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愛情LUNCH BOX
「お袋の味?なんだろう?うちの母さん あんまし料理得意じゃないから…あ、良く作るのはハンバーグかなぁ?」
お袋の味を聞かれても即座に浮かばないセナは悩みながら答えた。
「じゃあうちのお袋の味はカレーだな。なんたって毎週金曜日はカレーだからな!カレー最高MAX!」
もんたがいつものポーズで元気よく答えるのに「一番良く作る料理がお袋の味って訳じゃないと思うよ」と雪光が声をかけた。
「そうなんすか?でも やっぱうちのお袋の味はカレーだな」
「雪光君のお袋の味は何?」
まもりの質問に雪光は頭をひねる
「しいて言うならクラムチャウダーかな?」
「クラムチャウダーがお袋の味なんて雪光君のお母さんってお料理上手なのね」
「料理上手ってわけでもないんだ。あさりは頭が良くなるからって夜食に作ってくれるだけだから」
と、雪光は少し困ったように笑った。
「姉崎さんのお袋の味は何?」
「ウチの母さん 料理上手だから何でも美味しいんだけど一番はやっぱり定番だけど肉じゃがかな?うちの母さんの煮込み料理とっても美味しいのよ!」
まもりの言葉に「そんな感じがする」と一同が納得した。
「小結君のお袋の味は何?」
「お おでん!」
「小結君のお袋の味はおでんなんだ。代々伝わる秘伝のだしがあるなんて凄いね~!継ぎ足し継ぎ足しで味を馴染ませるのに3日かかるなんて待ち遠しね!僕ん家のお袋の味はねぇ~ ちゃんこ鍋なんだよ。肉も魚介類もどっさり入れて大きな鍋で豪快に作るんだよ~ 思い出したら涎が出て来ちゃった」
「てめぇの家は相撲部屋かよ」
慌てて涎を拭っている栗田に呆れた顔で十文字が突っ込んだ。
「うちはお寺だけどちゃんこは本当に美味しいだよぉ! 今度 みんな食べにおいでよ!」
「やったー!」とか「よっしゃ!」とか盛り上がっている中でまもりは十文字に「十文字君のお家のお袋の味は何?」と聞いた。
とたんに質問された十文字より 「ちゃんこちゃんこ」と無邪気に騒いでいた黒木と戸叶がなんとも言えない顔で固まった。
それを見た十文字が苦笑しつつ答えた。
「うちは母親居ねぇからお袋の味はねぇんだ」
十文字の答えに部室の中を気まずい雰囲気が流れた。
「あ、けどお袋の味と言えば 前に戸叶ん家行った時、野良猫に魚盗られて戸叶の母さんが裸足で魚くわえた猫を追いかけてったのは笑ったなぁ」
「おい!そりゃあうちのお袋の味でも何でもねぇじゃねぇか!」
「トガん家っていっつもそんな感じだよなぁ」
黒木まで参戦して部室は再び賑やかさを取り戻した その時
「てめぇら何の為に練習早く切り上げたと思ってんだ!無駄口叩いてねぇでとっとと帰りやがれ!」
ドアを開く派手な音と共に蛭魔が部室に入って来た。
「無駄口とは失礼ね!これだって立派なコミュニケーションの一環よ!団体競技なんだからコミュニケーションは大事でしょ?」
「あ?」
片方の眉をあげさも嫌そうな顔をした蛭魔が「ほぅ どんな有意義な議題で話しあってたっうんだ?」と、まもりに問うた。
少し小さな声になりながら「…お袋の味について」と答えると同時に蛭魔の罵声が飛んだ。
「はっ!その議題の何処に有意性があんだぁ?!そんな阿呆なコミュニケーションの為に時間の無駄遣いすんじゃねぇ!さっさと帰れ糞野郎共!」
「スポーツマンにとって食生活は重要でしょ!食生活を聞けばその人の人となりや家庭環境がわかるのよ?十分話すだけの有意性はあると思うわ!」
「アホらし」
蛭魔は相手するのも馬鹿らしいと言う態度でさっさと帰宅の準備を始めた。
「まだ話しの途中じゃない!」
「わざわざ話しする程の話題じゃねぇだろう」
「蛭魔君にとってはそうでも私は違うの」
「へーへー」
蛭魔のおざなりな相槌にまもりは小さくため息をつくと「蛭魔君のお袋の味って何?」と話題を言い合いから質問にかえた。
「そんなもんはねえ」
「えっ?」
「俺には家族なんざいねんだよ!わかったらとっとと帰りやがれ!」
以前、部員名簿を作る時、蛭魔の住所は郵便局の私書箱で、電話番号は蛭魔自身の携帯、緊急連絡先にいたっては何故か校長の自宅だった事をまもりは思い出した。
「じゃあ、蛭魔君の好物って何?」
「てめえにゃ関係ねぇだろうが」
「良いじゃない。ケチケチせずにそれくらい教えてよ」
「この世には個人情報保護法なんてもんがあんだよ!」
「何よケチ!隠さなきゃいけない程の情報じゃないじゃない!」
「今時、取り調べでも黙秘権は認められてんだぞ!」
「口先から生まれて来たような蛭魔君に黙秘なんて似合わないわよ!教えてよ!」
「しつけぇ!」
言い合いの終わりそうにない二人に見切りをつけ、セナ達は帰り支度を整えた。
すっかり支度が出来上がっても二人の言い合いは続いている。
「お先に~」
「お疲れ様で~す」
お互い以外、眼中に入っていない二人に小さく挨拶をして皆ぞろぞろと部室を出て行く。
「てめえ…」
「何よ!」
全員が外へと出たその時、すっと、苛立ちを沈め、急にマジな顔になった蛭魔が口を開いた。
「俺の事が好きなんだろう?」
「!!」
蛭魔の発言に驚き一斉に振り返った部員達が扉が閉まる瞬間見たものは、真っ赤になってカチカチに固まったまもりだった。
全員しばらくの間、扉のしまった部室の前でまもり同様固まっていたが、その後、二人がどうなったのか知るべく再び扉を開く勇気のあるものは誰もいなかった…。
しかし、その答えは翌日、嬉しそうに大きな弁当箱を持ったまもりによって容易く知ることができたのだった。
END
あはははは~★
何コレ?
蛭魔ん家のおふくろの味は想像がつきませんでした。
だいたい蛭魔って普段何食べてるの??
家だってまだホテルのままなのか謎なのだものね~★
お弁当ネタでもう1つ思いついたけど・・・・どうやって話にするかが思いつかない★←駄目じゃん!
パラレルは話が進まないから嫌になってほったらかして他のお話書き始めちゃったし。
次回のお話は、今書いてるのが書きあげれたら、アメフト以外のスポーツをする蛭魔!
いや、これはパラレルのおはなしじゃないですよ?
パラレルはファンタジー(?)ってやつです。
お姫様まもり!
・・・・それよりも書きかけの卒業ネタを書きあげないと時期が過ぎちゃう・・・・ヤバイ。
でも、ラストへの持って行き方忘れちゃって・・・・私はどうしたかったんだ??
記憶喪失状態でヤバイです。
こんなおとぼけな奴のブログサイトですが よろしかったらまたお付き合い下さいねv
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