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今日で9月も終わりですね。
今年も残り3カ月・・・月日のたつのは早すぎです~~。
もうスグ このブログサイトも開設1カ月になります♪
意地で今のところ毎日更新してますが・・・元来三日坊主の私にいつまで続けれるのやら・・・。
でも、頑張ります!
す・・・少しでもおいで下さる人がいるならばっ!!
ファイト~自分!!
たいした数じゃないですが「蛭×姉」ってくくりでは見るのが面倒になったのでカテゴリーを整理してみました。
「高校」「大学」「未来」と分けたのですが 「大学」まだないじゃん・・・。
しかも、未来の3本は どれもタイトルが歌の題名使ってる!
自分でも気づいてなかった事に気付けて楽しかったです。
そして、どんな話だったか すっかり忘れてて読み返しましたよ。
・・・・そして、バカがいる バカが!と思わず自分に突っ込んじゃったよ。
はぁ・・・精進せねば!!!!
調子に乗ってテンプレートも変更してやろうかともくろみましたが・・・挫折しました★
どんなのが私のサイトに似合うのかわからぬ・・・。
また おいおい考えようと先延ばし。
君の音
天使の音色だ…!
佐々木依子は衝撃を受けた。
しなやかな指が紡ぎ出す音は聞く者の心を優しく包み込んでゆく。
いつもは音楽が流れていようとも数人の囁く声が聞こえる音楽室に今はまもりのひくピアノの旋律しか響いていない。
クラスの誰もがうっとりと聞き惚れ、演奏が終わるやいなや歓声と拍手が沸き起こった。
音楽の授業中、ピアノを習ったことがあったかどうかの話題で盛り上がり、たまたま今日、授業で聞く予定だったドビュッシーの「夢」を以前、発表会で弾いたことが有ると言ったまもりに「それでは是非弾いて貰いましょう」と音楽教師がにこりと指名したのが始まりだった。
授業が終わってもクラスメイト達は「凄く上手だった」「感動した」と口々にまもりを取囲み惜しみない賛辞を送っていた。
男子の数人は目がハートになり放心状態に陥っている程だった。
その人垣の向こうから依子はまもりに向けて声の限り呼び掛けた。
「姉崎さんお願い!私と一緒に演奏して!」
クラス中の瞳が一斉に依子に注がれる。
そこには眼鏡をかけ、髪をポニーテールにしたひょろりと細い頼子が足を踏ん張るようにして立っていた。
依子はみんなの視線に怯むことなく言葉を続けた。
「今年の音楽祭に私と一緒にでて!私のバイオリンの伴奏をして お願いします!!」
まもりは驚いた。
依子とは三年生になって初めて同じクラスになったが、彼女はまもりの所属するアメフト部キャプテンとは別の意味でこの泥門で有名人だった。
いわく「バイオリン女」
彼女の生活はまさに「バイオリン」の一言に尽きた。
音楽の名門校に進学しなかったのは下手な教師に変な癖をつけられるよりも、幼少より師事している先生に指導して貰う為。
偏差値の低い泥門を選んだのは勉強せずとも入学も進級もできるから。
勉強と言う無駄な時間を全てバイオリンに当てる為だった。
そんな彼女だから当然、人付き合いは必要最小限しかしない。
休み時間でもクラスメイトとお喋りすることもなく、ひたすら符読みしていた。
クラスの大半が今、初めて彼女の声を聞いた。
当たり前のことながらみな一様に「喋れたんだ…」と驚き、声を途切れさせた。
そんな中、某悪魔のおかげで多少の事では動じなくなってしまったまもりは少し困った表情を浮かべ
「ピアノ習ってたのは昔で今は全然触ってもないの。さっき久しぶりに弾いたら指が動かなくなってて驚いたくらいなの。だから私なんかよりもっと上手な人に頼んだ方が…」
「技術じゃない!心なの!確かに姉崎さんより上手い人は泥門にいると思うけど技巧じゃない!私は姉崎さんの音でバイオリンを弾きたいと思ったの!お願い!!」
まもりを取囲んでいた人垣は依子の迫力に押されいつの間にかまもりと依子の間に道を作っていた。
依子はまもりに駆け寄るとその手を取り、自分よりも少し背の高いまもりの顔を見つめた。
真剣な表情、一途な眼差し。
そんな風に来られたら元来保護欲の強いまもりに拒絶することは不可能で、小さく頷くしかなかった。
「あぁ?ピアノ?」
「そうなの。だからしばらく部活は後半しか出れなくなるんだけど…良いかしら?」
三年生になった現在、まもり達はすでに部を引退していたが、相変わらず毎日参加している。
すでに部長の座もマネージャー業務も引き継ぎは終わっているので、以前程、部の中心になって皆を引っ張っているわけではない。
時々、後輩を指導したりするだけで、どちらかと言うと大学までの間、体が鈍らない為に参加している繋ぎ的な色合いが濃いのが現状だ。
部活終了後、いつも通り、最後まで部室に残った蛭魔にいつも通りにコーヒーを入れたまもりは今日の授業での出来事を蛭魔に話した。
部活を抜ける事に難色を示したり、嫌みの一つでも言われるかもと身構えていたまもりだったが
「てめぇが居なくても一年の糞おさげも糞カッパもマネージャー業務それなりにはできるようになったみてえだし、別に構わねんじゃねえの」とあっさり了承された。
「糞おさげでも糞カッパでもありません!希美ちゃんと千紗ちゃんです!前キャプテンのせいで優秀なマネージャー二人が辞めちゃったらどうするのよ。糞ってつけるの止めてあげてよ」
「は!あいつらがそんな玉か」
「まったくも~…」
一つため息をつくとまもりは自分に入れたカフェオレを飲んだ。
今年、アメフト部には部員の他に二人のマネージャーが入った。
おさげの希美におかっぱの千沙。
二人ともくるくると良く働き、良く気も付く。
みるみるマネージャーの仕事を覚え、今ではまもりがいなくても何の支障もきたさない。
口では悪く言っている悪魔も、毎日元気に働く彼女らを気に入ってるのは態度で判る。
汚い言葉の端々に嬉しさや優しさが滲んでいる。
そして新マネージャー達もちゃんとそれを感じ取っている。
新生デビルバッツは本当にうまく行っている。
まもりの小言など余計な杞憂でしかないことをまもり自身わかっていた。
それでもつい言ってしまうのは自分の勝手な自己主張。
この悪魔は人を見抜くことにも心を読むことにも驚く程長けている。
だから私のちっぽけな思いなんてすけすけなんじゃないかと落ち着かない。
今まで自分しかいなかったこの場所に良い子が二人も入ってくれた。
本当に嬉しかったしこれで心おきなく巣立てると思った。
そして、よく今まで一人でやってたもんだと我が身を振り返る余裕もできた。
それと同時に「私じゃなくても使える子なら誰でも良かったんじゃないのか?」と言う疑念が生まれた。
マネージャー達に指示を出す蛭魔を見る度、愚にもつかないことだと思う反面、どうしようもない気持ちが澱のようにゆっくりと、しかし確実に積もっているのが判る。
こんな気持ちのまま、蛭魔の近くに居るべきではないような気がしてならない。
悪魔は私のこの心の暗部に気付いてないのか?
それとも知っているのか?
例え知られていたとしても、放置してくれている今ならまだ見捨てられることはない。
まだ間に合う。
少し離れて落ち着かないと。
彼の視線から消去される前に。
残りのカフェオレを一気に飲み干し「じゃあ お言葉に甘えさせてもらうね」と静かに微笑んだ。
続く
UPしようとして慌てました。
まもりが音楽の時間に弾く曲を決めてなかった★
慌てて考えた曲「夢」。
綺麗な曲ですよねv
え~っと、そして、断りをしますと・・・私、ピアノは6年ほど習ってましたが楽譜読めません。
いつも練習しなくて先生に怒られましたが楽譜が読めないから家じゃできねんだよ!って感じでした★
(じゃあ、読めるように努力しろ!ってとこですが・・・・)
発表会前は必死に先生の指と曲を覚えて弾いてました。
(楽譜を読む努力はしない・・・)
だから発表会前になると近所の人に「先生が来てるの?」と云われてました★
そんな奴なので 音楽の知識は皆無です。
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