐらい阿含君が好きです。

なぜかって?だって・・・女の子なんだもんっ!!(関係ないですね、はい。)

 

次はもっと頑張ります・・・

春海さな様・・・ホントすみません。








ありがたや~~~~vv
嬉しい限りですvvv
風龍凪さまの持ち味の繊細な感じがいかんなく発揮されてると思います。
蛭魔さんがしてやられてて可愛いったらv
最新コメントの所の風龍凪さまのコメントを見ますと、もう1つ作品がありますv
こちらも格好良いですよv
ちゃんと移動させるべきかな?

風龍凪さま ありがとうございましたー!!

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