Bottms up! 3
藤間に誘われて入った店は雑居ビルの七階のこじんまりとしたバーだった。
薄暗い照明に生演奏のピアノが奏でるジャズの調べがなんともお洒落な大人のバーとは斯くあるべきだと言う雰囲気を醸し出している。
こんな雰囲気のお店は初めてで、藤間と並んでカウンターに腰をおろしたまもりは緊張しつつもついつい店内に視線を巡らせた。
「良い感じのお店でしょ?話しには聞いててずっと気になってたんだけど一人じゃなかなか敷居が高くてこれなかったんだ。姉崎さんと会えて良かった。」
笑顔がまぶしい。
やっぱりこの笑顔はヤバイと思い視線をメニューへと慌て向けた。
ワインにカクテルに様々なお酒の名前が書いてあるがお酒をたしなまないまもりにはどれがどのような物か分からない。
「姉崎さん。僕、最近、カクテルの勉強してるんだ。だから姉崎さんのカクテル僕に選らばせてもらえないかな?」
到底、自分では選べないので藤間に選んで貰うことにした。
まもりの好みを聞いて藤間がオーダーしたカクテルはシャンパン・カクテルだった。
グラスの底に沈んだ角砂糖が時間と共に溶けて甘味を増して行く、1900年代初頭には既にレシピが完成していたと言う歴史のあるカクテルだ。
一方、藤間がオーダーしたカクテルはスプリッツァー。
白ワインをソーダで割ったライト感覚のカクテルで、グラスの中の氷とライムが爽やかさを演出している。
お互いグラスを持つと藤間が目線まで上げた。
ふと真剣な面持ちになるとまもりの目を見つめ
「君の瞳に乾杯!」
そう言ってグラスを軽く合わせた。
続く
うげげげげ~★な、所で終わります★
ドン引き確実?
あはははは~ ギャグですよ?
まもりのカクテル『シャンパン・カクテル』
角砂糖 ・・・1個
アロマチックビターズ ・・・1ダッシュ
シャンパン ・・・適量
グラスに角砂糖を入れビターズを振りかけ
冷やしたシャンパンで満たし、レモンピールを絞りかける
藤間のカクテル『スプリッツアー』
白ワイン ・・・3/5
ソーダ ・・・2/5
グラスに氷を入れ、ワイン、ソーダをそそぎ軽くステア。
ライムを飾るのも良しv

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