Pause
部活終了後、部室に居残っての書類整理もなんとか目処がたった。
ほっとしたせいかまもりは急にコーヒーが飲みたくなり、一息つくことにして、自分のコーヒーと一緒に、同じくデータ入力で居残りしている蛭魔のコーヒーも入れる。
「はい、蛭魔君どうぞ」
テーブルにコーヒーを置くと、蛭魔は一瞥することもなくカップへと手を伸ばし口元へはこんだ。
コーヒーを咽下した時に動く喉仏をぼんやりと見ながらまもりはミルクと砂糖たっぷりのコーヒーを口に含んだ。
「蛭魔君って不思議よね」
「あん?」
「かなりコーヒーの味に煩いクセに自分や私以外の誰かが入れる時はインスタントでぜんぜん構わないし、料理も結構 美食家だし、私の料理には色々味付けに煩いのに1年のマネージャーの料理は味つけに文句言わず黙って食べるし、なければ別にコンビニ弁当でもインスタントでも構わないし…拘りが有るんだか無いんだかわからないんだもん」
まもりの言葉にまたしょうもない事を考えてやがると思ったものの、とりあえず無駄話に付き合うことにした。
「じゃあ、てめえ、空飛んでみろ」
「は?」
「今すぐここで空飛んで見せろっつってんだよ」
「はぁ?無理に決まってるでしょ?!せめて人間ができる事を言って下さい」
「じゃあ、これ一気飲みしてみろ」
そう言って蛭魔は自分のコーヒーをまもりに差し出した。
「一体なんなの?確かに人間にできる事だけど、そんな苦いコーヒー飲むなんて私には無理!」
「ほらみろ、人間やれる事とやれない事がある。今はやれない事でも、コツを掴んですぐにできるようになる奴も居れば、いつまでたってもできない奴もいる」
まもりは今イチ蛭魔の言わんとすることがわからず尋ねた。
「だから?」
「だ・か・ら、使える奴は使うし、使えねぇ奴は使わねぇ」
「…それって…私に色々言うのは使える奴だからって事?そう言う事よね?」
「ケケケ。自意識過剰」
それだけ言うと蛭魔は休憩は終わりだとばかりに一気にコーヒーを飲み干し再びパソコンへと向かった。
そんな蛭魔に小さな溜め息をつくと、まもりもコーヒーを飲み干して書類へ目を落とした。
その時、ふと以前読んだアメフト雑誌に載った蛭魔のインタビュー記事を思い出した。
『好きなタイプ』について、蛭魔は一言『使える女』と答えていた。
・・・・・・・・・『使える女』かぁ。
その『使える女』が私だったら嬉しいな。
自分の考えに照れて顔をあげると、訝しげな顔してまもりを見ている蛭魔と目があった。
「気持ち悪ィ奴…」
「うっ、ウルサイです!」
怒って再び書類へと目を落としたまもりに蛭魔は笑みを浮かべると自分も再びパソコンへと視線を落とした。
end
眠いです。
わけわからない話ですみません。
眠いので寝ます。
宿題もなんとか済んだし★
おやすみなさい!!

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