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「Sweet Winter」はちょっとお休みしまして、今回のお話はワールドユースの時期のお話です。
たいしたお話じゃないんですけど、浮かんだので書きました。
本当は終わる予定だったのが 続きモノになっちゃいました・・・。
たいしたお話じゃないのにね・・・。
でも、今回は前編、後編で終わりです!
ダラダラにはなりません!!
NEW YORK NEW YORK (前編)
ワールドユース開催のニューヨークに到着し、空港からホテルまでの移動のバスの中は和やか雰囲気につつまれていた。
「そう言えば糞チビ。マンハッタンってカクテルが有るだろう」
「えっ?えーっと…どんなカクテルですか?」
「てめえマンハッタンも知らねぇのか?!」
蛭魔の呆れた声にセナは小さな身体を更に小さく縮こませる。
「モン太 知ってる?」
「俺が知ってる訳ねぇだろう」
話しを振ってきたセナに慌てて知らない知らないとモン太は手を振って答えた。
「最も有名なカクテルの一つだよ」
モン太の代わりにタカが答えてくれた。
「19代大統領選の時に、チャーチルの母親がニューヨークのマンハッタン・クラブでパーティーを催した時に初めて作ったと言う説と、メリーランド州のバーテンダーが傷を負ったガンマンの気付け用に作ったって説が有るカクテルだよ」
マンハッタンと言うカクテルの成り立ちはなんとなくわかったが肝心のどんなカクテルなのかがタカの説明ではわからない。
困惑する二人に蛭魔がカクテルの説明をしてくれた。
「ウイスキー2/3、スイートベルモット1/3、アロマチックビターズ1ダッシュと氷をミキシンググラスに入れてステアしてグラスに注ぎチェリーを飾って出来上がりってカクテルだ」
作り方を聞いてもやはりちんぷんかんぷんなのだが、最後のチェリーを飾ると言う言葉でなんとなく二人ともカクテルがイメージ出来たような気がした。
全く持って二人の貧弱なイメージだったのだが…。
「さくらんぼ飾ってあるやつですね!」
「携帯の絵文字にあるヤツだな!」
二人ともすっかりわかった気になって盛り上がる。
「それで、マンハッタンってカクテルがどうしたんですか?」
二人の盛り上がりっぷりに蛭魔は少々馬鹿らしくなっていたがしょうがなく口を開いた。
「このマンハッタンってカクテルのグラスの中央にパセリを浮かべると別のカクテルになるんだが、そのカクテルの名前わかるか?」
「はぁ?パセリ?」
「それだけで名前がかわるんですか?」
「あぁ、かわる。ちょっと考えりゃ誰でもわかる簡単な問題だ」
セナもモン太も首をひねって考えるが答えは浮かんで来ない。
そうこうするうちにバスはホテルへと到着した。
結局、答えはうやむやのまま試合を迎え、誰もこのクイズを忘れていた。
延長戦の末、日本は僅差で涙を飲み、MVPにはパンサーが選ばれて、ワールドユースは幕を閉じた。
決勝戦翌日、日本メンバーは1日自由行動を与えられ、各自、思い思いに過ごせることとなった。
セナやモン太達泥門メンバーはパンサーやワットがガイドしてくれるとの事で喜んで出かけて行き、他にも、筧や大和等、英語が話せる人に適当に分かれてみんな遊びに行ってしまった。
静まりかえった廊下にドアをノックする音が響く。
「蛭魔君!居るんでしょ?」
返事はないが気にせずノックを続けていると中から勢い良くドアが開いた。
「糞!うるせー!!何処のどいつだ?!蜂の巣にされてぇか?!」
不機嫌きまわりない蛭魔にまもりはニコリと笑いかけた。
「やっぱり居たのね」
「自由行動なんだ。何処に居ようと俺の勝手だろうが」
「せっかくの自由行動なんだもの、何処かに出かけましょうよ?良い天気で風もないからあまり寒くないわよ?」
「あん?そんなもん、糞チビ共とでも行きやがれ」
「だって、みんなもう出かけちゃったんですもの。ホテルに残ってるのは蛭魔君と私くらいよ?」
「てめえ、まさか今までモーニングのデザート食ってて置いてきぼり食らったのか?」
「そんな訳ないでしょ!せっかくNYに来たんだから出掛けましょうよ」
「てめえはせっかくでも俺は正月に来てんだよ」
「でもそれは偵察であって観光じゃないでしょ?」
「糞さぶいNYを観光しようって奴の気が知れねぇ」
「今日はそんなに寒くないってば!」
「そんなに行きてえなら一人で行きゃ良いだろうが」
「NYを女の子が一人で歩くのって危険じゃない?」
「場所による。場所さえ選べば女一人でも地下鉄だって乗れるぞ」
「そんなの怖いじゃない!どうしても行ってみたいお店があるの。ね?ついて来て!お願い!」
「そんなに行きてえなら糞チビ共と出掛けりゃ良かったんだろが」
「だって…」
蛭魔と一緒に出掛けたかったと素直に口に出来ない。
「あ、クイズ!」
「あん?」
「蛭魔君が出したクイズの答えの場所に出掛けましょ?ね?」
ニコリと微笑むまもりに蛭魔は少々毒気を抜かれる。
「なんで?」
「答えがあってるかどうか確認によ」
「答え合わせ位ここでも出来んだろ」
「じゃあ、答えが正解だったら私と一緒に出掛けてちょうだいよ?」
「糞!てめえの答えが間違ってねえ限りどっちにしても出掛ける羽目になんじゃねぇか!」
「良い?言うわよ?」
「…ちょっと待ってろ」そう言うと蛭田魔はドアを閉めて部屋の中へ入ってしまった。
「…まさか逃げたんじゃないわよね?」
しばらくするとダウンジャケットを羽織って蛭魔が出てきた。
「おら、行くぞ」
「えっ?」
「答え合わせに行くんだろ?」
「うん!」
二人は冬のNYへと並んで出掛けて行った。
続く
最初の予定ではここで終わるハズだったんですが、勝手に話が続いちゃいました★
なので、また後日、続きをUPします♪
いや、たいしたモンじゃないんですけどね★
でも、タイトル考えてる時、またネタが浮かんじゃったので 後半をこれから手直しです。
上手くいくかどうかは謎です。
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