未来予想
「あれ?まも、何でお弁当2つも持ってるの?」
まもりが鞄から弁当箱を2つ出した事に気付いた咲蘭が何気なく尋ねた。
「えっ!まも、お弁当作ってあげるような男子ができたの!?誰だれ!?」
目を輝かせて寄って来たアコにまもりは慌ててわけを話した。
「ちがうって。これはセナのお弁当なの」
「セナ?あぁ、新入生の子ね」
「あぁ、あのちっこい頼りなさそうな子。えー、まもってあー言うのが好みだったの!?」
「そう言うんじゃないの。あの子まだ学食とか慣れてないだろうし、ついでだから」
「あの子ねぇ…」
「過保護じゃない?」
「学校に慣れてお友達ができるまでよ」
いそいそと用意するまもりの姿に咲蘭は呆れたようにため息をつく。
「まもってさぁ、どんな良い男も選り取りみどりなのに、何でよりによってそいつ!?ってな男と結婚しそうだよね」
「あーわかる。物好きにとことん手がかかる男を選びそうだよね」
「うんうん。もったいないよね…」
「何それ」
咲蘭の言葉にアコ達が賛同の声をあげたのを聞いてまもりは眉をしかめた。
「しっかり自分を持てってこと!」
「そうそう。人の世話やくのもほどほどにってことだよ。じゃないと本当に苦労するよ?」
「自分から進んでどつぼにハマって不幸一直線だよ!」
「もう!そんなわけないでしょ」
まもりは苦笑いを浮かべると友人達の言葉を一蹴してセナの元へと向かった――――。
「……友達って私のこと良くわかってたのね…」
「あん?」
「まさか本当になるなんてね」
「何が?」
「でも、全部が当たったわけじゃないから大丈夫よ?」
「だから何が」
「私はとっても幸せって話し」
「ケッ」
「これからもっともっと幸せになるしね」
「ま、せいぜい頑張れよ」
「妖一もね」
「へーへー。おら、時間だ。行くぞ糞花嫁」
差し出された手にそっと手を乗せ、とびきりの笑顔でまもりは答えた。
END
デビルこバットの予想も的中だよねv
ほんとうにほんとうに この二人には未来ではぜひ結婚して頂きたいっ!!

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