posted by 春海 さな
at 01:41:36 │
EDIT
うわわ~~~~ん!!
ゲームソフト入れてるケースがない~~~!!
ともコレもどうぶつもドッグもマリオもぷよぷよも・・・
そのほか色々入れてるヤツ!!
思い当たるのはセンターの3階ソファー。
…誰か親切な人が受付に届けててくらいかな・・・。
忘れたのは昨日夕方で、今日のお昼に紛失に気付き
センターに電話で確認しようと思ったら
今日は月に1度の休館日だった・・・・。
ソフト~~~!!
無事戻ってきてくれ~~~!!
気持ちが落ち着かない・・・はうぅ~~~。

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また逢いましょう 3
蛭魔が居なくなったとたん、前よりも強い孤独感に襲われて崩れ落ちるようにベンチへ座った。
だんだん辺りは暗くなってきている。
一文無しのまもりはどこにも行くことができず、ただただベンチに座って途方にくれるしかなかった。
「ほら」
「きゃー!!」
いきなり背後から頬っぺたに冷たいものをおし当てられてまもりは飛び上がるほど驚いた。
「んっな驚くほどのもんじゃねえだろ」
振り返るとそこには缶コーヒーを持った蛭魔が立っていた。
「蛭魔君。帰ったんじゃなかったの?」
「あんたこそ。もう暗くなんぞ?やべえんじゃね?」
「…帰れないのよ…」
「あ?なに?だっせぇ。家出か?」
「違います!違うけど…帰れないの」
「ふーん。ほら」
蛭魔が放ってきた缶を慌ててキャッチするとそれはミルクティーだった。
「これ…くれるの?」
「うん」
「蛭魔君、良く私がミルクティー好きってわかったね」
「女ってのはたいてい甘くせぇモンが好きだろ」
そう云う蛭魔の持っている缶コーヒーはUCCの赤い缶。
高校生の蛭魔なら逆立ちしても飲まない代物で、それを大人ぶって飲んでいる小学生の蛭魔にまもりは笑みが浮かぶ。
「ありがとう。もらうね」
礼を言い、プルタブを開けて飲んだミルクティーはいつもより甘く感じられて、心身共に疲れはてていたまもりの身体に染み渡った。
「いつまでここにいるんだ?」
「うーん…行くところないし…お金もないし…」
「家出のクセに金持って来なかったのか?」
「家出じゃないってば。気がついたらここにいたの」
「は?頭大丈夫か?」
「…多分。私ね、頭おかしいと思われるかもしれないけど8年後の未来から来たの」
「…タイムトラベルってやつか?」
「そう」
「やっぱ頭おかしいだろ?」
「失礼ね!…まあ、自分でも信じられないんだけどね。何でこんな事になっちゃったのか全くわからないんだもの」
「何でこんな事になったのかなんか思い当たることないのか?」
「うーん」
「こんな事になる前どこで何してたんだ?」
「どこって…学校にいたわ。蛭魔君と一緒にいたんだよ」
「はぁ?俺と?」
「うん」
「その制服って泥門だろ?」
「そうよ」
「何で俺があんな偏差値低い糞校に行ってんだ?」
「糞校って…本当に小さい時から口悪かったのね。目標があって泥門を選んだのよ。それに泥門はとっても自由で良い学校よ?蛭魔君なんて学校牛耳ってのびのびとしてるよ」
「目標って?」
「…それは自分で見つけなきゃ」
「ケチくせぇの。まあ、牛耳ってんなら良いや」
「良いんだ」
「別に。俺なら学校がどこだろうが学歴関係なく生きて行けるだろ」
「まあね」
この頃から蛭魔は向かうところ敵なしだったんだとまもりはかわらない蛭魔に呆れた。
蛭魔君…今頃なにしてるかな?
突然居なくなって心配してくれてるかな?
探してくれてるかな?
私、どうなっちゃうんだろう……。
まもりは思わずため息をついた。
「どうすんだ?」
「えっ?」
「ずっとここにいるわけにもいかねぇだろ?」
「うん…」
「どうすんだよ?」
「どうしよう…」
「行くとこねんなら…うち来る?」
「えっ?」
思いがけない申し出に まもりは目を丸くした。
続く
ゲームソフトが~~~・・・
あうぅ~~~
posted by 春海 さな
at 02:37:28 │
EDIT
ようやくバレンタインのチョコができたー!
って、まだ朝になったらトリュフにココアパウダーかけてラッピングしなきゃいけないけど★
本命、友、義理、義務チョコで計20個!
頑張った~★

ビタースウィート
「ねぇ、蛭魔君」
「あん?」
「ゲームしよ」
「ゲーム?」
「うん」
「なんの?」
「なんでも良いよ。どれが良い?」
家に遊びに来たまもりを玄関で出迎えた時、やけに大きなバッグを持って来たなと不信に思ったが、まさか中身がありとあらゆるゲームだとは思いもしなかった。
机の上にはトランプにはじまり、UNOにジェンガにオセロに将棋にチェスに…ありとあらゆるゲームがところ狭しと並べられた。
懐かしの黒髭危機一髪なんてものまであり、正直蛭魔は辟易した。
「……」
「最初はトランプにする?ババ抜きが良い?」
「二人だけでババ抜きもねえだろう」
「じゃあポーカーとか?」
「ま、良いだろう」
まもりのテンションから、まもりが納得するまでこの試練は終わる事は無いと知っている蛭魔は素直に従いさっさと完膚なきまでにやっつけることが一番手っ取り早い対処法だとわかっていた。
「あ、蛭魔君」
「なんだ?」
「負けた方は罰ゲームだからね」
「は?罰ゲームって何やんだ?」
「内緒♪」
こいつ…俺に勝てると思ってんのか?
まもりの楽天的な考えに少々呆れもするが、自分が勝ことは火を見るより明らかなので蛭魔は特に言及することなくゲームを開始した。
まもりが負けては別のゲームをし、また負けては別のゲームを…と、二時間もしないうちにまもりが用意したゲームをやりつくし、たった今、まもりの剣によって黒髭が宙をまい最後のゲームは終了した。結果は何度か惜敗はあったものの全敗だった。
「で、どうする?負けを認めるか?それともまだやんのか?」
「……負けました。蛭魔君、少しくらい負けてくれたって良いのに…」
ぐったり机に突っ伏していじけているまもりを蛭魔はふんと鼻で一蹴する。
「勝負事に情けは禁物ってな」
「はいはい。あーあ、頑張ったのになぁ …」
そう言って起き上がると、まもりはごそごそと自分のバッグから綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
机の上に置かれた箱は見ただけで気合いが入っているのがわかる程の飾りつけが施されていて中身もさぞかし頑張っていること間違いないと思わせる代物だった。
「はぁ…」
ため息をつきながら、まもりはラッピングを綺麗な手つきでほどいていく。
意図がわからず黙ってまもりの行動を見守る蛭魔の前で、蓋を開けたまもりはおもむろにに綺麗に並んだ色々なチョコの一つをつまむと自分の口に放り込んだ。
「美味しい~」
そう言いながら二個目をぱくり。
蛭魔は意味がわからず眉ねを寄せる。
「おい、何やってんだ?」
「えっ?何って…罰ゲーム」
「てめえが好物のチョコ食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「本当はゲームで負けた蛭魔君がチョコを食べるはずだったのよ」
「それが罰ゲーム?」
「そう」
「どこが罰ゲームだ?」
「どこって、蛭魔君がチョコを食べるところ」
「俺がチョコを食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「だって蛭魔君は甘い物嫌いでしょ?その蛭魔君が甘いチョコを食べなきゃいけないのよ?十分罰ゲームじゃない?」
「………」
蛭魔はようやくまもりの計画に気付いた。
折しも今日はバレンタインデー。
手作り好きなこの女は気合いを入れてチョコを作ったは良いが渡す相手は大の甘い物嫌い。
その甘い物嫌いな男になんとかチョコを食べさせる為のこの数々のゲームは作戦だったと言う訳だ。
回りくどい奴…
ため息をつくと蛭魔は甘い匂いを放つ箱に手を伸ばしキラキラ光るチョコをつまんでそのまま口へと放り込んだ。
そんな蛭魔の行動にまもりは目を丸くして慌てる。
「蛭魔君!?大丈夫?!」
「なんだ?てめえの作ったチョコは食べたらそんな慌てなきゃならねぇ代物なのか?」
「いや、普通は違うけど蛭魔君は普通じゃないから」
「てめえ何気に失礼だぞ」
「だって…本当に大丈夫?気持ち悪くない?」
「別に。ドラキュラがニンニク食った訳じゃねんだから」
「ドラキュラにニンニク、蛭魔君にチョコレート…うふふ、おかしー」
「アホらし。確かに甘い物は苦手だが、苦手なだけで別に食えねえ訳じゃねえよ」
「そうなの!?」
「ケーキとか糞甘いモンはわざわざ好き好んで食おうとは思わねえが、疲れた時にチョコを食う事はあるぜ」
「そうなんだ。…じゃあ今は疲れてるってこと?」
「誰かさんのアホな作戦に付き合わされてたもので」
「ひっどーい。じゃあ、そんなに疲れてるんならチョコをもう1つどうぞ」
そう言うとチョコを持ってまもりが嬉しげに蛭魔ににじりよって来た。
「罰ゲーム受けんのはてめえだろう」
そう言うや、まもりの手にあったチョコを蛭魔は自分の口に放り込むとまもりを抱き寄せて思い切り濃厚なディープキスをした。
キスの甘さとチョコの甘さにまもりは自分までとろけそうな気持ちになる。
そんなまもりとは対照的にキスの最中でも蛭魔は冷静な頭で時計を確認すると素早く予定を立てる。
バレンタインデーと言う事で今夜はちょっと高級なイタリアンの店を予約した。
その予約が6時、店に行くまでと出かける準備の時間に一時間ちょいとすると…
「二時間は大丈夫だな」
「?」
唇をはなした瞬間に蛭魔が呟いた言葉の意味がわからず、まもりはとろんとした目で小首を傾げる。
そんなまもりに蛭魔の笑みは深くなる。
「罰ゲームは終了。こっからはゲームの勝者のご褒美タイムな」
そう言うや再び濃厚なキスをまもりに送った。
posted by 春海 さな
at 02:37:25 │
EDIT
ようやくバレンタインのチョコができたー!
って、まだ朝になったらトリュフにココアパウダーかけてラッピングしなきゃいけないけど★
本命、友、義理、義務チョコで計20個!
頑張った~★

ビタースウィート
「ねぇ、蛭魔君」
「あん?」
「ゲームしよ」
「ゲーム?」
「うん」
「なんの?」
「なんでも良いよ。どれが良い?」
家に遊びに来たまもりを玄関で出迎えた時、やけに大きなバッグを持って来たなと不信に思ったが、まさか中身がありとあらゆるゲームだとは思いもしなかった。
机の上にはトランプにはじまり、UNOにジェンガにオセロに将棋にチェスに…ありとあらゆるゲームがところ狭しと並べられた。
懐かしの黒髭危機一髪なんてものまであり、正直蛭魔は辟易した。
「……」
「最初はトランプにする?ババ抜きが良い?」
「二人だけでババ抜きもねえだろう」
「じゃあポーカーとか?」
「ま、良いだろう」
まもりのテンションから、まもりが納得するまでこの試練は終わる事は無いと知っている蛭魔は素直に従いさっさと完膚なきまでにやっつけることが一番手っ取り早い対処法だとわかっていた。
「あ、蛭魔君」
「なんだ?」
「負けた方は罰ゲームだからね」
「は?罰ゲームって何やんだ?」
「内緒♪」
こいつ…俺に勝てると思ってんのか?
まもりの楽天的な考えに少々呆れもするが、自分が勝ことは火を見るより明らかなので蛭魔は特に言及することなくゲームを開始した。
まもりが負けては別のゲームをし、また負けては別のゲームを…と、二時間もしないうちにまもりが用意したゲームをやりつくし、たった今、まもりの剣によって黒髭が宙をまい最後のゲームは終了した。結果は何度か惜敗はあったものの全敗だった。
「で、どうする?負けを認めるか?それともまだやんのか?」
「……負けました。蛭魔君、少しくらい負けてくれたって良いのに…」
ぐったり机に突っ伏していじけているまもりを蛭魔はふんと鼻で一蹴する。
「勝負事に情けは禁物ってな」
「はいはい。あーあ、頑張ったのになぁ …」
そう言って起き上がると、まもりはごそごそと自分のバッグから綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
机の上に置かれた箱は見ただけで気合いが入っているのがわかる程の飾りつけが施されていて中身もさぞかし頑張っていること間違いないと思わせる代物だった。
「はぁ…」
ため息をつきながら、まもりはラッピングを綺麗な手つきでほどいていく。
意図がわからず黙ってまもりの行動を見守る蛭魔の前で、蓋を開けたまもりはおもむろにに綺麗に並んだ色々なチョコの一つをつまむと自分の口に放り込んだ。
「美味しい~」
そう言いながら二個目をぱくり。
蛭魔は意味がわからず眉ねを寄せる。
「おい、何やってんだ?」
「えっ?何って…罰ゲーム」
「てめえが好物のチョコ食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「本当はゲームで負けた蛭魔君がチョコを食べるはずだったのよ」
「それが罰ゲーム?」
「そう」
「どこが罰ゲームだ?」
「どこって、蛭魔君がチョコを食べるところ」
「俺がチョコを食べるののどこが罰ゲームなんだ?」
「だって蛭魔君は甘い物嫌いでしょ?その蛭魔君が甘いチョコを食べなきゃいけないのよ?十分罰ゲームじゃない?」
「………」
蛭魔はようやくまもりの計画に気付いた。
折しも今日はバレンタインデー。
手作り好きなこの女は気合いを入れてチョコを作ったは良いが渡す相手は大の甘い物嫌い。
その甘い物嫌いな男になんとかチョコを食べさせる為のこの数々のゲームは作戦だったと言う訳だ。
回りくどい奴…
ため息をつくと蛭魔は甘い匂いを放つ箱に手を伸ばしキラキラ光るチョコをつまんでそのまま口へと放り込んだ。
そんな蛭魔の行動にまもりは目を丸くして慌てる。
「蛭魔君!?大丈夫?!」
「なんだ?てめえの作ったチョコは食べたらそんな慌てなきゃならねぇ代物なのか?」
「いや、普通は違うけど蛭魔君は普通じゃないから」
「てめえ何気に失礼だぞ」
「だって…本当に大丈夫?気持ち悪くない?」
「別に。ドラキュラがニンニク食った訳じゃねんだから」
「ドラキュラにニンニク、蛭魔君にチョコレート…うふふ、おかしー」
「アホらし。確かに甘い物は苦手だが、苦手なだけで別に食えねえ訳じゃねえよ」
「そうなの!?」
「ケーキとか糞甘いモンはわざわざ好き好んで食おうとは思わねえが、疲れた時にチョコを食う事はあるぜ」
「そうなんだ。…じゃあ今は疲れてるってこと?」
「誰かさんのアホな作戦に付き合わされてたもので」
「ひっどーい。じゃあ、そんなに疲れてるんならチョコをもう1つどうぞ」
そう言うとチョコを持ってまもりが嬉しげに蛭魔ににじりよって来た。
「罰ゲーム受けんのはてめえだろう」
そう言うや、まもりの手にあったチョコを蛭魔は自分の口に放り込むとまもりを抱き寄せて思い切り濃厚なディープキスをした。
キスの甘さとチョコの甘さにまもりは自分までとろけそうな気持ちになる。
そんなまもりとは対照的にキスの最中でも蛭魔は冷静な頭で時計を確認すると素早く予定を立てる。
バレンタインデーと言う事で今夜はちょっと高級なイタリアンの店を予約した。
その予約が6時、店に行くまでと出かける準備の時間に一時間ちょいとすると…
「二時間は大丈夫だな」
「?」
唇をはなした瞬間に蛭魔が呟いた言葉の意味がわからず、まもりはとろんとした目で小首を傾げる。
そんなまもりに蛭魔の笑みは深くなる。
「罰ゲームは終了。こっからはゲームの勝者のご褒美タイムな」
そう言うや再び濃厚なキスをまもりに送った。
posted by 春海 さな
at 23:21:58 │
EDIT
探し方が悪いのか・・・最近、更新されてるサイト様を見つけることができない~。
もうすぐバレンタインデーだから沢山更新されるかも?
期待してるんうですが・・・どうだろう?
私はなんとか バレンタインのお話かけれた!!う
後はアップするだけです♪
今回は、その後の話も書いてみようと頑張ってるんですが
どうにもこうにもよくわからない事だらけで 全然話が進みません★
まもりの服は?
その時の体勢は?
その時の手の位置は?
その個所の名称は?
そういう時ってどんなもんよ?
・・・頭をひねってばかりです★
えろって技術なんですね。
いろんなサイトさまのを読んで勉強してるんですがむつかしいですね★

posted by 春海 さな
at 02:04:14 │
EDIT
寒い!!
寒すぎる!!
昨日は朝、換気をしようとしたら窓が結露で凍ってあかなかったですヨ!!
ビックリ!!
窓が凍るなんて!!
ニュースで雪に埋まってる家なんて見ると
すごい環境でも人って生きれるんだ・・・って思う。
1センチでも雪が積もろうものなら交通機関が麻痺する所で生まれ育った私には、あんな過酷な地域では冬眠するしかないんじゃないかと思ってしまうのです。
早く春になると良いな~~。
もうすぐバレンタインですね~。
今年どうもやるきがでなくて・・・
とりあえず本命チョコは買った!
けど、友チョコと義理チョコ、義務チョコは経費節減で手作り予定。
簡単にトリュフとパウンドケーキとチョコパフバーの詰めあわせにしようかな?
本命には買ったチョコにもちろん手作り詰め合わせ、それにガトーショコラつけるか?
どうにもやる気が起きないから考えがまとまらない・・・。
バレンタインに向けてお話も書いてます♪
あと少しで書きあがる!
・・・チョコ作らなきゃならんのにね★
一体、今年はいくつ作らなきゃならんのか??
時間がないよ~~~。

また逢いましょう 2
わけがわからず暫くの間、呆然としていたまもりだったが、いつまでもこのままではいけないと行動を開始した。
同じなはずなのにどこか雰囲気の違う校内を歩いてわかったことがある。
信じがたい事だが、今、まもりがいるのは8年も前の時代だと言う事だ。
何が原因でこんな事になってしまったのかさっぱりわからない。
誰かに聞きたいが知り合いもいなければ、この状態を説明できるだけの情報もない。
ありのままを話したところで「頭のおかしな人」と思われるのがおちだろう。
まもりは急激に心細さに襲われた。
すれ違う生徒すれ違う生徒みんながまもりを見たとたん、初めて見たような奇異な視線を向けてくるような気がする。
自分が異質な存在だと言う事がバレたような気持ちにいたたまれず足早に泥門を後にした。
ただ単に泥門の制服を着た見たこともない美しい生徒に、もしかしたらハーフの留学生かも?と、見とれていただけなのだが、そんな視線も今のまもりには好意的に受けとる事は出来なかった……。
行く宛もなくとぼとぼと歩く。
8年前って事は…この時代の私は小学四年生ね。
どこか行ける場所はないかとあれこれ考えてみるものの、高校生の自分を知るものがいないここでは、家に帰ったところで変質者と思われて警察に通報されるかもしれない。
どこにも行けない……。
歩き疲れたまもりはふらふらと公園のベンチに座った。
これからどうすれば良いのか、どこへ行けば良いのか、全くわからない。
どうしてこんな事になったんだろうと、答えの出る事のない自問自答が頭の中でぐるぐると渦巻く。
「…蛭魔君…」
どうしたら…どうすれば良いのかわからない。
助けて欲しい。
「うぅっ……」
どうしようもない不安から涙が溢れてきた。
「蛭魔君の馬鹿―――!!助けてよ!!悪魔でしょ!?」
「なんだよ」
「!?」
思いがけず返ってきた返事にまもりは声がした方を反射的に振り向いた。
そこに立っていたのはまもりの望んだ蛭魔ではなく、ランドセルを背負った小学生の男の子だった。
「おい、初対面の人間つかまえて馬鹿だとか悪魔だとか失礼だろうが。俺はお前にそんなこと言われるいわれはねえからな」
「えっ?えっと…ごめんなさい。ボクに言ったんじゃないのよ?蛭魔君ってお姉さんの知り合いに…」
「だから俺が蛭魔だ」
「あ、同じ名字だったんだ。ごめんね。蛭魔は蛭魔でも蛭魔妖一君って言う…」
「だから俺が蛭魔妖一だ。ほら」
そう言ってまもりの目の前に差し出したリコーダーには確かに『蛭魔妖一』とマジックでしっかり記名されていた。
まじまじと目の前に立つ男の子を見つめる。
ボサボサの黒髪から少し尖った耳が覗いている。
目は少しつり目だが年齢のせいかまだくるりと大きい。
牙のような犬歯は……大きく膨らませたチューインガムに隠れて口元は見えなかったが、この目付き、この面構え、この態度にこの雰囲気、どれをとっても蛭魔妖一その人に違いないとまもりは確信した。
「えー!蛭魔君!?蛭魔君なの!?」
金髪でもなければピアスもしていない、ランドセルを背負い慎重はまもりの胸ほどの蛭魔。
「きゃー!可愛いぃ!蛭魔君可愛いー!」
「うわっ!?何すんだ!おいっ!む…胸が…うっ」
可愛さのあまりつい思い切り抱き締めたまもりは胸に顔を押し付けられてわたわたと暴れる蛭魔に我に返った。
「あ、ゴメンね蛭魔君」
慌てて解放した蛭魔の顔は真っ赤で、いつもの蛭魔ではお目にかかれないうぶな反応にまもりの胸はキュンキュンしっぱなしだった。
「おまえ痴女か!?」
「痴…どこでそんな言葉覚えるのよ…やっぱり蛭魔君は小さい時も可愛くない…」
ガックリするまもりに蛭魔はふんと鼻を鳴らすとさっさと踵を返した。
「あ、蛭魔君どこ行くの?」
「帰るんだよ。変な人には近づくなって学校で言われてんだよ」
「ははは…変な人って」
将来の彼女に向かって失礼な…と思わなくもないが、確かに見ず知らずの女に抱きつかれたら変な女と思われても仕方ないと納得もする。
「じゃあね。気をつけて帰ってね」
立ち去る蛭魔に手をふって見送る。
蛭魔は一度振り向いたがさっさと公園から出て行って見えなくなった。
つづく
次は・・・早く書かなきゃね・・・。
でも、それよりもチョコ作りが先だー!!
手作りでも 材料費だラッピングだとお金かかるよね・・・。
posted by 春海 さな
at 23:52:56 │
EDIT
一月は私を含め家族が次々と風邪やインフルでダウンし・・・
なんだか本調子にならないままあっという間に終わっちゃった。
そのせいか 夜にパソコン触るのが億劫で億劫で・・・
ついつい更新が・・・
愛はあるのヨ~~~~~!
今回はすっごく前に書き始めたのに途中でほったらかしにしてたお話★
まだ途中のまま、全然話が進んでないけど
このままだと ずっと放置しそうなので とりあえず途中までアップ!!
ちまちま長くなりそうです・・・。

また逢いましょう 1
極悪非道な泥門の悪魔への自分の気持ちに気付いた時、ちょっとした葛藤はあったけどすぐに自然に受け入れられた。
それよりも戸惑ったのは、この気持ちを彼に伝えるか否か。
そして、どう伝えるか。
伝えたらどうなるのか、全く想像出来なくて、試合の作戦をたてるよりも悩んだ……なんて言ったら彼に怒られそうだけど、17年の人生で一番悩んだのは本当の話し。
悩んで悩んで自家中毒に陥りかけて、半ばやけくそ気分で彼に告白して……思いもよらず思いが届いた。
まさか両想いになれるなんて!
予想外の出来事に呆然としていた私が気付けば彼の腕の中。
細く見えるけど、しなやかな筋肉をまとった彼の腕はがっしりと力強くて、抱きしめられていると胸の息苦しくなってきた。
間近に迫る彼の顔に、自分の顔が真っ赤になるのが分かる。
心臓の鼓動が早くなる。
もうすぐ彼の唇が私の唇に………
そう思った瞬間、私は意識を失った。
「大丈夫ですか?」
遠慮がちにかけられた声にまもりは意識を取り戻した。
目を開けると心配そうな顔で覗きこんでいる女生徒と青空が見えた。
「えっ?!」
驚いてまもりは勢い良く飛び起きた。
そして、自分が今まで転がっていたのは部室のベンチではなく、校舎裏の土の上だと言う事に気付いた。
意識を失った人間を部室の外に放り出す?!
あの悪魔、信じられない!!
「あの…大丈夫?保健室に行く?」
怒りに震えるまもりは声をかけられて正気に戻った。
「あ、ありがとう。大丈夫だから。ごめんなさいね」
笑顔で断りを入れるとまもりは立ち上がり、制服の土を払って悪魔に文句を言うべく部室へと向かった。
部室へと歩き始めたまもりはすぐに違和感に気付いた。
おかしい……。
部室はさっき曲がって来た校舎の先にあったはず……。
入部以来もう何度も通った道だ。
間違えるハズがない。
いま来た道をまもりは引き返す。
この校舎を曲がればその先に派手なネオンの部室が見える――――。
校舎を曲がり、その先の光景にまもりは呆然と立ち尽くした。
部室が無い。
ネオンどころか、部室そのものが存在していないのだ。
蛭魔君の悪行に耐えきれなくなった学校が強制的に撤去した?
そんな気概、あの校長や学校にある訳がない。
やっぱり蛭魔君は悪魔で、急きょ魔界に帰ることになって、自分の痕跡を消す為に部室を消失させた?
学校が強制的に撤去よりは現実的かもだけど、あの悪魔がそんなあっさり魔界に帰るハズがない!
じゃあなんで?
部室があるはずの場所に立ってみる。
そこは先程、まもりが倒れていた場所だった。
続く
うふふ
次の更新はいつかしら・・・・
posted by 春海 さな
at 01:38:38 │
EDIT
インフルはまだまだ猛威をふるってますね。
ウィンターコンサートが終わるまでは倒れられねー!って気合い入れたんだけど、前日にダウンしちゃいましたヨ★
はやりに乗ったインフルではなく、ろくに熱も出ないただの風邪(?)だったけど・・・。
土曜日に学校で講演会があって、役員で手伝いに出てたんだけど、少し風邪気味だったのが家にたどり着いたときにはボロボロになちゃってましたよ・・・。
この時期に講演会なんてやちゃイカンよ!
おかげで UPが1週間以上遅れちゃいましたヨ★
ま、根性でウィンターコンサートは無事のりきったけどね!
もうあんなしんどいの嫌だー!
そういえば、激しいスポーツをする人は筋肉を練習で痛めてて、その筋肉を治すために免疫が使われるから風邪をひきやすいって云いますよね。
蛭魔さん、風邪ひきやすいのかな?
痩せてる人は体温が高いから風邪とか引きにくいかな?
風邪っぴきな蛭魔さん・・・
ズズッ・・・とかってこっそり鼻すすって、その鼻が少し赤かったりする蛭魔さん・・・
ちょっと良いかもv
なんて思ってしまう★

シバラクアオ
「お前らの噂で持ちきりだぞ」
「あん?」
武蔵の言葉に蛭魔はパソコンから視線を離した。
「姉崎の進路」
「ああ」
「ついに告ったのか?」
「誰が?」
「お前が」
「んっな訳ねーだろ」
「じゃあ姉崎か?」
「同じ大学に行く奴には告白しなきゃなんねー決まりでもあんのか?」
「なんだ、まだか」
「まだとはなんだ」
「さすがのお前も恋愛ごとは勝手が違うか」
「なにほざいてやがる」
「思いついたら即実行のお前らしくないな」
「なんの事だ?」
「お前の進学先はあの最京大だ」
「それが?」
「日本中からトップレベルの連中がわんさか集まる」
「まあな」
「こう言っちゃなんだが、お前の身体能力は並みの上だ」
「ふん」
「その中で対抗していくには姉崎の存在は身体的にも精神的にも必須だろう?」
「………」
「そんな存在をみすみす逃すお前じゃないだろ?」
「……ふん。確かにな。だがそんなもん理論上の話しであって人から強制されてやったところでそんな巧くいくもんじゃねーだろ」
「だからこその告白だろうが。俺にはお前しかいない。一緒にライスボウルを目指そう。俺について来てくれ!ってな」
「黙れ糞ジジイ。どの面下げてんっな事ほざいてやがる」
「俺じゃさまにならんが、お前なら様になるんじゃないか?相手は姉崎だしな」
「ケッ。んっなもん様になってたまるか」
「今回は姉崎が気をきかせてくれたんだろうが、いつまでも甘えているわけにはいかんぞ?女ってのはわかっていても言葉を欲しがるもんだ」
「てめえ、やっぱ年齢詐称してんじゃねえか?離婚歴でもあんじゃね?」
「茶化すな。真面目な話だ」
「余計なお世話だ。人の事なんざほっとけ」
ガラッ
噂をするとなんとやら。
部室のドアが開くとまもりが入って来た。
「蛭魔君、この書類なんだけど……どうかした?顔に何かついてる?」
無言で自分の顔を見る二人に、まもりは自分の顔に何かついてるのかと思ってしまった。
「いや姉崎、何もついていないから気にするな」
すかさずムサシがフォローした。
「おい、糞マネ」
「なに?」
「糞マネは人の秘密を暴き立てるの好きか?」
「はぁ?何それ」
「人の隠し事を暴露したいと思うか?」
「蛭魔君じゃあるまいし、そんなこと好きじゃありません!」
「だとよ」
「………」
それみろと言わんばかりの顔で勝ち誇る蛭魔に、そう言う事じゃないだろうと思いながらもムサシは黙るしかなかった。
「一体なんの事?」
「何でもねーよ」
「まさか、また何か企んでるんじゃないでしょうね?!」
「別に何でもねーって言ってんだろ」
「本当に?何か隠してんじゃないでしょうね?!」
「てめえ、たった今、人の隠し事暴く趣味はねえってぼざいたばっかだろうが!」
「それとこれは違います!蛭魔君の悪事は全力でとめないと!」
「人のやる事、勝手に悪事と決めんな」
「日頃の行いのせいでしょ」
いつものごとく言い合いを始めた二人に、ムサシはため息をつきつつも蛭魔の想いもわかるような気がした。
男女の関係になるのは簡単だが、今はまだ曖昧な関係でいたい……
物事なんでも即白黒つける蛭魔にとって、こんな状態を容認することは初めてに違いない。
とぼける蛭魔と天然な姉崎。
この二人が進展するのはまだ先らしい。
ムサシは大きく背伸びした。
終わり
本当にタイトルが思いつかなくて・・・
無題ってワエにはイカンよね・・・。
相変わらずなお話でした★