posted by 春海 さな
at 00:33:19 │
EDIT
あけてしまっておめでとうございます!
・・・・もうすぐ3がつですね。
パソコンの調子がパソコンの調子が悪いこともあり、忙しさにかまけてしばらくパソコンを立ち上げなかったらログインできなくなってた★
パスワード忘れちゃってなかなかログインできなくて参りました★
どうにかこうにかパスワード思いだしてようやくログインできて良かった~~!!
新年になってもクリスマスのテンプレートのままだったのは年末にクリスマスなお話を書いてたのに書きあげれなかったから、このお話をUPするまでは変えない!って思っていたからなのでした。
・・・・・そこまでするほどの話しか?と言われればそうたいしたものではないんだけど・・・
とりあえず久しぶりに書きあげたのでUPします!
少しでも楽しんでいただければ・・・・・・。
UP編集してるうちにまたパソコンノ調子が悪くなって編集できなくなっちゃった・・・・。
またパソコンの調子が戻ったら編集します~~~。

PR
「先生~裕太君がサンタクロースは居ないって言うの。サンタクロースはいるよね?だってクリスマスプレゼントくれるもん!」
菜々美が今にも泣きそうな顔で訴えてきた。
一方、裕太は菜々美をさも馬鹿にしたようにふんぞり返って追い打ちをかけてきた。
「ダッセー!サンタクロースなんかいねーよ!」
「いるもん!ねぇ?先生!」
「そうねぇ。いてくれないと先生は困るな」
思いもよらない先生の言葉に二人の言い合いは中断した。
「どうして?」
「だって先生、サンタクロースさんにお手紙送ったから」
「お手紙送ったの?」
驚きで菜々美と裕太の目がまん丸になった。
「うん。欲しいモノがあるから」
「先生、クリスマスプレゼントもらえるのは子供だけだぜ?先生は大人じゃん。もらえねんじゃね?」
サンタクロースなんかいないと言う裕太の顔が少々困ったものになったのを見てなんだか微笑ましくなる。
「うん。だから下さいってお願いのお手紙書いたんだけど…やっぱり無理かな?」
「うーん、どうだろ?」
「良い子にしてたらもらえるんじゃない?」
喧嘩のことなど忘れて二の先生はサンタクロースからプレゼントを貰えるかどうかを真剣に考えてくれている様子に自然と笑みが浮かぶ。
「もらえると良いんだけどね…」
こっそり呟いた時、授業開始をしらせるチャイムが鳴った。
「あ、チャイムが鳴ったよ。はーい、席について!授業を始めます!」
二人に席にすわるように促すと、まもりは教壇へと向かった____。
教員免許をとったまもりは大学卒業後、地元に戻って就職した。
今は小学校で二年生のクラスを受けもっている。
子供は可愛いし、他の先生方も優しく、保護者の方達とも良い関係を築けている。
何の不満も悩みもない恵まれた職場だと思う。
だけど最近、このままで良いのかと言う虚しさと言うか、焦りと言うか、なんとも言えない感情にさいなまれることがある。
そんな時、決まって思い出すのは高校時代。
もう何年も前なのに今でも鮮明に思い出せる。
眩しいほど輝いている思い出の中で一際光りを放つのはあの悪魔。
悪魔は大学卒業と同時に日本から姿を消した。
しばらく消息不明が続いたが、何処からかマイナーリーグで活躍しているらしいと言う噂が聞こえて来た。
まもりは毎月、アメフト雑誌を買い漁って蛭魔の記事をさがしたが、蛭魔の記事が雑誌に載ることはなかった。
そんな日々が一年ほど続いたある日、いつものように蛭魔の記事を探して雑誌をめくっている時に突然虚しさに襲われた。
自分と蛭魔の道はすっかり離れてしまい、もう交わることはないのだと唐突に自覚したからだ。
涙も出ないほど衝撃的な現実だったが、まもりは不思議とすんなり受け入れることができた。
それ以来、アメフト雑誌を買うのをキッパリやめた。
同時に自分を変えようと、伸ばしていた髪もばっさり切った。
しかし髪を切ったのは失敗だった。
鏡を見るたびに髪型のせいで高校時代のことを思い出してしまうからだ。
そんな自分が嫌で、変えたくて、まもりは今まで敬遠していた友人達から合コンのお誘いに参加するようになった。
終わった恋を忘れるのは新しい恋が1番と言う訳ではないが、誰かと出会いたいと言う気持ちを少し持っていた。
参加してみると合コンは思っていたほど悪いものではなかったし、何人か良い人もいた。
しかし結局、どの人も良い人のままで終わってしまっているのが現状だ。
みんな人も良い人だと思う。
思いはするのだが…どうしてもどこか物足りなさを感じてしまい後一歩がふみだせないでいるのだ。
わかっている。
あの悪魔ほど破天荒な人は居ない。
一般の人にあんな強烈な輝きを求める方が間違っている。
わかっている。
よくわかってはいる。
わかっているのにそこから動けない自分が嫌でどうにかしたくてたまらない。
本当にこのままじゃいけない。
変わらなきゃ!
過去と決別し、未来に進むにはどうしたら良いか?
あれこれ考えたまもりが思いついた答えはサンタに手紙を書くと言うものだった――――。
「姉崎先生!」
明日の授業の準備を終え、帰りの支度を始めたまもりに同僚の藤元が声をかけて来た。
「あ、あの、クリスマスの予定は決まってますか?もし空いてるようでしたら飯でも一緒に食べに行きませんか?美味しいイタリアンの店があるんですよ。知り合いの店なんですけどね、いつでも特等席を用意してやるって言われてましてね…」
「ゴメンなさい。クリスマスはもう予定が入ってるんです」
「あ、あ~…そうなんだ。いやぁ残念だなァ…。じゃあ、またの機会に…」
しょんぼりと去って行く藤元の背中に微かに申し訳なさを感じる。
体育が専門の藤元はいかにもスポーツマンと言う男で、良くも悪くもまっすぐだ。
学生時代、サッカーをしていたと言う藤元に誘われて一度だけサッカー観戦に行った。
競技は違えども、選手達のひたむきさ、会場の熱気、それら全てがまもりにあの頃を思い出させた。
試合は素晴らしいものだったし、藤元と一生懸命応援もした、が、試合後に残ったのはどうにもならないくすぶった思いだった。
クリスマスに全てかたをつける。
現状を打破するためにまもりはひとつの結論に達し、計画を立てた。
計画を実行すべく微かな期待と押し潰されそうな不安を抱えてまもりはクリスマスまでの期間を慌ただしく過ごした――――。
クリスマスにまもりがやって来たのは東京ドーム。
今日は東京ドームでクリスマスボウルが開催されるのだ。
会場はあの頃と変わらない熱気に包まれていてまもりの足は自然と浮き足だつ。
何人か見覚えのある顔とすれ違ったがシーズン中の為、まだアメフトを続けている親しい者達と会う事は当然なかった。
慎重にチケットに書かれたシート番号を探して座ると静かに試合が始まるのを待った。
試合は帝国VS神龍寺と言う恒例のカード。
今年も帝国は盤石との前評判だが、選手達におごりは見られない。
かたや神龍寺は昨年、監督が代わり、長年続いた神の時代に終止符が打たれるかと危ぶまれてはいたが、それは見事に杞憂で終わった。
まだ暫くはこのカードが定番なことにかわりはなさそうだ。
「すみません。ここの席あいてますか?」
まもりの隣の席を指差して男性が声をかけて来た。
「ごめんなさい。連れの席なので…」
まもりが断ると男性は残念そうな顔をして去って行った。
まもりの席は試合を観るのにベストな場所だ。
その席があいていて、しかもその隣に座っているのは可憐な美女ときたら例え予約席だとわかっていても微かな期待をこめて声をかけるのが男だ。
去って行く男の後ろ姿を見送りながらまもりは申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
いっそ席を譲って帰ろうかとも思うがもしかしたら…と言う淡い思いがその場にまもりを引き留めた。
泥門がクリスマスボウルに出れたのは後にも先にも全国優勝したあの時の一度きりだった。
あの頃は絶対にクリスマスボウルに出場すると思っていた。
だからクリスマスボウル出場したこともも優勝したこともどこかで当然と言う気持ちがあったように思う。
だけど、今、改めて振り返るとなんて奇跡的な日々だったんだろうと感慨深い。
本当に奇跡的な日々。
奇跡はそうそう起こらないから奇跡なのだし、あの頃から多くの時間が流れた。
時の流れは残酷で、一つ残らず同じものを残さない。
私が色々な事をを経験して少しずつ変わったようにきっと蛭魔君も変わっている。
そんな彼と会ってどうなるのか?
今さらじゃないか?
もう自分の存在なんて忘却の彼方かもしれない。
絶対変わっていないと断言できるのは彼のアメフトに対する真摯なまでの情熱くらいだ。
その情熱が昔のままであればあるほどここには来ない。
私と彼の道は決して交わらない。
わかっててこの日を選んだのは自分のズルさから。
この日なら彼が現れなくても自分はアメフトに負けたんだっと思える。
他の誰かに負けたと思わなくて済む。
「私って本当に勝手・・・]終盤に入り熱気が最高潮に達している中、まもりはうつむき涙をこらえた。
すると隣の席に座ろうとする人影が見えたのでまもりは慌てて断りを入れた。
「すみません。ここは連れの席なので…」
「チケットなら有りマスが?」
「!?」
「相変わらず勝手な女だな。呼びつけておいて座るなってか?」
「な、何でいるの!?」
「ハァ?てめえ、自分で呼びつけておきながらなんだその言いぐさは?こんな手紙よこすなんざかなり頭がイカれてるとは思ったが、やっぱりイカれてやがったか」
「だ、だって…」
「だってじゃねえよ。てめえいくつだ?その歳でサンタさんにお手紙書くなんざイカれた野郎意外の何者でもねえよ。しかも内容が更にイカれてヤガル。『幸せにして下さい』どこの幼稚園児だ?」
「うっ…」
「しかもサンタへの手紙の送り先は俺の球団事務所。サタンへサンタへの手紙が届いたと大ウケされたぞ」
「ごめんなさい…」
まもりは小さくなってうつむいた。
すると隣から手が伸びてきてまもりの髪の毛をひとふさすくいあげた。
「切ったんだな。もったいねーの」
「えっ?髪切ったのわかるの!?」
「ったりめーだ。毎月飽きもせず糞チアからてめえの写真が大量に入ったエアメールが俺のマンションに届くからな」
「えぇ?!」
「知らなかったのか?」
「うん。会う度に良く写真撮るなァとは思ってたけど、まさか蛭魔君に送ってたなんて…」
「ンッなだから事務所に手紙送りつけんだなてめえは」
「うっ…」
言葉につまるまもりなどお構い無しで蛭魔が立ち上がった。「おら、行くゾ」
「何処へ?」
「実は俺は今、シーズン中で人の試合をのんびり観戦してるような時間は無いんですヨ」
さっさと歩き始めた蛭魔をまもりは慌てて追いかけた。
昔はよくこんな事あったな…。
感慨深く蛭魔の背中を追いかける。
目の前を行く蛭魔の背中は高校時代より精悍になっており、まもりは月日が過ぎたのを強く感じた。
「蛭魔君、これから何処へ行くの?」
「回収もしくは略奪」
「はぁ?何それ」
「サンタはサンタでもサタンなサンタなもんでな。良い子にプレゼントをくばるんじゃなく、悪い子からプレゼントを頂くんデスヨ」
「えぇ?!一体何する気なの?!セナとかイジメないでよ?!」
「…相変わらずわかってねえ奴だな」
「何がよ」
「奴らは教えられた通り馬鹿のひとつ覚えみてえに今でもアメフトやってんだろうが」
「馬鹿じゃありません!馬鹿のひとつ覚えって言うなら一番馬鹿のひとつ覚えなのは蛭魔君でしょう」
「だからアメフトやってる奴は良い子に分類されんだよ」
「へ?」
「人の予定も考えずに勝手な事ぬかすような奴を懲らしめる為に来たんだよ」
「えっ…私?」
「他に誰がいる?」「えー…って!一体何する気?!回収もしくは略奪って」
「誘拐」
「…はぁ?」
「アメリカにさらう」
「…!?」
「おら、行くゾ」
「で、でも私、アメリカへは…」
「今すぐじゃねえよ。猶予期間は来年の4月まで。今日は予告状を出すだけだ」「予告状?」
「もしくは宣戦布告。てめえの親にな」「!!」
「アメフトよりてめえを優先するのは今回が最初で最後だ。もう二度と無い。
それでも幸せになれると思うなら着いて来やがれ」
「喜んで良いのか悪いのかわからないプロポーズね。だけど確信はあるから…着いて行く!」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた蛭魔にまもりは胸が締め付けられる。
本当に目の前に蛭魔が居ることを実感できたから――。
「良い返事だ。そんなてめえに大サービスだ。一生に一度しか言わねえ、よく聞けよ!俺はお前の事が―――」
その瞬間、試合終了のホイッスルが鳴り響きスタジアムは割れんばかりの歓声に包まれた。
蛭魔の声は歓声にかき消されまもりの耳には届かない。
「――わかったか?」
ニヤニヤと憎らしい笑みを浮かべる蛭魔にまもりはわざとだと確信する。
「私もよ!」
でも蛭魔との付き合いは伊達じゃない。
耳では聞こえなくても心でわかる。
「さあ!行きましょう!」
飛びきりの笑顔で蛭魔の腕をとると早くと急かした。
posted by 春海 さな
at 08:36:29 │
EDIT
どうぶつの森ってどこにも売ってないね・・・・。
すれ違い通信したら みんなかなりの割合でどうぶつの森やてるね★
ブリーチの作者さんもやってるよね。
そんなに楽しいんだろうか・・・。
3DSのmiiで蛭魔さんを作っては消してる。
家族に見られたら恥ずかしいから~~~~★
先日、すれ違った人の中に 一人、ロック・リーがいて笑いました。
何故 ロック・リー!?
蛭魔さんにしたら 気づく人いるかしら・・・・。
やってみたけど、家族や友人に見られるのが恥ずかしいからやれなーい。
相変わらず、『アイシールド21』のDSゲームが気になってます。
か・・・買っちゃおうかな~・・・・だいぶ値下がりしたし・・・・。
書き直しのアイシールドはいつ発売なんでしょうね?
どこが書き直しされてるのか 買い直しそう・・・・先立つものはないですが★
あむさま
ハジメマシテ!
最近、ハマられたんですかv
元々好きだったんですが 私も連載終了後にハマったクチです★
まだボチボチ更新されてるサイト様があったり、企画があったりと、蛭×姉はなくなってはいませんぜ!
まだまだ盛り上げていきましょー!!
テンアゲー!!
・・・・だからマリオでスターコイン必至扱いてためてる場合じゃないヨ★
頑張るゾ!!
またお暇な時はよろしくですv

posted by 春海 さな
at 23:56:47 │
EDIT
ドラマはあまり見ないんですが、最近、かかさず見てるドラマがあります。
それはNHKの『恋するハエ女』
たまたま2話を見てから見てますv
凄いタイトルですが 蛭×姉眼鏡をかけてみるとウハウハですv
無実の罪で休職するハメになった主人公の女教師の成長物語。
職はなくなり 恋人には婚約破棄され ボロボロの主人公が ネットで知り合ったなぞの男の指示によって色々な体験をして成長していくお話。
女教師をまもり
謎の男、実はエリート官僚を蛭魔と考えたら も~vv
今日なんて マシンガンは構えるわ 手下はバズーカぶっぱなすわ
台詞が、セリフが蛭魔さん!!
全6話なので来週が最終回です。
たしか日曜日の深夜に再放送してるので よかったら見てみて下さいv

posted by 春海 さな
at 23:09:09 │
EDIT
最近、携帯を触ってる時間がすっかり減ってる
・・・と、言うのもマリオ2ばっかやってるから★
必至扱いて隠しゴールクリアにチャレンジしてる。
一応、マリオしながらも お話は考えてます。
はい、一応、つらつらと。
来週にはUPできるかな~?
ゲーム以外では 久しぶりに会った友人がすっかり山ガールになってて・・・・
私は学校行事で登山した時、山頂で「2度と山には上らない!!」と誓ったのですが
友人に誘われたので この間、登ってきました。
まあ、初めてなので近所のたいしたことない山を 友人と、友人の犬と一緒に登ったんだけど。
この休みも友人に誘われたので 山に登る。
今度は別の山。
テレビを見たら ガチ山ガールを紹介してたり、家族が借りてきた漫画読んだら「イカロスの山」だったり・・・
なんだかやったら山づいてて ちょっと引きます。
私は絶対山ガールにはならんゾ!!
通学途中に事故って足に穴あいた過去があるので 長時間あるくと足が痛くなるんだよね・・・。
やはり私は「テルマエ・ロマエ」あたりで良いっす★
でも、この休みは山・・・・・だいじょうぶかしら?
登山中も そのネタでお話考えたけど浮かばなかった・・・・。
蛭魔と登山が似合わな過ぎなんだよね★

posted by 春海 さな
at 09:16:36 │
EDIT
まもりさん お誕生日おめでとー!!
パソコンの調子が悪く当日UPは玉砕しちゃったけど・・・
とにもかくにもおめでとうv
パソコンの調子がようやく戻ったようなので、まもりさんのお誕生日祝いに更新されてるサイト様がないかサイトめぐりをせねば~~vv
いっぱい更新されてたら良いなv

HAPPY18
11月24日―――
世間は行楽シーズン真っ只中の3連休に浮かれているが、東京大会準決勝を前日に控えた泥門アメフト部には浮かれた所など一切なかったが、今日はまもりの誕生日と言う事もあり、部員たちの希望で練習後、ささやかながらまもりのお誕生日会が開催された。
スナック菓子とケーキに、ジュースで乾杯と言う本当に簡単な会ではあったが、みんなの心遣いがまもりはとても嬉しかった。
掃除を手伝うと言う部員たちを、明日は大事な試合だからゆっくり休んでくれと送り出したまもりは、いつもより散らかった部室を、いつも以上に念入りに片付けたので少し手間取ってしまった。
「こんなもんかしら?」
ピカピカになった部室を眺めて片付け忘れはないか確認するまもりに蛭魔は呆れた声を出した。
「てめえは自分の誕生日が終わるまで片付けする気か?」
「そんなにはかかりません!」
「どうデスカネェ?」
「そんなに言うなら蛭魔君が片付けを手伝ってくれれば良いじゃない」
「ヤなこった」
「じゃあそんなに文句言わないでよ」
「待たされるこっちの身にもなりやがれ。終わったんなら帰るぞ」
三年生になった蛭魔達は受験を控えた大事な時期ではあるが、相変わらず部活に参加している。
そして、遅くなった時、蛭魔がまもりを送るのも相変わらずだ。
そう言うや、鞄を持ちさっさと帰ろうとする蛭魔をまもりはあわてて止めた。
「ちょっと待って!もう少しだけ待って?みんなからのプレゼント包み直すから」
みんなからもらった様々な誕生日プレゼントをまもりは一つ一つ丁寧に再びラッピングし始めた。
「はあ?包装紙なんざゴミだろうが。わざわざ包み直してどうすんだ?包み直したのを誰かの誕生日に回すのか?」
「そんな事しません!帰ってもう一度開ける時、ラッピングが綺麗な方が嬉しいじゃない?」
「セコい奴」
「ほっといて下さい!だいたい蛭魔君から誕生日プレゼントもらってないんですけど?」
「うわ。てめえ、プレゼントの強要か?!ある意味、恐喝よりたち悪ぃぞ」
大袈裟な身振りで驚く蛭魔にまもりは急いで反論する。
「そ、そんなつもりじゃないわよ!」
「じゃあ要らねんだ?」
「う…くれるなら欲しいけど…」
まもりは思わずどもってしまう。
「やっぱり強要じゃねえか」
「でも、でも!物じゃなくて良いの」
「はぁ?」
「誕生日プレゼントに蛭魔君の秘密を1つちょうだい」
「俺の秘密?そりゃあ大層なモン欲しがるじゃねえか」
「くれる?」
「何が知りてえ?」「蛭魔君の重要機密」
「ほお。重要機密ねぇ?ま、良いだろう。特別大サービスで教えてやる」
「えっ!教えてくれるの?」
自分から言い出しておきながら、まもりはあっさり快諾した蛭魔に驚く。
どんな秘密が聞けるのか?
固唾を飲むまもりに蛭魔が言った秘密は――――
「俺の戸籍は日本だ」
「は?それだけ?」
「それだけって、戸籍が日本ってことは俺は悪魔でなく、宇宙人でもなく、地球人、しかも日本人だってことがわかっただろうが」
「…そりゃあそうだけど……」
「なんだ?不満か?」
「もうちょっとこー…」
「人の重要機密聞いておいて図々しいな」
「だって、重要機密って言ったら誕生日とか教えてくれるのかと…」
がっかりしているのがありありとわかる様子のまもりを気にかけることなく、蛭魔はあっさりと言い放つ。
「んっなもん知る事が出来る奴は婚姻届け書く奴だけだ」
「あ、じゃあ結婚する時には教えてもらえるんだ」
「………」
「ん?何?どうしたの?」
「結婚する気か?」
「は?…え、あ!?いや!そう言うワケじゃなくて!」
「ほー、じゃあ結婚しないんデスネ?」
「いや、その、そう言う意味じゃなくて…」
「こんなに愛しているのに愛しの糞マネは薄情デスネ~」
「!!?」
「もう1つの重要機密だ。蛭魔妖一が惚れた女は姉崎まもり」
「!!」
「重要機密を知った感想はいかがデスカ?」
「う…嬉しいです」
「ってことは、めでてえな」
「えっ?」
「彼氏居ない歴17年で終わりってこった」
「!!」
ニヤニヤ笑いながら蛭魔が言った台詞にまもりは真っ赤になる。
「っつーワケで、ホラよ」
「うわ?!何?」
突然、絶妙のコントロールで投げられた箱をまもりはわたわたとなんとか受け止めた。
「首輪」
「首輪って…ネックレスって言ってよ。」
「わかってんじゃねーか」
「もらっても良いの?」
「おう。糞彼女の誕生日デスからネェ」
蛭魔の言葉にまもりはいそいそと箱を開ける。
「綺麗…。あ、ありがとう。嬉しい…」
「そりゃあ良かった」
「つけても良い?」
「ドーゾ」
まもりの手からネックレスを奪うと、蛭魔みずからがまもりの首にネックレスをつけた。
「あ、ありがとう」
「似合ってんじゃん」
「本当?嬉しい。ありがとうね蛭魔君!」
心から嬉しそうなまもりに、蛭魔も自然と優しい笑みを浮かべた、が、それはほんの一瞬で、すぐにいつもの人の悪い笑みへと変わった。
「お礼は言葉より態度で示して欲しいですネェ?」
「えっ…」
「ま、初心者マークには荷が重いか?てめえは目を瞑るだけで構わねぇぞ?」
「…!」
そう言われ戸惑いを浮かべたまもりだったが、蛭魔に言われた通り素直に瞳を閉じた。
その姿に、思わず生唾を飲み込みそうになった蛭魔だが、そこは余裕な態度を崩す事はなく、顔を傾けゆっくりと近づきキスした。
ただただカカシのように立ち尽くすまもりの手を取ると自分の首へと回させて、自身もまもりを強く抱きしめる。
熱い抱擁とキスの中、まもりは身体中に好きと言う気持ちが溢れるのを感た_____________。
帰り道、初めて手を繋いで帰った。
俗に言う恋人繋ぎと言うやつで、蛭魔が嫌がらす繋いでくれた事が意外で嬉しかった。
布団に入る前、再び蛭魔にもらったネックレスをつけて鏡を覗いてみる。
胸元で輝く誕生日石はいくら眺めていても飽きない。
ついにやけてしまう顔を抑えながら、蛭魔の誕生日を早く知りたくなったのは秘密だ。
はずしてしまうのが惜しくてまもりはネックレスをつけたまま布団に入る。
17歳の時とは激変した18歳のスタートを感じながらまもりは瞳を閉じた―――。
終わり
甘くなってましたかね?
なるべく甘く~~~と思いながら書いたのですが・・・・。
こっちも玉砕かも★
posted by 春海 さな
at 21:51:49 │
EDIT
村田先生のツイッター読みました!?
『アイシールドの原稿に手を入れることになりそう』って何事!?
コンビニのやつはもう出てるから違うよね。
・・・・まさか、ワイド版?
あの買うのにためらう凄く良いお値段のやつをだすのか!?
スラムダンクで揃えたよ。
貧乏な私はかなりちまちま頑張って揃えたよ。
カバーめくった落書きに感動して、これだけの為に買える!と頑張ったさ★
フルカラーで そりゃあファンにはたまらないけど。
先立つものと本棚のスペースが・・・・。
スラムダンクのワイド版と普通の単行本だけでかなりスペース取られてるヨ。
この上にアイシのワイド版・・・・嬉しいけど、困るな~★
新しい情報・・・裏設定や その後なんて載ってたら買いがあるけど~。
どうなんだろ?
・・・って、言うか そもそもワイド版発売かどうかもわからないんだった★
なんなんだろうね~?
母との喧嘩後、も~親の事なんか気にせずにのびのびとしとりました。
何がって、晩御飯作らなくて良いのがこんなに楽なんて!!って感じだったんですが
今朝、ついに母がキレて号泣。
過呼吸になるんじゃね?ってくらい★
子育ての何が間違ってたんだとか、自分の生い立ちとか話はじめられて・・・・もー ドン引き。
結局、泣く子には勝てず、和解となりました。
あぁ、さらば自由な日々・・・。
まあ、数年後には家を出ることを目標に頑張るさ!
さて、蹴破った壁はどうすっかな・・・・。
『ふれて未来を』に拍手有難うございますv
この先をどうするか実は少し迷っております。
脳内で勝手にできてたお話があったんですが メモってないから忘れちゃって・・・・。
どうだったかな~?
思いだせそうで思いだせない・・・・もどかしい!
なるべく早くUPできるよう頑張ります!

posted by 春海 さな
at 23:53:21 │
EDIT
テレビとか本とか見てる時、気になった事があるとメモとります。
たいてい 蛭姉のネタになりそうな事をメモるんですが
私はとてもいい加減な奴なので そこいらにあるメモにメモります。
だから いろんなメモ帳にメモってある。
全くまとまりのないモンです★
そして、文章書くのが苦手な私のメモはたいがい使えない★
字が汚すぎて読めなかったり、箇条書きの意味がわからなかったり・・・・。
今、手元にあるメモに書いてあるのは
ABC予想
整数の理論
フェルマーの最終定理
・・・・・・私はこれを使ったどんな話を書こうと思ってたんでしょうか???
意味がわからん★
携帯の中にもいくつも箇条書きのお話があるけど わけわからない★
そんな中から四苦八苦して書いてるお話。
過去の私!
思いついたなら責任もって書いとけよー!!
タイトルは今、聞いてるスキマスイッチの曲より♪
だって、時間ないのにタイトルおもいつかなかったんだも~ん★
・・・・・タイトルにあったようなお話になれるかしら??

ふれて未来を
「凄いねぇ!船上パーティーなんて初めて!素敵ィ!!」
アコは辺りをキョロキョロと見回して興奮しきりだ。
「本当に凄いよねぇ。関東代表になったとは言え高校生が船上パーティーって…普通、アリエナイよ」
一方、咲蘭は呆れたように苦笑いを浮かべて周りに視線を向けている。
「さすが蛭魔だよねぇ」
「やることが違うよね」
ウンウンと頷きあう二人にまもりは困ったように笑うしかない。
「ビュッフェ形式だから何か食べ物取りに行く?」
「行く行く―!」
まもりの言葉にアコも咲蘭も盛り上がり、一同はいそいそとビュッフェコーナーへ向かった。
和食、洋食、イタリアンに中華と色とりどりの様々な料理が所狭しと並ぶ。
「あ!これ食べたーい!」
「これとこれと…あ!これも取っちゃお」
「どれもこれも美味しそ~!全部食べてみたいね」
キャピキャピと一通り回ってからようやく席についた。
「「「いただきま―す!」」」
声を揃えて食事の挨拶すると、三人は同時に料理を口にした。
「「「美味しい―!」」」
見た目通りの美味しさに三人の目が輝きだす。
「何これ!本当に美味しい~!」
「味付けが絶妙だよぉ!」
「どれを食べても美味しいわね」
美味しいものを食べ、三人の顔は幸せな表情になる――――。
美味しい料理に楽しいイベントの数々。
パーティーを心行くまで堪能した三人は、今は場所をラウンジで紅茶とデザートを楽しんでいた。
「楽しかった―!」
「本当にね」
「改めて、まも、関東大会優勝おめでとう!」
「次は全国制覇だね!」
「うん。ありがとう。後1つ、頑張らなきゃね」
「そういえば蛭魔の腕は大丈夫なの?折れたんでしょ?」
「うん…」
「折れた腕でロングパスなんて普通あり得ないよね」
「さすが蛭魔と言うか悪魔と言うか、ねぇ~」
「本人は問題無いって言ってるけど…クリスマスボウルまで治るかどうかギリギリって感じかな…」
まもりの顔が少し曇った事に気付いたアコが慌てて話題をかえた。
「あ、それにしてもさ!あれだよね。こんな豪華なパーティーに出席できるなんて、本当にまもと友達で良かったー!」
「うんうん。まも様々!まもの友達って言う役得だよね」
「役得だなんて」
「だって、まもが招待客の名簿に私達の名前入れてくれたんでしょ?」
「いいえ。このパーティーは私もここに来るまで知らなかったの。だから咲蘭とアコがいてびっくりしたの」
「そうなの?」
「私はてっきりまもが出席者名簿に私達を入れてくれたんだと思ってた。だって来てるのってアメフト部ゆかりの人達じゃない?それぞれメンバーが自分の呼びたい人を呼んでるんだと思ってた」
「私は名簿作って無いから…多分、蛭魔君が一人で手配したんだと思うわ」
「そうなんだ」
「一人でこれだけの人数とか色々手配するなんてさすが蛭魔…」
「さすがって言うより、ちょっと恐怖を感じるよ…」
「どうして?」
「だって、メンバーの縁の人達とその連絡先をきっちり把握してるんだよ?どんだけみんなの情報握ってんのよって思っちゃうじゃない?!」
「あ―…確かに…」
「でも、ま、蛭魔の中じゃ私達はまもの親友って位置付けになってるんなら、やっぱ嬉しいな」
「ウンウン」
「まも…」
今までの笑顔から一転、真面目な顔になったアコに、まもりは何を言われるのか身構える。
「まも。もし、あんたがさ、蛭魔のこと好きだって言うなら、私達は反対しないよ。応援する」
「えっ?…やだぁ、咲蘭ったら突然、真面目な顔してなに言いだすのよぉ」
「前は極悪非道、残虐無悲、血も涙も無い悪魔だと思ってたけどさ、まもがアメフト部でマネージャー始めて、アメフト部とか蛭魔の事とか色々知って、そうじゃないって分かったから」
「……」
「私達が蛭魔を理解したように、蛭魔もまものこと良く理解してくれてると思うんだよね」
「どうして?」
「大食い大会の企画考えたの蛭魔?」
「えっ?うん。多分、そうだと思う」
「やっぱりね」
「何がやっぱりなの?」
「いや、ほら、普通、誰もまさか栗田君に大食いで敵う人がいるなんて思わないじゃない?」
「ウンウン思わない。王城の大田原さんや、白秋の我王君ならともかく、まさかこんな可憐な女子が…って思うよ!みんな」
「だけど、蛭魔はまもりが優勝するって分かってたんだよ」
「え~?本当に?」
「だって優勝賞品、雁屋のシュークリーム券100個分とロケットベアグッズだよ?まるっきりまもの為のような賞品じゃない。それって、まもが優勝するって思ってたからじゃない?」
「あ!確かに!白秋の我王君ならともかく、まさかこんな可憐な女子が大食い大会で優勝するなんて思わないもんね。みんなかなりびっくりしてたもんね」
「って言うか、引いてたって言うかね~」
「あの食べっぷりは半端なく壮絶だったもんね!シュークリームは飲み物です!って位の勢いだったよね」
「まるで手品?!って感じに山盛りのシュークリームがするする飲み込まれてったよね~」
「だって、あの栗田君が汗流しながら必死に食べてるんだよ?!なのにまもったら涼しい顔なんだもん」
「シュークリームマニアは伊達じゃなかったね」
「恥ずかしい~…もー、言わないで~!あぁ…恥ずかしい…どうしよう…」
「大丈夫大丈夫!まもはいつでもどんな時でも美人さんだから問題無しよ!」
「だからさァ、普通は大食い大会でまもが優勝するなんて思いもしないわけじゃない?」
「うん」
「だけど蛭魔はわかっていた・・・それって・・・」
「そっか!」
「まもの事しっかり理解してるって事だと思ったわけよ」
「成る程!」
「…そ、そうかしら?」
「うん。見た目とかうわべとかじゃなくって本当にまもの事わかってるって気がするなぁ」
「そんな事は…」
しみじみと言う咲蘭にまもりは少し動揺する。
「まもの事しっかり把握してない限りあの優勝商品は有り得ないって」
「ヒューヒュー!もしかして蛭魔ってばまもにラブ~?!あ、でも、単にまもの度を越えたシュークリームマニアっぷりを知ってただけだったりして?」
「…それも有りかも…」
アコの言葉に笑いしながら返事を返す咲蘭に「それはヤメテ~」と、まもりは心底嫌そうな顔をした。
続く
続きはちょっとあくかもです・・・・。
早くUPできるよう頑張ります!