向かうのは・・・
年の瀬も押し迫り、アメフト部の練習も今日が今年最後となった。
今年の正月はジュニアユース世界大会があった為、正月をゆっくり満喫と言うわけにはいかなかったが来年は世界大会はないのでのんびりしたものだ。
練習が終わった後の部員達はそれぞれ正月の予定について盛り上がっていた。
「おい、トガ。てめぇん家で大晦日からオールで盛り上がろうぜ!」
「あ?またウチかよ?」
「漫画喫茶並みに寛げるからな」
「じゃあ今年は黒木ん家でも良いじゃん。下手なゲーセン並みにゲーム有るじゃん」
「おっ!じゃあ今年は年越しゲーム大会やるか!?」
「うげ、頭イカれるっちゅーの」
「フゴッ!」
「へぇ、年越しは家族でおばあちゃん家に行くんだぁ。楽しみだね。ウチは親戚や檀家さんが新年の挨拶とかで沢山来るから年末年始は忙しいんだ」
「セナ 初詣一緒に行こうぜ!屋台で買い食いしまくりMAXだぜ!」
「また大量のチョコバナナ食べるの?」
「やー!初詣行く行く!ねぇねぇ、まも姉も一緒に行こうよ!合格祈願しなきゃね!まあ、まも姉は大丈夫だろうけどさ!」
「そうね。楽しそうね。ムサシ君も一緒にどう?」
「ん?俺はオヤジ達に付き合って大晦日から徹夜で飲みだろうから悪いがパスだ」
「飲みって…未成年が飲酒しちゃあ駄目よ」
「黙ってれば誰も未成年だとは思わんさ。それに飲み会は家で従業員達とだから問題ないぞ」
「あ、そうなんだ。それだったら大丈夫ね」
ホッとしたまもりにムサシは苦笑いを浮かべた。
「あの鉄壁の風紀委員が柔らかくなったもんだな」
「おかげさまで。朱に交わればじゃないけど、誰かさんの側にいると銃刀法違反に比べたらちょっとの飲酒くらいお正月だしって思えるようになったわ」
まもりも肩をすくめた。
「その誰かさんは行かないのか?」
「蛭魔君?どうせ行かないだろうと思って声かけてないの」
「…確か、お前ら三年になってから付き合いだしたよな?」
「うーん、そのはずなんだけどね?」
ちょっと困ったような顔をして笑うまもりにムサシは小さなため息をつく。
「おい!蛭魔!お前、正月の予定はどうなってんだ?」
いつもの定位置に座りパソコンを弄っている蛭魔にムサシは声をかけた。
「あん?正月?別にィ」
「家には帰らないのか?」
「けっ、家なんざ中坊の頃から帰ってねえよ!まだ家が在るかどうかも知らねえし、無くなってようが知ったこ
っちゃねえ」
パソコンの画面から目をはなす事なく蛭魔はきっぱり言い切った。
「なら正月は暇なわけだ。姉崎が一緒に初詣行こうとよ」
「あ?初詣?何好き好んで糞寒い中、糞人混みん中出かけなきゃいけねぇんだ。」
「付き合ってんだろう?たまには姉崎に付き合ってやっても罰は当たらんぞ?」
「やなこった」
「愛想尽かされても知らんぞ」
「けっ、余計な世話だ」
呆れたようにムサシが肩をすくめて会話は終了した。
続く
実はこれはもう少し続き書いてたのですが、携帯で書いてる時に操作失敗して消えちゃいました★
・・・で、ブログにUPする時に消えた部分を書きなおしたんですが、送信したとたん 『混んでる』の一言で消されてしまいました・・・。
もう嫌ー!!
なんなの この容量のなさ!!
そんなに混むならどうにか改善しろよ 糞!!
・・・・なのでスミマセン。
もう今日は書きたくないので 切りが悪いけど ここまでにします。
切りが良いのは本当は消えた所までだったんだけどね~・・・・糞!!

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